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2019 March
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２０１９年もあっという間に３月、平成最後の年度末。新元号まで後１ヵ月と聞 くと気も焦る・・・。ノンアルコールの生活にもすっかり慣れ、今月も ヘル シーに穏かに過ごしたい。元所員のＹ君と玄米カフェにて久々にランチ、透明感 のある可愛らしいイラストを眺めながら白木の大きなテーブルで頂 く何とも 清々しいランチ。 人生もこんな風に過ごしたいもの・・・。 | |||||||||
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| 大変な人混みの渋谷に映画を観に行くのはなかなか気が重い。代々木から 「奥渋」と言われる道を通ってアプローチするのが最近のお気に入り。 パリの 蚤の市かと思うような雑貨屋さんや、広々としたカフェのある本屋さん。映画の 時間を忘れお散歩は続く。 | ||||||||||
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| 文化村の中庭は渋谷の喧騒を忘れるほど静かでエアーポケットのような不思議な 空間、その中にひっそりと佇むカフェ・ドゥ・マゴ。パリの本店より ずっと恭 しい雰囲気・・・厳かに映画の後のお茶を楽しむ。 | ||||||||||
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| 忙しい毎日の中で本屋さんは心休まる場所、ネットで本を買うことが日常化 した今となっては尚更、貴重な時間。タイトルや表紙を見て新 しい本 を手に取る楽しさ、あまり知らない作家の作品集をゆっくり見たり。最近は本に 纏わる雑貨も置いてありプレゼントを見つけるのもまた楽しい。 | ||||||||||
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| 暖かな陽射しに溢れた土曜日、久しぶりに同級生とランチへ。ここが恵比寿とは とても思えない本格的なヴェトナム風一軒家、その昔訪れたヴェトナム の古都 ホイアンを思い出す。 | ||||||||||
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| 主人の大学の先生方の御退官記念パーティーに伺う。ユニバーサルデザインの第 一人者であるＴ先生、私のチャリティー活動についてご相談させて頂い たリ個 展やイベントにもおいで頂き、その温かでユーモア溢れるお人柄にいつも励まさ れている。奥様が私の作品をご愛用下さっていることを知りとて も嬉しい。先 生方の難しいお話を即興で通訳なさる手話通訳の方の素晴らしい手話にも感激す る。 | ||||||||||||||||
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| アトリエのパーツはシーズンごとに整理する。コレクション用の特別なパーツ、 お修理のためのストックパーツなどカテゴリーに分けて一粒ずつ検品の ように 染めムラや欠け、傷をチェックする。静かに石や真珠に触れているとさまざまな インスピレーションが湧き、つい新しいデザインを考えてしま う。 | ||||||||||
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| パリに戻る前に再び軽井沢へ。まだ雪が残る森林を歩くと山の植物はもう春を感 じているようで、鮮やかな緑の小さな新芽が雪の中から顔をのぞかせ て・・・。 | ||||||||||
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| パリに戻る前はアトリエも事務所も大変な忙しさ、梱包が終ったものから次々に 宅急便へ。並んだ包みは何だか現代アートのようでイタリアのボロー ニャで見た モランディの作品を思い出す。静かな明け方の事務所。 | ||||||||||
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| グルーミーなお天気が続いていたけれど出発の朝は雲ひとつ無い快晴。成田までの道 もお天気に助けられマンハッタンかと思う美しさ。遠くに見えるスカイ ライン を眺めながら忙しかった日々を思いしばしの休息、何とも清々しい時間。 | ||||||||||
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| 羽田の拡張にともなって成田は縮小の一途。エールフランスのラウンジもなくな りデルタ航空のラウンジに合併、さらに搭乗ゲートと真逆のターミナル の端 に・・・。ようやくスカイチームの搭乗ゲート側に広大な総合ラウンジが出来 る。キッチュな御茶屋さんのレプリカが可愛らしい。 | ||||||||||
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| 真夏のような太陽が白い尾翼に照り返し機内に入ると目がハレーションを 起こしたよう。離陸後まもなく高度が上がると澄んだ青空と薄氷のよう な雲、 空の美しさに敵うものはない・・・。 | ||||||||||
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| 乗り換えのアムステルダム、スキポール空港に到着するとグルーミーな空と低い 気温、ヨーロッパはまだまだ冬・・・。 | ||||||||||
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| スキポール空港のラウンジは広大なスペースに見渡す限りのカウンター、ホテル のロビーのようなリラクシングチェアが並び空港に居ることを忘れそ う。ミー ルサーヴィスのコーナーもラウンジとは思えないおしゃれなインテリア、フレッ シュハーブの香りが爽やか。 | ||||||||||
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| 乗り継ぎ便がディレイして結局パリに到着するのは陽がとっぷり暮れてから。先 に着いていた主人が車で迎えに来てくれ久しぶりに空港のパーキング へ。ター ミナル２Ｆが出来たばかりの頃は工事現場のようだったこのパーキング、細い橋 脚の立体交差を抜けて市内に向かうドラマティックなドライブ も久しぶり、ト リコロールにライトアップされたターミナル１が見えてくる。 | ||||||||||
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| ３月１１日をパリで迎える。テレビは東日本大震災の追悼一色、ミサが捧げられ る教会もあり「ＦＵＫＵＳＨＩＭＡ」を忘れないというスローガンの 下、反原 発の集会などが各地で行われている様子がつぶさに映りさまざまな思いがよぎる。 | ||||||||||
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| この時期は毎年さまざまな手続きでＰＯＬＩＣＥ、つまり警視庁に出向く。車の 車検証や外国人の管轄は全てこのＰＯＬＩＣＥなので頻繁に出向かざる を得 ず。テロ以来、セキュリティーチェックが厳しく何回も並びなおす人の列、いつ になったら入れるのだろう？パリの街並みにオブジェのように組み 込まれたメ タリックなアーチ、ギャラリーのようなファサードは警視庁とは思えない。 | ||||||||||
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| グルーミーなお天気が続いたパリもようやく快晴、セーヌを渡る風が爽やかな 朝。河沿いに並ぶブキニストと呼ばれる古本屋さん、時間のたっぷりあっ た学 生時代は古いＶＯＧＵＥやヴィンテージのモード雑誌を探した懐かしい思い出、 今ではそんな時間はもうなく右岸の銀行へと急ぐ・・・。 | ||||||||||
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| diary
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