取材、パリコレ、展示会と続き、９月は長い長い１か月だった・・・。ゆっくり友人に会う時間もあまりなかったので、ココのところマメに友人をご招待。和食のディナーの日もあれば、アペリティフの日も。我が家がキレイになるのは本当にお客様のおかげ。ナプキンの色も空の色と合わせていた季節ももう終わり、秋らしい色のナプキンを買わなくては！

展覧会のオープニングやご自宅でのディナーのご招待の続くこの季節。転戦（？）といっても、このパーキング事情の厳しいパリではなかなか難しい。伺えるかどうか怪しいときには、事前に正直に申し上げるのが一番いい、というのが長年の経験からの実感。その代わり、インテリアを存じ上げている場合はそのイメージまで伝えて・・・。大好きなフローリスト、オリビエ・ピトー氏のブーケを日中に届くようにお贈りする。それにしても、このミュージアムのようなブティック、入るだけですっかり森林浴の気分！

４月に取材で一緒にお仕事をした、本当に古いふるい友人のマダム・Ｍ。もう１５年以上仲良くしている。私より７歳上なので、本当に姉のよう。主人もご主人と同い年で、ご夫妻揃って日本にもしょっちゅういらして、ヴァカンスの情報交換は私達の定番の話題。フランソワ・プルミエの末裔というお家柄らしく、飾らない本当の「ノーブレス・オブリージュ」を感じるヒト。考え方に本当に「枠」がないので、何を相談しても「大丈夫よ、私がいるし・・・ね！」日常のお買い物も本当に洗練されていて、エルメスももちろん大好きよ！でもインドで買ったこのサリーとの組み合わせはどう思う？今日はお礼に大きなユリの花束を抱えて・・・。長い友情の記念になったわ、と突然しんみり・・・。暖かいお人柄に更に感激する。

今年は、９月、１０月と撮影が多く珍しくずっとパリにいる。長いパリ生活で初めてこんなに長くいる。ソウコウしているうちに、東京では自宅が竣工しつつあり、長年暮らした思い出深いマンションもお引越し・・・。もちろん立ち会う事も出来ず・・・。でも、私のようなライフスタイルの場合は仕方がないとあきらめつつも、やはり少し寂しい。しかし、東京からのリクエストも多く、イタリア製の浴槽に決定したので、発注および雑務のバックアップはお願いね、と主人。建築家の娘というのはこういう時は便利かもしれない・・。ショウルームでしばしボーゼンとする私。

日本の雑誌の撮影で久しぶりにこちらで撮った写真でなく新しく撮る事に。サン・ペール通りの交通量があまりにも多い上、ブティックのデザインがとても特殊なので、通常はこちらが用意した写真を使っていただくのだけれど、今回はカメラマンのＹ氏の作品が以前から好きだった事もあって、お願いしてみる。こういう経験はわたしにとってのも大変に勉強になり、撮影の様子を静かに見せていただく・・・。上がりがとても楽しみ・・・！

サンジェルマン・デ・プレ教会のコンサートはいつも素晴らしいキャスト、なかなか席が取れないけれど、今年はこの教会の世界遺産登録などで、組合（？）の結束も強く、一応、組合員の私も参加しなくては・・・。賛美歌はゼンゼンわからないので、クチパクすら出来ない！「モミ、眠ってる？」あまりの美しいソプラノに・・・・。外にでると、もう冬はスグそこ。乾いた空気にサンジェルマン・デ・プレ教会が美しく映えて！