2014 September

 

 
 
日本のお祭りは本当にひとつのアート、はっぴを着て御神輿を担ぐ若い声、色と りどりの露天とイナセな雰囲気が楽しい。夜には提灯の灯りの下でたこ 焼きを ほおばる。毎年のように秋が来る。そしてパリに帰る日も近い。

 

 

 
 
この夏は付き添いで病院に泊まることも多く、パリに帰る前にもう一晩。リハビ リ用のバーで美容体操をしたり、塩分のコントロールされている病院食 で すっかりスリムに!何より・・・食事の時間が早いことが一番のダイエットと知る。

 

 

 
 
エールフランスの大型ストの真っ最中、前日も当日も欠航が続く中、たった一便 羽田発のパリ行きに乗る事に。羽田空港の国際ターミナルは「ザ・ニッ ポン」 という感じのテーマパークのようでなかなか楽しい。FUROSHIKIや HANTEN、気分は何だかガイジンさん!

 

 

 
 
羽田空港の国際ターミナルはさまざまな事をJALがハンドリングしていて、全 てがきちんとした印象。ラウンジもJALが一括しているようで、外資 のエ アーラインのそっけないラウンジとは大違い、きめ細やかなサービスでまさに 「お・も・て・な・し」!美しい伝統工芸品がディスプレイされて、 さながら ギャラリー&カフェと言った感じ。エールフランスのストで情報が錯綜し疲れて 切って到着した私。やっぱり日本のサービスは世界一!と実感 する深夜の羽田 空港。

 

 

   
 
 
27年の日仏生活の中で、エール・フランスのストにはずいぶん振り回されて来 た。18年ぶりの大型ストでロングフライトも続々キャンセル。コック ピット クルーと会社の前面対決ではなかなか先が見えない。前日も当日も欠航が相次ぐ 中、たった1便だけ飛ぶことになったこのフライト。さぞや満席かと思いきや、 びっくりするくらいガラガラ。誰も居ない・・・。湾岸戦争の時は機内 にク ルーの方が多いというフライトもあった。クルーの方と楽しくおしゃべりしつつ 食事を終え、ぐっすり眠ってパリへ。

 

 

 
 
まだ夜が明ける前、というより深夜のパリに到着するこのフライト。低空飛行に なってパリの街が見えてくると、何とも言えない懐かしいような気持ち にな る。シャルル・ド・ゴール空港に一番に到着するため、機内で待つ間に他の滑走 路のライトが次々に点くのを眺める。まだまだ夜は明けな い・・・。

 

 

 
 
 
久しぶりにマルシェに行く。お気に入りのきのこだけを売るスタンドも出てい て、すっかり秋の気配。10月になると牡蠣のスタンドも出て、長い冬が 始ま る。きのこの種類も豊富で、オムレツに入れたり、スープの具にしたり、数種類 を併せてたっぷりのパセリと共にソテーするのも「森の滋養」を味 わうようで 素晴らしい。

 

 

 
 
車の車検証や滞在許可証など、外国人である私は何かと警察署に出向く事が多 い。27年前学生として来た頃は、パリの北にある「外国人学生セン ター」の ような所に夜明け前から並んで手続きをしたもの。今はインターネットでアポイ ントを予約して・・・まるで夢のよう?しかしそれでも延々待 つのはどういう ことか?それも7時間も・・・?待合室にコンセントもあって、仕事をしながら 待つ人も。これも当時を思えば夢のような光景ではある けれど・・・。

 

 

 
 
さまざまな書類の書き換えで、警察署ももはや顔パス、「今日は車検証?」 と・・・。よく見ると美しい中庭に彫刻、チャペルまであって警察署とは思 え ない。中庭に大量にあった車両が跡形もなく消えているのは、もしかして郊外に 作ったレッカー移動車用のパーキングに移したからか?レッカーされ るだけで もイタイのにその上郊外まで引き取りに??パリの車事情は年々悪化している。

 

 

 
 
1900年のパリ万博の時に出来たパリのメトロ、その装飾を任されたのはアー ル・ヌーボーの代表的建築家、エクトール・ギマール(Hector Guimard). その後時代遅れだと酷評され次々に取り壊され、現在は数箇所しか残っていな い。普段は車族の私も警察署に来る時だけはメトロに乗るので、こんな嬉 しい 発見も。警察に来て違反を取られたら元も子もない・・・。

 

 

 
 
ポワラーヌのパンと言えば、日本にも空輸されているほど有名な「田舎パン」、 pain de campagne 。厳選された小麦とゲラントの塩、天然酵母で発酵させた生 地をもみの木の薪で焼く・・・と何やらすごい。ずっしりと重いこのパン、噛み 応えのある酸味のあ る食感が人気とか。情けない事に「固いモノ」が苦手な私 には、日本のヤマザキのダブルソフトの方が美味しいな・・・。お目当ては素朴 なクッキー。 まるでパリのウエスト?素朴な箱にぎっしり詰まった飾り気のな いクッキー、お土産もさり気ないモノが好き。

 

 

   
 
 
  空港までの道はその日の運による。運転手さんと道の工事の具合・・・。こんな 先進国が他にあるだろうか?そんな事を思いながら反対車線を見ると、 大変な渋滞。ラジオを聞いていたら、今日は鉄道もスト!郊外線でパリに通勤す る人は車しかないので、見渡す限りの動かない渋滞。エールフランスも 鉄道も スト・・・。早く日本に帰りたい!

 

 

 
 
diary index エールフランスのストは延々に続いている・・・。TVで社長の記者会見を見る も、解決の気配はナシ。KLMオランダ航空で帰国することに。もちろ ん、 エールフランスのストのあおりでビジネスまで満々席。ファーストがないこの機 材、ビジネスでオーバーブッキングの場合はアップグレードの先が な い・・・。ラウンジもいつになく混乱気味。ファーストのラウンジも開放して、 さながら国際見本市の会場のよう。のんびりしたオランダの街並みを 模したイ ンテリアをバックに、充電コードが絡まる中、PCを叩きまくるビジネスマンの おじ様方・・・。 page top

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