2021 February

 

 
 
 

新型コロナウィルスが発見されてから1年が経ち再びの緊急事態宣言、リモート&オンラインの生活が続く。昨年からのテーマ、走り抜けて来た30年の整理も巣ごもり時間にだいぶ進んだけれどその量は膨大。ライフスタイルの違う人々に出会う事こそ旅の醍醐味、世界中を旅した記録も今では貴重な思い出。

 

 

 
 
 

お家時間が増えたおかげで季節の行事を大切にするようになったのは私だけではないはず。今年は1897年以来、124年ぶりに2月2日が節分に。普段は目に留めた事も無かった節分の飾り、「豆のガラの音と、柊のトゲ、イワシの匂い」で鬼を追い払うという言い伝えも初めて知る。

 

 

   
 
 

コロナの影響でカーゴ便は大幅に減便、国際郵便は遅れに遅れようやくパリから届いた昨年のfactures、つまり伝票。月初の作業に合わせてリストを作成、事務所は膨大な伝票で溢れる。オンラインの打ち合わせの合間に照合確認・・・、どこにも出掛けないまま地味な作業の日々が続く。

 

 

   
 
 

普段から人混みが苦手で空いている時間を選んで移動して来たけれど、コロナでそのテクニックにも磨きがかかる。朝型の私には早朝の移動がもっとも楽なスケジュール、無人のホームは何ともシュールで昨年のパリを思い出す。

 

 

 
 

アトリエの仕事もひと段落、膨大な書き仕事を抱えて軽井沢に篭る。春一番が吹いた今日、夕方のゲレンデは雲の動きが早くピストと空、雲のコントラストが刻々と変わりドラマティック。そして誰もいない・・・。

 

 

 
 
 
立春を過ぎ少しずつ夜明けも早くなる朝型の私には嬉しい季節、まだ残る雪が眩しく光る中ダウンに包まりコーヒーマグを抱えてテラスへ。木立の音を聴きながら静かに過ごす快晴の朝、気温はマイナス6度。澄んだ空気が清々しい。

 

 

 
 

ひたすら部屋に篭り早朝から机に向かう。お昼くらいはせめて外で、とランチボックスを持ってゲレンデへ。穏やかに晴れ渡る真っ青な空と連なる雄大な山々を眺めつつ
この一ヵ月の忙しさを想いようやくほっとする。

 

 

 
 
 

パリー東京を往復する生活をベースにヴァカンスの度にヨーロッパ各国、アジア各国を旅した思い出、USBやCDROMに収められていた全てのデータを少しずつプリントする。アルバムを買うのは何年ぶりだろう?ヴェトナムのダナンで見た色とりどりの水上マーケット、タイのスコータイで訪れた静かな仏塔、カンボジアのシムリアップではアンコールワットへ、今となっては貴重な記録。

 

 

 
 
 

最愛の母を亡くしてから5年の月日が流れる。人の悲しみは時間と言う薬に確実に癒されて行く事を知りほっとしつつ、叔母を見送る。一族のゴッドマザーのような大きな包容力と溢れんばかりの愛情と笑顔、穏やかで朗らかな人柄を偲んで思い出の写真をレイアウト。クリスチャンの叔母が好きだった賛美歌を静かに聴く。

 

 

 

 
 
 

昨年来、リモートワークのおかげで移動が激減、時間は確実に増えさまざまな事がルーティン化したのは嬉しい出来事。飛行機を乗り継いでヨーロッパからアジア、新幹線で国内を飛び回っていた頃を懐かしく思うほど。毎月の資料をその都度整理していれば・・・、溜めなければ全てがシンプルでスムーズ。

 

 

   
 
 

納品前の作品が並ぶアトリエ、半貴石は人工の強い光を当てヒビやキズをチェックする。ローズクォーツのピンクやアメシストの薄いパープル、天然石独特の丸みを帯びた柔らかな光とひんやりした感触が心地よく春の装いの素敵なアクセントに。

 

 

 
 

殆どの打ち合わせはリモート、オンラインが普通になりつつある今日この頃。書き仕事を抱えて軽井沢に篭っていてもスムーズに打ち合わせに参加出来ることは隔世の感、とも言えるほど。気分転換にゲレンデに出てみると快晴の空と真っ白な雪に何とも言えない解放感、誰もいない山頂のベンチでようやく一息。

 

 

 
 

朝型の私は4時には起きているので夜明けまでまずはひと仕事。立春を過ぎ窓からの景色も少しずつ春に、青空にそびえる常緑樹の緑も色濃く鮮やか。書き仕事に疲れて窓を開けると澄んだ空気と森の匂いに癒される。

 

 

 
 

快晴の早朝、仕事も一段落してゲレンデへ。朝陽に光る真っ白なピストに濃い青空、クレヨンで描いたような飛行機雲が美しく架かる。誰も居ないゲレンデをひと滑り、爽やかな風に癒されすっかりパワーをチャージ。

 

 

 
 

一仕事終えて新幹線から見る夕焼けは充足感もあり何とも和む。淡く染まった空が真っ赤な夕焼けになりまた薄れて行く・・・、遠くに富士山が見える頃には薄紅色の空に。子供の頃、空ばかり見ていた私。空ほど美しく誰もが楽しめるアートは他にないけれど、そんな心の余裕こそ大切と思う新幹線の車窓。

 

 

 
 
 

アトリエに戻ると納品業務も佳境、パールや半貴石の作品が並ぶ台に強いライトが眩しい。人工光と天然光の両方で検品する作業が静かに続く・・・。

 

 

 
 

検品を終えた作品が溢れるアトリエ、作業台のワゴンに延々と作品が並ぶ光景は現代アートの様でいつ見ても圧巻。そしていつまでも眺めていたいお気に入りのアトリエの光景。

 

 

 
 

久しぶりに木場の現代美術館に行く。石岡瑛子展の長い行列は遠くから見るとジオラマが並んでいるような、またはCGで作った幻の風景のような・・・。最後尾はチケットを買うまでに150分とか。長く続く閉塞感、アートに救いを求めるのは誰もが同じなのかも知れない。

 

 

 
 

美しいエントランスからフォアイエを抜ける空間にも様々な展示が並び興味深い。広いスペースでのんびりアートを楽しむ、という事がなかなか難しい現状。皆さん「せっかく来たのだもの」と楽しそうな雰囲気、やっぱり美術館は素晴らしい。

 

 

 
 
 

この1年打ち合わせはオンライン、撮影の貸し出しは宅配便で、というシステムが確立したのは良いけれど、返却のタイムラグもありアトリエのサンプルはいつも欠品状態。ようやく全ての作品が戻り揃う。今後は貸し出しがだぶっても欠品しないようにダブル、トリプルで揃えて行く必要がありそう。

 

 

 
 
 

ようやく揃ったと思ったのは数日、早速次の撮影タームが始まり梱包済みの作品が並ぶアトリエ。モードの業界は撮影から売り場に並び販売と、作品がお客様の手元に届くまで大変な長丁場、「旅するネックレス」とでもネーミングしたいほど。

 

 

 
 

昨年の4月以来すっかりルーティンとなった朝のバドミントンとランニング。素晴らしいお天気にプロフィットすることもなくひたすらアトリエと事務所に篭っている私には嬉しい新しい朝の習慣。真っ青な空に舞う白いシャトルを追う楽しさ、朝陽を全身に浴びて走る清々しさに爽やかな一日がスタートする。

 

 

 
 
 

納品を控えた品々と、撮影に貸し出す商品、次のシーズンのためのサンプルでごった返すアトリエ。オンラインの打ち合わせが終わる度に必要な商品をピックアップして梱包、コメントを添えて送り出す「リモートー梱包作業」の繰り返し。画面を切り替える事で幾つもの打ち合わせが同時に出来ることは究極の時短だけれど明らかにオーバーワーク。

 

 

 
 
 

打ち合わせの殆どオンラインになりリモート生活が普通になりつつある最近、友人達ともオンラインで繋がり以前より会っているような気さえする。移動時間がないため同時に幾つもの画面で幾つもの仕事が同時進行。さすがに疲れ切ってガラガラの新幹線で軽井沢へ。駅から眺める白く光るゲレンデに目も心も救われる想い。

 

 

 
 

当然のことながら軽井沢でもリモートの打ち合わせは続き、ようやくいち段落してひと滑り。誰も居ないゲレンデで大きく深呼吸、コンピューターの画面を前に縮こまっていた体に山の空気が沁み渡る。雲っていたかと思うと真っ青な青空に真夏のような入道雲、山の天気は変わりやすい。

 

 

 
 

夜のうちに雪が降り美しい朝、いつものようにダウンを着こんでテラスに出ると木から落ちる粉雪に朝陽が当たり光のプリズムが眩しい。私の部屋も窓の外の雪が反射して真っ白に・・・。窓を開けるとピーンと張りつめた澄んだ空気と山の匂い、静かな山小屋の朝。

 

 

 
 
 

夜明け前から書き仕事にいそしみ既に少々疲弊気味、久しぶりに朝のゲレンデへ。リフトに乗る人もいない本当にガラガラのスキー場、雪面に木立の影が美しく映るピストを滑り抜ける爽快感に疲れも吹き飛ぶ。

 

 

 
 

膨大な書き仕事を終え東京へ。例年ならこのシーズンは時間帯に関わらずスキーやスノーボードを持った人たちでごった返す軽井沢駅も今は閑散。快晴の空が暮れて行く美しい車窓を眺めながら再び始まるオンラインの日々を想う。

 

 

 
 
 

山の空気と雪景色、スキーの爽快感に癒され再びアトリエに舞い戻ると所狭しと並ぶ作品のワゴン。リストに従って揃えて行く作業が延々と続く。撮影によっては絵コンテや装着時の注意書きを添えるなど対面より数倍の労力がかかるのが最近の撮影貸し出し。

 

 

 
 

快晴の早朝、東京国立博物館に展覧会を見に行く。久しぶりの上野はバリアフリーの新しい駅など、オリンピックを控えすっかり様変わり。東京文化会館や世界遺産になった西洋美術館などが並び建築テーマパークのよう。真っ青な空にコルビジェの建築、インドのチャンディガールで訪れた政府美術館を思い出す。

 

 

 
 

見渡す限り誰も居ない東京国立博物館に向かう広場。花壇には既に色とりどりのチューリップが咲き2月とは思えない暖かい日差しに和みつつ、元所員のY君を交えソーシャルディスタンスで朝のお散歩。

 

 

 
 

トーハクのお庭の梅も真っ盛り、真っ青な空に紅梅と白梅が映える。満開の白梅の向こうには表慶館のドームも見えロンドンにでも居るかのような景色。大きく開いた白梅の芳しい香りに癒される。

 

 

 
 

上野に来たついでに千代紙の老舗「いせ辰」に立ち寄る。子供の頃、母に連れられてよく来た懐かしいこのお店、江戸の文化をモチーフにした色鮮やかな手摺りの江戸千代紙が所狭しと並ぶ。絵師、彫り師、摺り師という三工程の職人の手によって出来上がる一枚の千代紙。母の説明を興味深く聞いた日、奉書紙に木版で手摺りした独特の触感が子供ながらに好きだった。

 

 

     
 
 
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