2012 July

Paris

 
 
パリに着いたその日、もう25年も前の事だけれど・・・。空港から直接この展示会に行ったことを今でも驚く。「彫金ではない、アクセサリーを作り たいのね・・・」と父に説明していた高校生の頃。ようやくパリに出発できただけでも感激だったのに、イキナリ・・・余りにも自分のやって見たい事が目の前 に現れて、面食らったことを思い出す。その展示会にかつてのアシスタントの展示ブースを見に行く。時代は流れているのだわ・・・。

 

Paris

 
 
 
 
オルセー美術館の前のレジオン・ド・ヌール美術館に行く。デザイナーの間で良く話題に出る美術館で、私も小さな紋章のデザインを考えているので、久しぶりに行って見る。我が家から歩いて行く途中、オルセー美術館の長い長い列にも驚く!レジオン・ド・ヌールとは日本語で言うと「名誉の騎士団の国家勲章」。ナポレオン1世が制定したフランスの栄典制度。レジオン・ド・ヌール勲章とも言う。世界中の勲章もあって、本当に興味深い。

 

Paris

   
 
 

フランス人の友人にお誕生日のプレゼントに本を贈る。谷崎潤一郎の「陰影礼賛」・・・。フランス語では Elogue de l'onbre 。建築家やデザイナーの間では世界中で引用されている。電灯がなかった時代、陰影を認めそ れを利用する事で陰影の中でこそ映える芸術、という日本古来の芸術の特徴を論じた作品。建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎と多岐にわたる考 察は日本人の私が今読んでもとても面白い。ただ、友人のフランス人が理解出来るのか・・・?は定かでは無いけれど・・・。谷崎潤一郎がノーベル文学賞の候補であったことを知る。

 

Paris

   
 
 
expo index 7月に入るとどの美術館もヴァカンス・モードで、企画展も凝った内容のものというよりは大人から子供まで楽しめるものに切り替わる。ポンピドーセンターのヴィデオ・ブースもしかり・・・。 page top

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