2007 December

Paris

 
 
 
 
ポンピドーセンターにアメリカ人の建築家、ダニエル・リベスキントの講演会を聴きに行く。
NYのワールド・トレードセンター跡のグラウンド・ゼロのメモリアル・ビルディングのコンペ案を中心に、アメリカ人らしく身振り手振りと、高画質のコンピューターグラフィックを駆使して、テンポよく進めるコンフェランスに2時間はあっという間!満席の聴衆を前に「人間にとって最も大切なことは自由であること、FREEDAMだ!」と。最後もアメリカ人らしいエンターテナー振りにも素直に感動する。

 

Paris

 
 
幼馴染みのN氏が、偶然にもパリ大学で心理学を学んでいる。臨床医の経験を経てフランスで博士を取得するためにパリへ。幼馴染みがパリに居るという幸せもあと少しと思うと悲しいけれど、博士論文の発表のお席に列席させて頂く。長くパリで仕事をしていても分野がまったく違うので、大学の雰囲気や、ソウソウたる教授陣を前にコンピューターのデータ画像を中心に児童心理について話す彼女は、もはや幼馴染みとは思えない立派さ!審議を待つ間はやはりいつもの彼女だけれど・・・。ようやく長い長いひたむきな努力が実った瞬間に一緒に居ることが出来てとても感動する。

 

Paris

 
 
 
12月のサンジェルマン・デ・プレ、恒例のソワレ、Noctune de la Saint Nicolas。各ギャラリーが常連のお客様を招いてとっておきのシャンパンを振舞う。クリスマス直前でサンジェルマンの住人が珍しく(?)パリに居るこの時期、今年最後のソワレとして「ヴァカンスは?いつ?」と会話も恒例。クリスマス=ノエルは家族で過ごすせいか、ヴァカンスはその後1月1日までと短い。今年も取材から何から本当にお世話になった友人達と最後のシャンパン!感謝の気持ちでいっぱい・・・。それにしても寒い!

 

Paris

   
 
 
今年もポンピドーセンターのは本当によく通った。展覧会はもちろん、アーカイブにあるコンテンポラリー・ダンスのフィルムや、講演会でじかに「そのアーティスト」の佇まいを感じられるのも、会場が小さいポンピドーセンターならでは。作品は見る機会があっても、本人の「佇まい」は中々見ることが出来ないので、パリならではの機会。

 

Paris

 
 
パリの50年代からアーティストを撮り続けている写真家、Georges Tourdjman の新しい写真集が出版される。友人の建築家M氏もサンジェルマン・で・プレでの1枚が。長いお付き合いの中、今年は取材でもご一緒した記念に、とご本人自らのサインの入った彫刻を頂く。先日、ルテシア・ホテルでの個展は完売。それにとても買える値段ではないけれど・・・。ちゃんと「MOMIへ」と入れておいたからね。素晴らしいクリスマス・プレゼントに!

 

Paris

 
 
 
 
ポンピドーセンターに、コンテンポラリー・ダンス、アラン・ブッファーを見に行く。毎年大変な人気で最終日のマティネしか取れない!衣装はラクロワや山本耀司、家具はミースのバルセロナチェアだったり、小道具がリッチなのもいつも通り。私はアラン・ブッファーの「配色」と「光の使い方」にいつもとても刺激を受ける。大好きなアーティストの作品を年末に観られて、あとヒト頑張りを誓う!

 

Paris

 
 
 
 
 
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ポンピドーセンターの横にあるコンスタンティン・ブランクーシのアトリエの再現。レンゾ・ピアノが再現のデザインをしたこの真っ白なアトリエ。静かにモノを考えたい時によく立ち寄る。レプリカ感は免れないものの、ブランクーシのピュアで単純化された形態表現、その実複雑さを秘めたその彫刻にはいつも静かに感動する。ストイックに彫刻だけに集中して生きたブランクーシの生き方そのもののピュアさにも感動する。
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