2012 October

Tokyo

   
 
 
東京都現代美術館に「Future Beauty 日本のファッションの未来性」を見に行く。80年代後半からパリに居る私には、懐かしい高田賢三さん、三宅一生さん、コム・デ・ ギャルソン、山本耀司さんの昔の作品が揃う。パリコレのインビテーションカードのコレクションも「あ、コレ・・・」と思うものもあり、当時はまだルーブル の中にはの特設テントが会場だったことなどを思い出す。

 

Tokyo

 
 
 
 
現代美術館の常設展を見る。アーニシュ・カプーアなど、新しく買った作品もなかなか面白い。現代美術のことは良くわからないけれど、見るのは本当に好きなので、会場のあちこちにアトランダムに展示されている作品の合間をお散歩気分で歩く。

 

Paris

 
 
 
 
 
 
久しぶりに9区にあるGustave Moreau (ギュスターヴ・モロー)美術館に行く。モローは私の住んでいるサン・ペール通りの生まれでお父様はパリ市の建築家だった。勝 手にご縁を感じる小さな東洋人の私・・・。1853年に初めてサロンに出品した作品「ピエタ」が国家買い上げになりデビュー。このLa Rochefoucauld通りの館はご両親のお住まいを最後に彼の美術館にしたもの。9区の小高い丘の上にこじんまりとはしているけれど、程よい大きさ の館。個人の美術館としては実に素晴らしいロケーション。この館のおかげで後世にもモローの作品が一堂に見られ、素描など過去の作品のアーカイブも充実。 「一人の画家の一生」が「きちんと残る形」で現存している事に敬意を抱く。

 

Paris

 
 
現代美術や映画を見に行くPalais de Tokyo。「現代創造サイト」と訳すこの美術館。Quai Debillyは、1918年に第2次世界大戦の同盟国日本の首都にちなんでAvenue de Tokyoと改名されて、近くにPlace de Tokyoもあることからこの名前がついたとか。フランス人の建築ユニットLacaton &Vassalの改装を経て、ますます「創造サイト」の雰囲気。

 

Paris

 
 
 
パレ・ド・トウキョウへ「Fujiko NAKAYA -Fog 霧 BROUILLARD」の講演会に伺う。「霧の彫刻」と聞いただけでその規模の大きさを想像して、どのようなイカツイ雰囲気の方かと思ったら、とても自然体なにこやかな方。講演会の内容は私には難しくなかなか理解できそうもなかったけれど、画面いっぱいに動く霧の映像に圧倒される。ダブル・ネガティヴ・アーキテクチャーの市川創太氏とのコラボレーションも興味深い。

 

Paris

 
 
 
ユネスコの関係で日本からおいでの先輩にお誘い頂き、パリ日本文化会館で「Un voyage dans le passee - Les Ukiyo-e numerises 200年前にタイムスリップ〜浮世絵をデジタル画像でのぞく」、の講演会に伺う。ボストンの大富豪、ウィリアム・スチュアートとジョン・テイラースポル ディングが建築家フランク・ロイド・ライトの協力を得て明治末期から大正にかけて収集した6500枚ものコレクション「ボストン美術館収蔵、スポルディン グ・コレクション」。「浮世絵の正倉院」とも言われるこのコレクションは、ボストン 美術館に寄贈される際に、一切の公開を禁止するという条件で今日まで90年近くにわたり良好な保存状態に置かれていたため、色彩の劣化もない。2006年 よりNHKプロモーションとボストン美術館が共同でデジタル画像化して公開されているそう。「デジタルで浮世絵を見る」という当時の人が見たら腰を抜かしそうな出来事だけれど、技術の進歩により作品を劣化させることなく、世界中の人がその色彩や構図、それに隠されたさまざまな物語りなどを楽しめる事は素晴らしい。

 

Paris

 
 
 
 
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ユネスコの関係で日本からおいでの先輩にお誘い頂き、パリ日本文化会館で「Un voyage dans le passee - Les Ukiyo-e numerises 200年前にタイムスリップ〜浮世絵をデジタル画像でのぞく」、の講演会に伺う。ボストンの大富豪、ウィリアム・スチュアートとジョン・テイラースポル ディングが建築家フランク・ロイド・ライトの協力を得て明治末期から大正にかけて収集した6500枚ものコレクション「ボストン美術館収蔵、スポルディン グ・コレクション」。「浮世絵の正倉院」とも言われるこのコレクションは、ボストン 美術館に寄贈される際に、一切の公開を禁止するという条件で今日まで90年近くにわたり良好な保存状態に置かれていたため、色彩の劣化もない。2006年 よりNHKプロモーションとボストン美術館が共同でデジタル画像化して公開されているそう。「デジタルで浮世絵を見る」という当時の人が見たら腰を抜かしそうな出来事だけれど、技術の進歩により作品を劣化させることなく、世界中の人がその色彩や構図、それに隠されたさまざまな物語りなどを楽しめる事は素晴らしい。
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