2008 September
Paris |
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長いヴァカンスも明け、皆ヴァカンス中の話をしたくてウズウズしているみたい。早速ランチにご招待。イタリアのビーチですっかり日焼して、「またシワが増えたかも?」と心配そうなC嬢。「MOMIは真っ白で、シワがないのはこの食事のせい?」と皆、お薬のようにワカメやモズクを食べる!
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Paris |
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アトリエの物件をもうずいぶん前から探しているけれど、このサンジェルマン・デ・プレの 物件のなさにも驚くけれど、値段がまたすごい!パリの不動産はぐっと下がってはいると言うモノの、まったく値崩れのないこの地区。でも、見るだけでもなか なか面白い。不動産屋のG氏はいつも「見るだけ」の私を快く案内してくれてずいぶん勉強になっている。それにしてもサンジェルマン・・・、物件の住人も本当に個性的!
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Paris |
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9月に入るとワイン関係の催しがぐっと増え、もう秋なんだわ・・・と感じる。シャルル10世の時代の馬舎だったところを改装したギャラリーの中、赤ワインの試飲会に行く。ワインも濃いけれど、会う方々がまた濃い、そして会場の雰囲気も更に濃い!久しぶりにパリに帰ってきた実感。
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Paris |
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来週はロワールに行くので、車の点検に行く。いつもお世話になっているG氏はカメルーン人なので、本当に真っ黒!いつも握手をするたびに2人してなんだか笑ってしまう。こんなに違うってあり得る?タイヤ圧から細々した点検まで、私の車生活はこのG氏ナシにはありえないのです。
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Loire |
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ローマの仕事を終え、朝一番の便で主人がパリに到着、そのまま車で友人のお誕生日のお祝いにロワールのお城まで走る。ロワール地方に入ると見渡す限りのブドウ畑。ワインも美味しいはず!行けども行けども畑は続く。ようやくロワール河のほとりまで到着。お城はもうスグそこ。
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Loire |
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長い長いブドウ畑をぬけるともうソコはロワール。ロマネスクの素晴らしい教会に寄る。数年前に主人がロマネスク教会の本を書いたときは、「交渉係」として同行したので、いつしか私もロマネスク・マニアに・・・。荘厳でシンプルな美しさ。ココ・シャネルのデザインの源泉はロマネスク様式のソーミュールの修道院で育ったことから、と言うのも頷ける。
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Loire |
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お祝いのパーティーはM嬢のご実家のお城で、お泊りはお友達のお城を用意して下さる。それにしても素晴らしい。「パリは貧しい・・・」と友人達が言うのも至極納得。「本当の豊かさはフランスの地方にあるんだよ」の言葉通りの景色。
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Loire |
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長い友人のマダム・Sのお誕生日はご実家の所有するお城で、盛大な仮装パーティー。テーブルセッティングからお食事まで、そして参加する皆さんも、それぞれかなり凝った仮装というより、もはや正装。今晩のテーマは「アラブ」。レオラルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたこのお城も素晴らしいけれど、このソワレの素晴らしさにはかなわない?
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Paris |
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ロワールから戻るとパリは9月らしい爽やかなお天気。ブリュッセル大学のT教授のご夫妻は今週末もアフリカのプリミティブ・アートのコレクションを見に、買いに?いらっしゃる。主人とはもう20年以上のお付き合い。パリで最初に会ったのは25年前?奥様は今日もわたしのBIJOUXで。
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Paris |
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早朝の便でヴェネツィアへ行く。お天気が良くて美しい朝焼けの中の離陸。ピンク色の空の中の飛行はなかなか感動的!
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Venezia |
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久しぶりのヴェネツィア、若い建築家のカップル、S嬢とZ氏に会う。主人はインドも一緒に行ったり、マニアックなお嬢様。Z氏の作品は今年のビエンナーレにも選ばれていて、ミラノとヴェネツィアを往復しながらお互いのキャリアを積んでいるダイナミックなカップル。もう、桂離宮にも行ったんですって?
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Venezia |
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恒例のM教授のご家族と、もちろん「ホーム」のリストランテにて。私の好きなものも全て熟知、何も言わないままにお気に入りのメニュウが出て来る、出て来る!今回のお初は小さな貝のパン粉焼き。すっかり大人になったご子息、グラッパも?帰りにもうひとつの「ホーム」にご挨拶に。奥様は私のBIJOUXをお買い上げ。プロセッコを頂きつつ、ついに家建ったでしょう?主人はもう20年以上のお付き合い。
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Venezia |
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ビエンナーレへの道すがらサンソヴィーノのサン・マルティーノ教会をみる。いつものD先生のお宅とホームのレストランからわずかの距離なので、ここもホームというべき場所。 |
Venezia |
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ヴェネツィアに来ても最近はなかなかサンマルコ広場には行かない。F氏とお食事の後、デジェスティーヴォ(食後酒)は久しぶりにサンマルコに行かない?カフェ・フローリアンの演奏を聴きながら秋らしい爽やかな風に吹かれてプロセッコを頂く。やっぱり、本当に素敵・・・。
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Venezia |
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いつも滞在させていただくD教授のお宅の裏にあるヴェネツィアらしいひなびた、本当にひなびたカ フェ。私好みの「長いカフェ」、つまりアメリカンコーヒーと、プリプリの小エビのサンドイッチがココの朝ゴハンの定番。朝からグラッパを飲んでいるおじ様方が不思議そうに見る、見る! |
Venezia |
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宝石のような街ヴェネツィアの中でも、正に宝石のような美術館、スタンパリア財団。建築家カルロ・スカルパの作品で、リノベーションはマリオ・ボッタ氏による。このミュージアム・ショップで私のBIJOUXを扱って頂いてからもうずいぶん立つ。売れることはもちろん嬉しいけれど、とにかくお客様が素敵。打ち合わせもとてもスムーズで、皆さん私のBIJOUXを愛用してくださっている。
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Venezia |
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運河を渡る風をうけながら空港へ向かう。何十回も来ているけれどこの美しさは他に変わるものがない、正に宝石のような街。空港へのバスの出るピアッツァーレ・ローマまで久しぶりに景色を楽しむ。
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Paris |
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今年もビエンナーレを堪能して仕事もしっかりしたヴェネツィア。アリタリアのラウンジでプロセッコを頂きつつちょっぴり仕事など。最終便でパリに帰ると、機内から見えるパリの街の灯が本当に美しい・・・。
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Paris |
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建築家の友人N嬢のセッティングでラカトン&ヴァッサルの事務所を訪問する。ヴァッサルと主人は建築の話、私は模型見たり事務所をウロウロ。分野の違うアーティストでもアトリエの訪問は本当に楽しい。ヴァッサル氏の温厚で素敵なお人柄に、私もついお話をマジメに聞く。
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Paris |
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早朝のTGVでベルギーのブリュッセルに行く。パリの早朝の駅の雰囲気は旅情に溢れていてとても好き。時刻表を見るとヨーロッパって本当に陸続きなんだわ、と改めて思う。新婚の頃、スイスに住んでいた主人を訪ねて、リヨン駅からミラノ行きの夜行列車に乗った頃を思い出す。1時間と少しであっという間にブリュッセルに到着!
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Bruxelle | ||||||||||
早朝にブリュッセルに到着、早速T教授のお宅でコーヒーを頂く。タピストリーのコレクターでもあるけれど、プリミティブ・アートのコレクターでもある。地下には修復のアトリエもあり、4階のゲストルームまでミュージアムのような階段が続く。週末ごとにパリにいらして、様々なコレクションにいらっしゃるのもようやく納得!
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Bruxelle |
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ブリュッセルはアール・ヌーヴォーの街。パリからも数時間で着くので、小旅行にはとても素敵なディスティネイション。ブリュッセル大学の教授、T氏のご夫妻とアール・ヌーヴォーを見る、と言う贅沢な一日。
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Bruxelle |
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今日は一年の間に数回ある、アール・ヌーヴォーの建物を公開する日。T教授のご説明で、ヴィクトル・オルタの作品を見ることが出来るとは本当に贅沢。
建築家デ・コーニングの住宅作品。ル・コルビジェに強い影響を受けた作品だそう。
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Bruxelle |
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ヴィクトル・オルタの作品、ヴァン・エドヴェルト邸。そして、世界遺産。一建築家の作品が「世界遺産」と言う事にとても驚く。
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Bruxelle |
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ヴィクトル・オルタの最高傑作とも言われる、自邸。室内が本当に素敵・・・そしてこちらも世界遺産。
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Bruxelle |
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Jules Brunfaut(1852-1942) の作品、オテル・アノン。代表的なアール・ヌーヴォーの邸宅。見るのは美しいけれど、住んでみたら「曲線だらけ」で疲れるかもしれない・・・。「直線」好きの日本人の私は思うけれど・・・。
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Bruxelle |
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ルイーズ大通りに建つ大邸宅、ヴィクトル・オルタの最高傑作の一つと言われる「ソルヴェー邸」。現在も住宅として使われていて一般公開はしていない。そしてこちらも世界遺産。でも「世界遺産に住む」ってどんな感じかしら?
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Bruxelle |
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Paul Saintenoy (1862-1952) 作の、オールド・イングランド。
オルタや、ヴィオレ・ル・デュクらに影響を受けたアール・ヌーヴォーの作家。現在は楽器博物館として使われている。
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Bruxelle |
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ヴィクトル・オルタ作のブリュッセル中央駅。オルタの晩年に設計し、没後の1953年に開業したそうで、アール・ヌーヴォーの影は薄く、直線的なモダニズムの色濃い作品。 |
Bruxelle |
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素晴らしい秋晴れのブリュッセル、建物の装飾細かく美しい、正にアール・ヌーヴォーの街。美しいギャラリーの中のブティックもマニアック。チョコレートとレースのブティックが続く。
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Paris |
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diary
index |
ロワールに行ったり、ヴェネツィア、ブリュッセルと移動が続いた9月、ようやく少し落ち着いてパリに居る。サンジェルマン、といってもこの7区寄りのアンティーク街は本当によくカクテルがある。世界中を移動してはサンジェルマンに戻る、と言うライフスタイルの彼ら、カクテルで会うのも楽しみ。ハーフ・ヴェトナミアンのマダムCはヴィンテージクローズのコレクターで、オークションのお話も面白い。小さなサイズを見つけると「MOMI?」と思うのよ・・・。と、よくお土産を下さる!
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