2011 November

Yokohama

 
 
 
 
 
 
横浜トリアエンナーレにゆく。3年に一度の日本を代表する現代アートの国際展。今年は「見る、育てる、繋げる」の理念のもと、各国からの作品が展示されているそう。デザイナーとアーティストは根本的に職業としての成り立ち方が違うので、私は単純に「アート」として見る事ができて、とても楽しい。パリに居ても東京に居ても、アトリエから出ることが余りない私は、レインボーブリッジを渡ってちょっとした旅行気分・・・。

 

Yokohama

 
 
 
横浜トリエンナーレはその日本離れしたロケーションがトリエンナーレ自体を更に興味深い展覧会に後押ししているように思う。海の風に吹かれながら、倉庫を改装したブックストアで現代美術の本を見ながらお茶を飲む、と言うなかなか至福の時が過ごせる。横浜に来ると童謡「赤い靴」を思い出し、異人さんに連れて行かれないように気をつけなくちゃ・・・と思う。

 

Tokyo

 
 
主人の大学の学園祭に遊びに行く。研究室の展示はそれぞれに工夫が凝らされていてとても興味深い。若いからこそ出来ること、荒削りだからこそスピリッツが感じられる作品を沢山発見して、とても嬉しい。「エスタブリッシュされてビジネスとして構築され過ぎてしまったクリエイション」はもう本当の意味ではクリエイションとは言えないのかも知れない・・・。

 

Tokyo

   
 
 
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GAギャラリーに「安藤忠雄展」を見に行く。ヨーロッパに居ると建築家と言えば、と言うより「日本人と言えば」、ANDOという固有名詞がでてくるほどに安定した知名度を誇る安藤氏。圧倒的な仕事の規模と量の展示、世界中で進んでいる大規模なプロジェクト、そして細かい データが各々のプロジェクトごとにきちんと整理されていることに感動する。どんなことも「きちんとした積み重ね」が世界的になる唯一の方法なのかも知れな い・・・。それにしても、大きな規模の建築を違う文化の中で、言葉や習慣を越えて「建築家」としてデザイン・オーガナイズ、メンテナンスし続けて行かなけ ればならないことは想像を絶する仕事。「自由」という要素は建築家にはないのかも知れない・・・。
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