2017 July

 

 
 
無事ウィーンの日程を終え快晴のシャルル・ド・ゴール空港、やはりパリが見えてくるとほっとする。オーストリア航空は昔よく使った懐かしいターミ ナル1に到着。 1974年開港以来最も古いこのターミナル、建築家ポール・アンドリューによる円筒形のメインターミナルと地下道で結ばれたサテライトと当時としてはアバンギャルドで画期的な 計画であったという。

 

 

 
 
 
着陸直前、航路の関係で展示してあるコンコルドの機体の上を飛ぶ。エール・フ ランスとブリティッシュ・エアウェイズが運行していた超音速旅客機コ ンコル ド、2000年の事故に次ぎ2001年のアメリカ同時多発テロによる世界的な 航空不況により2003年には全機が退役。「コンコルド」はフ ランス語と英 語で「協調・調和」を意味しローマ神話の「コンコルディア」に由来するとか。 快晴の空に美しいコンコルドの機体が眩しい。

 

 

   
 
 
シャルル・ド・ゴール空港に19時過ぎに着いてもまだまだ陽の高いこの時期の パリ、近くのビストロで軽くディナーを済ませてもまだ暮れな い・・・。おな じみの美しい街並みにようやくサンジェルマンに帰ってきた実感。本当に美しい 夕暮れの今晩、明日はもう東京へ出発。

 

 

 
 
 
プラハ、ウィーンからパリに戻り、スーツケースを替えて東京へ。パリは既に ヴァカンスが始まり空港は家族連れでごった返している。乗り換えのオラ ン ダ・スキポール空港も同じく・・・。ただビジネスマンは反比例するように少な いこの時期、ラウンジはいつになく空いていてほっとする。

 

 

 
 
帰国早々、「ヴェネチアのテリトーリオ」「ヴェネチアのラグーナ」と続けて出 版なさった樋渡彩さんの出版記念と受賞記念のパーティーに伺う。ヴェ ネチア 料理のレストランは人で溢れ、著名な建築史家の先生や建築家が集まるゴージャ スな会。最後のご挨拶で長かった研究の日々を思い出されたのか 言葉に詰まる 場面があったけれど、ここまで「やり切った!」と思える著作をこの若さで出版 できた事は本当に素晴らしい。研究の事はわからない私も 「膨大な資料を纏め 上げる」ということの大変さを思う・・・。

 

 

 
 
ウィーン、プラハ、パリと続きヨーロッパのヴァカンス前の仕事も一段落、東京 に立ち寄りようやく軽井沢へ。今年はヨーロッパも暑かったけれど東京 の暑さ と湿度、冷房による急激な気温差は慣れるのに時間がかかる。一段と鬱蒼とした 我が家のお庭、蝉の声を聞きつつほっとする・・・。それにして も繁り過ぎ? あまりに濃い緑で何だか薄暗く感じる。

 

 

   
 
 
忙しくてプールにもテニスにもいかれない時、静かにアトリエでも出来そうなヨ ガ。まずは基本をきちんと習わないことにはアレンジも出来ない・・・ と長年 思い続けてきたヨガに初挑戦。先生の指導の下さまざまなポーズを作るも「イタ タ・・タタ」と心の中で連発せざるを得ないツラサ!美しい先生 のさりげない 動きとは程遠く、ぎくしゃくしっぱなしの私。何事も続けることが肝心と次回の レッスンを予約。

 

 

   
 
 
小学館のプレシャスの編集部に久しぶりにご挨拶に伺う。お付き合いの長い同世 代の編集者の方々が既に編集長を歴任されスーパーバイザーになってお られる 事に時の流れを感じる。何よりも、私のキャリアの初期の頃からのお付き合いが 今も続いていることこそ正に「PRECIOUS!」

 

 

   
 
 
打ち合わせの合間にお気に入りのイタリアンカフェで一息。まるでミラノのカ フェのように薄暗いカウンターで極上のエスプレッソを頂く至福の時、目 も心 も鎮まっていくよう。外は目を射るような灼熱の午後・・・。

 

 

 
 
文芸春秋の応接サロンで編集者のU氏とお会いする。涼やかで静かなサロンに癒 されつつお互いの近況などをひとしきり、様々に共感する。長年この方 は?と 思っていた胸像は菊池寛氏と知る。

 

 

 
 
打ち合わせに求龍堂の編集部に伺う。担当編集者のM氏と近況を含めさまざまな お話をしつつ最近の出版物を拝見する。日本画家、中島千波氏による額 の美し い文字に背筋を伸ばすような思い。

 

 

 
 
「暮らしのクラフトゆずりは」の展示会に従姉妹と伺う。酷暑の午後も展示会場 は涼やかで上質な雰囲気が漂い何とも穏やかな気分に。夕方になりオー プンカ フェのテラスが気持ちの良い時間、ひとしきり展示会の感想など。湿度の高い日 本ではオープンカフェは本当に難しいけれど、爽やかで素敵なカ フェタイム。

 

 

 
 
  軽井沢もすっかり真夏、生い茂るに埋もれてしまいそうな我が家。真っ青な空に むくむくとした入道雲、夕暮れになると夏らしくロゼワインでアペリ ティフ。  

 

 

 
 
  最近自転車を購入しかなり広範囲まで自転車で移動している。子供の頃、父がフ ランスからパーツを取り寄せて作ってくれた自転車に乗って、サイクリ ングと 言うにはあまりにも遠い距離を走っていたせいか今も自転車が大好き。車と違っ て気に入った景色や場所があると気軽に停められるのがお気に入 り。日本の夏 の風物詩、お祭りに遭遇。浴衣を着たガイジンさんもビール片手に楽しそう!  

 

 

 
 
 
酷暑が続く今年の東京、インドアのテニスコートは大変な暑さ。扇風機が廻って も空気が攪拌されるだけ?それでもやっぱり体を動かすのは気持ちよ く、汗 びっしょりになりながらボールを追うとテニスばかりしていた中学生の夏休みを 思い出す。
 

 

 

 
 
 
  忙しい毎日でも友人をディナーにお招きするのは素敵な気分転換。アトリエで作 業をする合間に少しずつテーブルセッティングをしておくと慌てずゆっ くり準 備が出来る。子供の頃、我が家にあったアトリエでさまざまな工作を作っていた 夏休み、「ニスが乾く間にキッチンで母のお料理のお手伝 い」・・・と、いろ いろな事を同時に進行させるリズムはこの頃に身に付いたのかもしれない。  

 

 

 
 
 
  スポーツは大好きだけれどタイヘン体の固い私。長い間習ってみたかったヨガ、 始めたばかりなので難しいポーズは出来ないけれど何とか少し形になっ てきつ つある?インストラクターのN先生はいともカンタンに「このまま静かに足を上 げて〜」とおっしゃるけれど、プルプル震えるばかりで足はちっ とも上がらな い・・・。N先生の筋肉が程よく付いたしなやかなボディに憧れるけれど続ける ことが何より大切、と自分に言い聞かせる。  

 

 

 
 
  打ち合わせで久しぶりに丸の内ブリックスクエアに行く。1894年に竣工した 丸の内初のオフィスビル「三菱一号館」を赤レンガ作りや当時の内装ま で忠実 に再現した美術館、明治時代の銀行の営業質をそのままカフェにした 「cafe1894」もある。立ち並ぶビル郡の中、鬱蒼とした緑が憩いの スポッ トになっているようでNYのポケットパークのよう。2009年のオープンから もうずいぶん経ったせいか木々も生い茂り何とも素敵な雰囲気。  

 

 

 
 
  幼馴染みの友人の雅楽発表会で霞ヶ関に行く。プレミアム・フライデーの今晩、 オフィスビルのビア・ホールはどこも満席!OL経験もなくヨーロッパ に長く 居る私にとっては何とも新鮮な「霞ヶ関のビアホール」、幼稚園からの同級生と 冷えたビールで乾杯!日本の夏の夜をすっかり堪能する。  

 

 

 
 
  久しぶりに車で軽井沢へ。臼井峠を越えるともう軽井沢はもうすぐそこ、霧に包 まれた山々の景色が東山かいいの絵画のように続く。ミスティーな霧の 日もま た美しい・・・。  

 

 

 
 
  今シーズン初めてルヴァン美術館に伺う。日本とは思えない広大なお庭を見渡せ るカフェで寛ぎつつ久しぶり会う友人達、軽井沢の夏が始まっ た・・・。  

 

 

 
 
diary index 軽井沢の夏のお楽しみは、普段東京ではなかなか会えない友人達と別荘で過ごす 時間。どこに行くでもなく、何をするでもなくただお喋りして家にある ものを 食べる。お互いの別荘訪問の手土産もお庭で摘んだ野の花とミントを花束にし て。美しいN邸、窓辺に早速飾って下さる。 前々からきっちり決めたりせずに「これから来ない?」、こん な粋が出来 るのも軽井沢ならでは。そして今日も我が家は突然の来客・・・。雨の後、木漏 れ日が光る秘密の小路をお送りかたがたお散歩するのも素 敵。 page top

home