2015 May

 

   
 
 
さまざまな手続きのため区役所に通う。板橋区とイタリアのボローニャ市が友好 都市になって10周年、「Ciao Bologne チャオ・ボローニャ」展が開催されて いる。主人が若い頃、建築家丹下健三氏の元ボローニャの都市計画を担当してい た事があったので、我が家にとっては懐か しい都市。なんだか嬉しい偶然・・・。

 

 

 
 
 
 
 
3月から始っていたランヴァンの展覧会にようやく足を運ぶ。世界で始めてとな る「LANVIN」の創始者ジャンヌ・ランヴァンの回顧展。パり16 区の美 しいパレ・ガリエラ、キューレーターは現ランヴァンのクリエイティブ・ディレ クター、アルベール・エルバス氏。全ての什器はエルバス氏のデ ザインで、ト ルソーも現代人に合わせたもので、ジャンヌのデザインが現代においてもモダン で革新的であることが証明されている。 帽子デザイナーであったジャンヌが娘のために作っていた服が評判になり、子供 服の注文が殺到した事がキャリアの始まり。生涯彼女のミューズだった 娘との 繋がりは重要で、香水アルページュに書かれた図柄にもなっている。1889 年、フォーブル・サントノーレ22番地にオープンした小さなブ ティックから 始った壮大な物語、アーカイヴのようにオーガナイズされた圧巻の会場。

 

 

   
 
 
イヴ・サンローランとピエール・ベルジェが1961年に立ち上げたオートクチュールのメゾンがあるスポンティーニ通り、全てのショウはここで行わ れて来た。そんな思いでの館が2004年3月、ピエール・ベルジェ&イヴ・サンローラン財団としてスタートする。2008年6月にサンローランが この世を去った後はアーカイヴのように毎回凝った企画展が開催されている。

 

 

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イヴ・サンローラン財団に「イヴ・サンローラン1971:スキャンダル・コレ クション」展を見に行く。イヴ・サンローランは1971年、戦下の ファッション からヒントを得たという「解放40」と名ずけたコレクションを発表。ミニドレ スやウェッジヒール、角ばった肩のラインや濃いメイク アップ。そのどれもが ドイツ軍占領下のパリを彷彿とさせたため一大スキャンダルとなり、以後このコ レクションはモード界を震撼させた現代史に残る コレクションになったと言う。

 

 

   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ポンピドーセンターで「ル・コルビジェ 人間の尺度ーLe Corbusier  Musures de l'homme」展を見る。没後50年の記念展。
モデュロール=人間の身体を空間把握の基準とする原則・・・に関連したモノが 徹底的に集められている。

 

 

 
 
ポンピドーセンターに来ると、いつもさまざまな企画展を同時に展開していて一 日中居る事になる。広大な会場に一つのテーマに沿って違うアーティス トの作 品を展示していくというのは、キューレーションはもちろん、配置や順序、各々 の作品の関係性など、インスタレーションも大変な事・・・。何 よりもレベル の高いキューレーターと、幅のある膨大なコレクションを持っているからこそ出 来ること。

 

 

 
   
 
 
 
 

 

 

 
 
 
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