2017 January
|
||||||||||
パリに行く前、高校生の頃はよくこの岩波ホールで映画を見ていた。会員だった 「エキプ・ド・シネマの会」は今も健在、30年のその歴史を遡れるよ うに、 過去の上映作品のチラシが年代を追って展示されている。パリに憧れていた高校 一年生の私・・・。「マルティニックの少年」や帰国時に観た 「宗家の三姉 妹」など懐かしいチラシを見つける。前支配人だった高野悦子さんの著書「私の シネマライフ」も興味深く読んだことを思い出す。 |
|
||||||||||
主人の仕事の関係でN響のコンサートにお招きを頂く。パリでは気軽にコンサー トやスペクタクルに出かけるけれど日本にいるとなかなかその機会が無 いので とても嬉しい。イタリア人の作曲家オットリーノ・レスピーギ (1879−1936)の作品、グレゴリオ風の協奏曲、教会のステンドグラ ス、 交響詩「ローマの祭り」の3部構成のコンサート。ヘスス・ロペス・コボ ス氏の指揮、ヴァイオリンはウィーン・フィルのアルベナ・ダナイローヴァが 共演。サントリーホールの音響設備は当時から世界最高とのことで、N響の素晴 らしい演奏を満喫する。満席の客席からのオベーションやフォワイエの雰囲気 も日本離れしていて、何だかヨーロッパに居るような気分に。ちなみにN響のこのページをご覧ください。 |
|
||||||||||
某建築雑誌の元編集長のK氏から素敵なコンサートのお誘い、森のお寺のクラッ シックコンサートに伺う。広大な敷地の境内の一角、瑠璃光堂がその会 場。 |
|
||||||||||||||||
美しい講堂である瑠璃講堂、光り輝く仏様の見守る中ピアノとヴァイオリン、 チェロの三重奏がブラームスを奏でる。和の空間でクラシックのコンサー トと いうのも面白く大好きなメンデルスゾーンのプログラムも嬉しい。幕間のピアノ のM氏のお話も楽しく、素晴らしいトリオの演奏。陽の光が燦々と 差し込む瑠 璃光堂、黄金の仏様が美しく眩しい・・・。 |
|
||||||||||||||||
コンサートの後、元編集長のK氏のお取り計らいでこの瑠璃光堂を設計なさった 建築家F氏にホール全体をご案内頂く。お寺の施設ならではの難しさ、 現代の 生活にマッチさせるための設備の工夫や部材のチョイスなどのお話が興味深い。 瓦屋根にアクリルの組み合わせも面白く、その機能にも納得。コ ンサートの今 日はアーティストの控え室になっているこのお部屋、楽屋と言うにはあまりにも 美しい |
|
||||||||||||||||
続いて境内のさまざまな建物をご案内頂く。予想外の展開に驚きつつ、素晴らし いお部屋の数々を拝見する。まるで京都の太秦のセットのよう・・・。 |
|
||||||||||||||||
そして圧巻の本堂へ・・・。木造のお堂としては都内でも屈指の規模という本 堂、折上げ格天井が美しく内陣、外陣はそれぞれ45坪の広さ。宮殿に本 尊の 阿弥陀三尊像がまつられ、左右には六観音、両界曼荼羅が配されている。板橋区 指定文化財の釈迦四面像もこの本堂内に納められているそう。伝統 的な行事だ けでなく、コンサートや舞踊、演劇の舞台としても使われているというのも素晴 らしい。 |
|
||||||||||||||||||||||
ワタリウム美術館で没後10年「ナム・ジュン・パイク展−2010年 笑って いるのは誰?+?=??」展を見る。和多利志津子氏がご存命の頃、ナ ム・ ジュン・パイクさんのお話をよくして下さった。丁度パイク氏が急逝された直後 に追悼の展覧会を企画なさっていた時期で、「私が好きなように並 べたい」と おっしゃっていたのが印象的だった。没後10年、大掛かりなインスタレーショ ンを収蔵、再現するのは本当に大変なこと。パイク氏の作品 も見せて頂く私達 も本当に幸せ・・・。母が残したポストカードのコレクションに、10年前の展覧会のときに求めた パイク作品を見つける。 |
|
||||||||||
もうずいぶん昔、NYのソーホーを歩いていたら向こうからナム・ジュン・パイ ク氏・・・。その直前に、東京の原美術館で和多利志津子さんにご紹介 頂いた ばかりだったのでお互いに本当にびっくりした。パイク氏からしてみれば「東京 で会ったあの子がナゼここに?」 |
|
||||||||||||||||||||||
東京文化会館で「ソルフェージ・スクール創立55周年記念演奏会」を聴きに伺 う。音楽の基礎教育のメソッドである「ソルフェージ」、私も子供の頃 習って いたのだけれど、才能があまりにも無かった?今でもクラシックのコンサートが 好きなのはソルフェージのおかげかも知れない。コルビジェの弟 子であった前 川國男氏の設計によるこの東京文化会館、コルビジェの作品群が世界遺産に登録 されたせいか、こんなパネルも・・・。「上がって下が る」アプローチはイン ドで訪れたコルビジェ作品を彷彿とさせる。小ホールは壁面の流政之氏の彫刻が 味わい深く、何ともいえない世界観を感じる空 間。ご一緒した主人のゼミの学 生さんも楽しんで下さってとても嬉しい。夕暮れに浮かぶ西洋美術館を見ながらお茶を頂く豊かな時間・・・。 |
|
||||||||||
expo
index |
銀座松屋に「白州正子ときもの」展を見に行く。開店と同時に到着するもタイヘ ンな人、人、人、殆ど何も見られない。同じフロアのレストランもいっ ぱい いっぱい。展示品も数多くもう少しスペースが広ければ・・・。 | page top |