2013 January

 

cafe_de_signe
1   2
 

 

 

昨年来私のチャリティーのプロジェクトにご協力頂いているカフェ、「Cade Signe」 カフェ・シーニュ。パリにいくつかある聾者の働くカフェとしては大成功しているカフェ。ランチは予約でいっぱい!「まず美味しくてヴィヴィッドでないと ね!」とマネージャーのG氏。私も何度か頂いているけれど、とにかく美味しい。ランチはご近所のサラリーマンで満席。「お客さんは福祉関係者ではないから 聾も手話もないし、とにかく喜んでもらわないとね」。テーブルに置いてある手話のガイドを見て一生懸命手話で注文するおじさま方も微笑ましく、「楽しく働 く!」というシンプルで骨太なスピリッツにいつも感動する。今日はストで人が一人足りないというので「MOMI 手伝ってくれる?」・・・。「フランス語 の手話、出来ないけど?」、「ゼンゼン問題ないよ!」・・・。

 

11Jan2013

 
 

 

 

日本から筑波国立聾学校も先生方が、INJS(パリ国立聾学院)をご訪問。INJSの先生からお頼 まれして少しだけお手伝に伺う。

 

12Jan2013
1 2 4
 
3 5 6
 
7 8 9
 

 

 

学校のカリキュラムの豊富さやその規模の大きさはフランス人でも驚くこの学院。筑波の先生方はどのようにお感じになっただ ろうか。日本の聾教育についてさまざまお話を聞く事が出来てとても勉強になった。

 

21Jan2013
1 2 3
 
4 5 6
 

 

 

今年の冬は本当に寒く大雪の今晩、INJS(パリ国立聾学院)の新年会に伺う。この学院のホールを 飾る「ド・レペの最期」と題されたこの絵は、ド・レペ神父の死後50年経った1838年、パリ聾唖学校の生徒だったペイソンの作で、翌年サロンに出品さ れ、45年にパリ聾唖学校に寄贈されたものだそう。

学院長の他、聾の関係者のご挨拶を同じステージで通訳する手話通訳とTVカメラの前の直近で通訳す る手話通訳。フランス語&遠い手話、そして近い手話、と私にとってはどこに焦点を合わせて良いのやら・・・。その上、先生方が「MOMI クリス マスのヴァカンスは?」などと耳うちするので、どんなお話だったかさっぱりわからない。先生方にそう告白すると「いいのよ、そんなに何でも出来なくて も!」と。シャンパンがポンポンと空けられて、5区の区議会議員の政治家のおじさま達も身振り手振りで楽しそう。フランス人は本当にお喋りが好きで、相手 がわかっていようといまいと「ねぇ聞いて!」という「持って生まれたコミュニケーション好き」が、福祉にはとても役に立っている事を実感する。外は深々と 雪・・・。

 

 

Paris

25Jan2013

 
 
 

オープン・スクール La Prtes Puvertes

パリ国立聾学校のオープンスクール、La Portes Ouvertes de INJS(パリ国立聾学校)に伺う。先日来お付き合いさせて頂いている先生方から、「卒業生が集まる様子と、各科の授業の成果品の販売を見て欲しい」とのお誘いを受けて。

 

Paris

25Jan2013

 
 
学院に入るやいなや大勢の卒業生が楽しそうに再会を喜び、夢中で手話で話す光景に圧倒される。日本人はおろか東洋人が全く居ないので知り合いの先生を探すまでは、皆さんの「この人は誰?」・・・という目線をカタコト以前のフランス語の手話で切り抜ける。Bonjour ボンジュールとMerci メルシーしか言えないとは、正にパリに着いた時の私のよう!大丈夫、「笑顔」という言葉があるわ!と自分を鼓舞する。

 

Paris

25Jan2013

 
 
広大な学院の敷地内での園芸の授業は先日の見学でも印象的だった。ようやく知り合いの先生を見つけ てほっとする。「東洋人も居ないしフランス語の手話も出来ないし・・・」と泣きそうな私に、「ゼンゼン問題ないよ!来てくれて本当にメルシー!」と唯一わ かるフランス語の手話で。先日ご一緒した生徒さんもいらして勢いよく話しかけられるも「全くわからない」。これは正に私がパリに来た時の状況。テキストで イヤと言うほど復習しているので、自分が言いたいことは言える・・・が、相手の答えが全くわからない!何だか懐かしく楽しい気分になってくる。

 

Paris

25Jan2013

 
 
 
先日の見学の時は蜂が危ないというので見ることが出来なかった養蜂科。今回は養蜂科で製品化したも のを販売している。画家、「デューラーの祈り」をモチーフにした蝋燭が先生のお勧めという事でいくつか購入させて頂く。ハチの巣にキュートなハチ坊がくっ ついている小さな蝋燭も可愛らしい。この学院の「明るさ」という意味ではこちらの方が学院のキャラクターに合って居るような気がする。そんなお話をしたら 「そうですか!」と何だか大変喜んで下さる。蜂はナポレオンの印という事でコレクションしているフランス人も多いので、プレゼントにもいくつか購入する。

 

Paris

25Jan2013

 
 
 
モード学科のファッションショウにはタイミングが合わなかったけれど、先日ご案内頂いた イヴ・サンローランからいらした先生が丁寧にご説明下さる。「是非ご紹介したい生徒が居ます」とお目にかかったS嬢。フランス語の手話はわかりませ ん・・・と言う情けない私に「一緒に写真を撮って下さい」と紙に書いて下さる。笑顔とコミュニケーションの力にすっかり引き込まれ、何だか「会話」をして いる自分に気がつく。ビデオが回っているのは気がついていたけれどそれどころではなかった。先 生から「今の映像を次回のOPENスクールで使っても良いですか?」。こんないっぱいいっぱいの私の姿が何かのお役に立つなら・・・。そして彼女から差し 出された一枚の写真。日本からの重要なお客様が学院にいらっしゃる時に登院するメンバー選ばれて一緒に写真を撮って頂いて感激した事、周りの人がその事を 本当に喜んでくれて、と。途中、何度も胸がいっぱいになって居る私をよそにデジカメで写真を確認する彼女。

 

Paris

25Jan2013

 
 
パリに着いた頃、たいした事はしていないのに週末は起きられないほど疲れていた。正に同 じ状況の今日・・・。フランス語の手話と聾者が大勢集まる独特の雰囲気にきっと疲れてしまったのだろう・・・。ドレペ神父の絵が飾られているサロンではさ まざまな相談会が行われている。知り合いの先生を見つけて正直に告白。明るいマダムF先生は「トーゼンよ、MOMI!」と熱い抱擁。「何よりも来てくれて 嬉しいわ、何か飲む?カフェ?」と、張り詰めていた緊張の糸が切れてしまいそうなこの温かさはまさに「お母さん」?先生は聞こえる聴者でご家族も聴者。で も全員フランス語手話が出来るそう。「フランス人でも最初はこの独特な雰囲気に疲れるのだから日本人のMOMIが居てくれるだけで素晴らしいことなの よ!」と。この年になって「居てくれるだけで素晴らしい!」なんて言われることはめったに無いので嬉しくありがたい!カフェを頂きつつ見ていると、ゼンゼ ン手話が出来ない、更には明らかに「自己流」の手話で楽しそうに会話をしている聴者の姿も多く、「どんな形でも話したい!コミュニケーションしたいのよ!」というフランス人そのものの姿が見えてくる。

 

Paris

 
 
先日お世話になったアート学科の先生に、生徒の作った「指文字のモザイク」を見せて頂く。フランス 語の手話もほぼ皆無な私に?と思ったら、「サインだよ!」・・・と。例えば「MOMI」なら「M」ね、と。「ふーむ、あんまりわからない〜」と言う私に 「MOMI、疲れてる?」・・・やはり皆さん最初はそうなんだ、と少し気持ちが楽になる。フランソワ・トリュフォーの「恐るべき子供達」の舞台になったと いう私が聞きやすそうな話題を提供して下さる。

 

Paris

 
 
あっという間の数時間ではあったけれど、昨年来お付き合いさせて頂いているこの学院の本当の姿に接 したような濃密な時間。ようやく大勢のフランス人の聾者が集まる雰囲気にも少し慣れてくる。卒業してから久しぶりに母校を訪ね、同級生や昔の先生に会って 記念写真を撮ったり・・・。本当に国が違ってもまったく同じ、聞こえても聴こえなくても同じなんだ・・・。

 

Paris

 
 
 
page top


オープンスクールの最後にはこの学院の所在地である5区の区議会議員 が駆けつける。私にはわからないけれど、結構人気の区議とかで人だかりになる。何もかもが自然体で、「手話が出来ない?」「当たり前でしょ!聴こえるんだ から・・・」という少々拍子抜けするよう皆さんの対応。「更に、MOMIはガイジンなんだから!」と!おおらかで自然体、「違いを認め合う」事がコミュニ ケーションの基本なのかも知れない・・・。さまざまな事を学んだ貴重な時間、皆さんに本当に感謝!
Charity top
home