2017 January

 

 
 
西洋美術館に「北斎とジャポニズム」展を見に行く。パリに30年も居る と ヨーロッパで北斎を見る機会は近年とても多く、日本では久しぶり?会場構成も 興味深く、何より各セクションの色構成が斬新で「北斎とパステ ル」の組み合 わせは新鮮。子供の頃飼っていた我が家の猫は北斎からとった「HOKU」とい う名前で外国からのお客様に「HOKUSAI」の説 明をしたことを思い出す。

 

 

   
 
 
母のアトリエから1988年に西洋美術館で開催された「ジャポニズム展」のカ タログを発見、1988年は私がパリに渡った思い出深い年。ジャポニ ズムは フランスを中心としたヨーロッパで見られた「日本趣味」のこと、1870年に はフランス美術界においてジャポニズムの影響は顕著で1876 年には 「japonisme」という単語がフランスの辞書に登場したという。パリはココのと ころ空前の日本ブーム普段何気なく使っている単語 「japonisme」について少し 考える・・・。

 

 

   
 
 
 
2016年にユネスコの世界遺産に登録されてから、すっかり人気になった常設 展。日本を含む7カ国と共同で推薦していた「ル・コルビジェの建築作 品17 作品」の一つ、「近代建築運動への顕著な貢献」と言う名称で一括して登録され た。「19世紀ホール」の美しい吹き抜け、三角の窓から柔らか な自然光が取 り込まれ2層分の高い天井が円柱で支えられていてここから2階へ進むスロープ が伸びている。 三角形の天窓のモチーフは富士山だという説もあるけれど本当だろうか?コルビ ジェが富士山に興味を示したとはなかなか想像しにくいけれど・・・。

 

 

 
 
expo index 当時フランスの文化大臣だったアンドレ・マルローが現場視察に来た時の貴重な 写真。後ろの方にいる若者は坂倉準三事務所で現場の担当だった若かり し 父・・・。ミュージアムショップに父の著作も並ぶ。 page top

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