2020 February
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エスモード・ジャポンの卒業コレクションもようやく審査会を終えショウの日を迎える。学生さん達の3年間が凝縮されたような作品の数々が次々にランウェイに。コレクションの制作から審査、モデルの選定とヘアメイクの打ち合わせ、曲の決定にリハーサルと膨大な時間が費やされるショウまでの日々。バックステージを思うと熱い拍手を送らずにはいられない・・・。新型コロナウィルスの影響でフランスからの来賓が少ないのは少し寂しい。 |
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アニエス・ヴァルダ監督の追悼記念「アニエス・ヴァルダをもっと知るための3本の映画」を次々に観る。事務所兼自宅のあったパリ14区の商店街を舞台にしたドキュメンタリー「ダゲール街の人々」はパリの暮らし、そこに暮らす人々の日常が生き生きと映し出された傑作。もし生まれ変わったらドキュメンタリー映画を撮ってみたいと思う。タイトルは「サンジェルマン・サンペール街の人々」? |
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久しぶりに東京と現代美術館に「ミナ ペルホネン/皆川明 つずく」を見に行く。オリジナルデザインのテキスタイルによるコレクションで定評のある皆川氏、「100年続くブランドに」という氏の想いから始まり現在まで25年に渡るクリエイションの軌跡。1995年のスタートから2003年以降はミナ ペルホネンとして服をはじめ家具や器などプロダクトデザインまで幅広く手掛け数々の賞も受賞という。アーカイブからは400着の「ワンピースの森」、サスティナビリティーを意識した残り布のバッグ達も可愛らしい。 |
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エントランスに展示されている「東京2020公式アートポスター展」。公式アートポスターは開催都市契約に定められた要件の一つで20世紀初頭から各大会の組織委員会はそれぞれ独自のポスターを制作してきた・・・、という歴史も知り恭しく拝見する。今回は20作品のポスターが制作されオリンピック・パラリンピック共に20名のデザイナーが担当した作品が並ぶ。 |
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竹中工務店東京本店1階のワイスクエアに「アイノとアルヴァ 二人のアアルト 建築・デザイン・生活革命ーSmall is beautiful -ideal homes for everyone」展を見に行く。フィンランドの世界的建築家アルヴァ・アアルトとその妻、アイノ・アアルトが1920年から1930年にかけて追及した「小さくとも豊かに生活するための住宅デザイン」に焦点を当てた展覧会。 |
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夫妻は「日常の暮らしにこそデザインが必要」と、家具やグラスウェアなど数々の名品を残した。機能的で衛生面を重視したキッチンはアイノ・アアルトが行動力学を追求した効率的なデザインの先駆けとなったという。1930年に発表された「最小限住宅展」の再現や、MITの協力で仮想空間として再現された自邸をiPadを使ってみることが出来るのも面白い。 |
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打ち合わせの合間に日比谷のシャンテに「男と女 人生最良の日々」を観に行く。1966年にクロード・ルルーシュ監督が手がけたあまりにも有名な映画「男と女」、数々の映画賞を世界中で受賞した恋愛映画の決定版とも言える作品の続編。主演のアヌーク・エーメとジャン・ルイ・トランティニャンをはじめ前作のスタッフ、キャストが再結集。別々の道を歩んで来た2人が53年後についに再会を果たす・・・、そんな2人の物語を過去の映像りばめつつ描いた作品。さまざまな想いを胸にエンドロールを見つめる年配の方々の姿が印象的。 |
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帝国ホテルを設計したアメリカ人建築家、フランク・ロイド・ライトの設計による自由学園の明日館は重要文化財を使いながら維持する「動態保存」が大変に成功している稀有な例。今年も主人のゼミの学生さんの卒業制作を見に伺う。皆さんの熱い想いがこもった4年間の集大成とも言える作品の数々、一つ一つ丁寧に拝見する。パリやプラハでご一緒したメンバーと久しぶりに記念撮影。 |
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ラフォーレ原宿にサスティナブルプロジェクト「Laforet x Okayama Denim」のポップアップショップを見に行く。エスモード・ジャポンの学生さんたちが「国産ジーンズ発祥の地」と知られる岡山のデニム工場から出る廃材を使って作った作品が並ぶ。スタイリッシュなディスプレイで廃材とは感じさせない新しさと、斬新な発想が新鮮。私の講演会を聴いて下さった学生さんたちと嬉しい再会。 |