2021 August
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湯島にある文化庁国立近代建築資料館に「丹下健三 1938~1970 戦前からオリンピック・万博まで」を見に行く。さすが「世界のタンゲ」と言われる様に所狭しと並ぶ模型や図面は建築家でない私ですら知っている建物ばかり。日本人建築家として最も早く海外で活躍しその認知度の高さは今でも驚くほど。第二次世界大戦復興後から高度経済成長期にかけて数多くの国家プロジェクトを手掛けた。 |
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広島平和記念資料館(1955) |
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国立代々木屋内総合競技場(1964) 前回の東京オリンピックの時はまだ生まれていない私は、子供ながらに「スゴイ天井の大きなプール」という印象のオリンピックプール。素人、それも子供だった私はアメリカでイェール大学を訪れた時に見たエーロ・サーリネン設計によるインゲルスのアイスホッケーリンクを見て「代々木の真似っこ」と思った可愛らしい思い出も。 |
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図面の他にも建築家同志の往復書簡やプライベートな写真も展示され、「コルビジェから丹下への手紙」や「グロピウスとの往復書簡」、果ては「成城の丹下邸で寛ぐグロピウス夫妻」と、大変なスケールの交友録も興味深い。 |
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東京カテドラル聖マリア大聖堂(1964) 香川県庁舎(1958) |
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2016年に主人のゼミ生の皆さんと旅をした香川県で見学した「香川県庁舎」や今は使われていない「旧香川県立体育館」も展示されている。猛暑の中、灼熱の太陽が照り付ける体育館の個性的な造形の強烈な印象が蘇る。 |
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東京都現代美術館に「GENKYO 横尾忠則」展を見に行く。おそらく私が初めて見る横尾忠則氏の大規模な個展、全ての人間のふるさと「原郷」から汲み上げた豊かで奔放なイメージの世界「幻境」、を独創的な絵画に描きだして来た氏の「現況」に触れる機会でもある。漢字を使う日本語ならではのタイトルも面白い。 |
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横尾忠則自らが監修・構成したこの展覧会、初期のグラフィックワークから画家宣言から40年を経て目まぐるしくスタイルの変遷を重ね、森羅万象、あらゆるモノをモチーフに描いて来た氏のとてつもないエネルギーが溢れるおびただしい数の作品に圧倒される。中学生の頃父に貰ったこの本は私のバイブルになり、パリにも持って行った宝の書。 |
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日本橋の三井記念美術館に「自然が彩るかたちとこころ」展を見に行く。三井本館の建物は重要文化財に指定されている昭和初期の重厚な洋風建築、この建物が美術館であり2005年に建設された日本橋三井タワーのモダンなアトリウムから入るのも面白い。三井家にゆかりのある国宝茶室「如庵」の再現も素晴らしく、四季折々の自然をモチーフにした絵画や工芸品、茶道具が並ぶ重厚な空間。 |
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東京オリンピックと同時期に横尾忠則氏の作品が東京のあちこちで見られる静かな芸術活動の一端、「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」展を渋谷PARCOで見る。映像、写真、言葉、音声、愛用品の数々が会場いっぱいに広がり、糸井重里氏が主宰する「ほぼ日イトイ新聞」手書きの原稿や作品制作の様子も興味深い。お手紙が直接届くというとポストも設置され思わずメッセージを書く。 |
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ミッドタウンにあるサントリー美術館、、開館60周年記念展「ざわつく日本美術」展はコレクションの中から「心のざわめき」を起点に日本美術を楽しむちょっと変わった展覧会。「うらうらする」「ちょきちょきする」「じろじろする」「はらはらする」「はこはこする」「ざわざわする」の全6章から構成される不思議な企画展。 |
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作品の裏側や底面も見られる展示方法は面白く、圧巻の手刺繍による着物は卓越した技術で、立体的な刺繍により布地に散りばめられた一つ一つのモチーフに込められた想いが伝わってくるよう。 |
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ミッドタウンにあるサントリー美術館、、開館60周年記念展「ざわつく日本美術」展はコレクションの中から「心のざわめき」を起点に日本美術を楽しむちょっと変わった展覧会。「うらうらする」「ちょきちょきする」「じろじろする」「はらはらする」「はこはこする」「ざわざわする」の全6章から構成される不思議な企画展。 |
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1966年、旧山種証券創業者の山崎種二が蒐集した速水御舟や河合玉堂、奥村土牛など数百点に及ぶコレクションを展観する国内初の日本が専門常設展示の美術館。120点にも及ぶ御舟作品はは安宅産業破綻により、安宅コレクションが一括譲渡され「御舟美術館」としても親しまれているとか。「浮世絵・江戸絵画名品選ー写楽・北斎から琳派までー」を見る。美しい書による館名は日本画家、安田靭彦の作品でありロビーに飾られている加山又造の「千羽鶴」も圧巻。 |
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