2020 April

 

 
 
 
4月に入ると緊急事態宣言が発令され美術館もコンサートもほぼ全面的に臨時休館、中止となる。展覧会やコンサートも全てキャンセルになり寂しい限り、この先文化的な催しは再開できるのだろうか?事務所に揃った本のための資料を整理、先日行った浅間2000スキー場でアメリカの有名リゾートVAILを思い出し・・・、子供の頃に描いたその絵を見つける。こんな密なお楽しみが私なりの今のカルチャー。

 

 

   
 
 
友人から送られてきた洋画家、入江一子さんの本「101歳の教科書ーシルクロードに魅せられて」。帯にある「最近ようやく絵のことを分かり始めた気がします」というコメントに読む前から気が引き締まる。歯切れのよいシンプルな文体と豊富なカラー図版と写真、何よりもその壮大で独創的な氏の人生に引き込まれあっという間に読了、そして再読。ものおじしないバイタリティに溢れた氏のリズミカルな生き方に触発される人も多いに違いない、
でもきっとご本人はノンビリと好きな事をやって来た・・・、とおっしゃるのでは?素晴らしい贈りものに感謝。

 

 

   
 
 
 
まだ字があまり読めなかった子供の頃、我が家が掲載されているインテリア雑誌を見るのは大人になったような秘密の時間だった。当時の私のバイブル「私の部屋」に載っていたこの絵本、建築家のK氏からプレゼントされた時は誌面と現実がシンクロする・・・、子供にとっては驚くような出来事。2匹のウサギがキンポウゲのお花畑で結婚式を挙げる可愛らしいお話は長く私の記憶に残り、自分の結婚式の時もこのシーンを思い出したほど。

 

 

 
 
 
子供の頃に描いた絵を少しずつ整理する。絵があまり得意でなかった私は「どんな風に描けば良い?」と良く家族に助けてもらった。私のイメージは当時我が家のアトリエに架けてあったこの父の山の絵、上手く描けず父の助けを借りたせいか今見るとそっくり。ロッキー山脈の麓の街に住んでいた頃、夕方になり絵の道具を公園で洗って・・・夕日の中を歩いた記憶が蘇る。

 

 

     
 
 
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