2007 November
Paris |
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ブリュッセル大学のT教授から、「コルビジェとベルギー」「オットー・ワーグナー」の2冊の著書が届く。鮮やかな表紙にコルビジェの力強いデッサンが美しい。オットー・ワーグナーは大好きな建築家の1人。ウィーンのシュタインホーフ礼拝堂のグリッドの美しさを思い出しつつ、そこで、マーラーの妻、アルマがバウハウスの代表的な建築家、グロピウスと出合った事など、思いをめぐらす・・・。
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友人のピアニストの方から、チェンバロのアトリエを訪問する機会を頂いて、チェンバロを作る工房も見られると聞いて興味深く伺う。ピアノの楽譜とは半音ずれていると説明を受けても、私にはチンプンカンプン・・・。鍵盤で弾くけれど、音の原理は弦楽器とのことで、工房には色々な種類の弦が・・・。独特な音色も美しく、目の前で弾いて頂く贅沢にしばしうっとり・・・。
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友人のC氏の新しい著作に関するコンフェランスを、国立地理学員に聞きに行く。トルコの修道院の研究に始まって、私にはあまり馴染みのない世界の研究。モデル並の美しい風貌と、研究者という地味な職業のギャップに驚く人も多いけれど、素朴なその人柄で、私にも解り易いように説明して下さるのも嬉しい。長いコンフェランスなのに、映像の圧倒的美しさと、フランス人らしい(?)身振り手振りを交えた、「力説」ともいえる迫力に、席を立つ人は誰も居ない。
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久しぶりにアトリエの本棚を整理する。キャリアや時代、その時々好きなアーティストも変わる。ONO YOKOさんは学校の先輩と言うのもあるけれど、「本当に自由な感覚」・・・という実は本当に難しい事をしてきたアーティストとしてとても好き。何かを声高に話すことより、静かなアート・シーンの語りかけてくる事のほうが心に響く事を実感する。
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友人のE氏がシャンゼリゼの裏に新しくOPENしたギャラリーのOPENNINGへ。家具メーカーのKNOLL社の最初のフランス人デザイナーの作品を全て収蔵している。それをパーマネントコレクションとして、それに合う新進のアーティストを企画展とする、という方針で毎回展覧会を企画していくとか・・・。とにかくここの所シャンゼリゼの裏のアート・ギャラリーのOPENラッシュはスゴクて、今月何回この辺りに来た?
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久しぶりに時間があったのでロダン美術館へ。圧倒的な技量と観察眼、と言うのが私のロダンに対する思い・・・。バルザックを初めとする、「人物」の彫刻も素晴らしいけれど、「手」などの「動作」をこんなにロマンティックに表現できる彫刻家は他には居ないのでは?現代美術も大好きだけれど、こういう本当にクラシックな芸術に触れる時間はとても刺激的・・・。
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