2021 July

 

 
今年もコロナに翻弄されているうちにあっという間に上半期が終わる。相変わらず美術館は予約制で気軽に行かれないのは残念だけれど、ネットで予約をしてイサム・ノグチ展を見に久しぶりに上野へ。平日とは言えあまりに人がいなくて驚く。東京都美術館の壮大なエントランスが美しい。

 

 
 
修のため閉館中の西洋美術館、真っ白な囲いが現代アートのインスタレーションの様に続く。落書きが全くないのも日本ならでは、パリならあっという間にアーティストのキャンバスに。森の中でピクニックを楽しむ外国人のファミリーも微笑ましい。

 

   
 
 
本のための資料を分類したカード、読み返しつつ原稿に起こす作業が延々と続く。若かったパリの日々、夢に向かって真っすぐ走っていた頃を思い出し熱い気持ちになる。アルバイトの学生さんとのお喋りにも大いに刺激を受ける。

 

 
 
車検のためホンダが用意して下さった代車はジープのようなヴェセルの最新モデル。「ハイブリッド車もココまで来たか!」と思う ほどの性能、そもそもエンジン音が全くしない宇宙船のような不思議な乗り心地に驚く。前を歩く人も音がしないので気が付かない・・・

 

   
 
 
決算を控えて伝票だらけの事務所、ようやく最後の一束をまとめ税理士事務所に送る。溢れ返っていた作業台もスッキリ、コロナ禍は今年も続き一年が過ぎて行く実感があまりない・・・。

 

 
 
 
2008年くらいまではまだカメラもデジカメ、かろうじてプリントしてアルバムなどを作っていた時代。それ以降はスマホになりデータ管理もUSBやCD-ROMで振り返る資料もない。一念発起して2009年から遡ってデータの整理をスタート、膨大なプリントにたじろぎつつ懐かしい写真に見入ってしまいなかなか進まない。

 

 
 
 
パリにいると週末は蚤の市のような古道具を売る「BROCANTE」が街のどこかでオープン、車で通りかかると必ず停めて覗いてしまう。我が家の近くにもそんな楽しいマーケットを発見、近くにフランス人学校「リセ・フランコ・ジャポネ」があるせいか、フランス製の食器や小物がたくさんあってとても楽しい。

 

   
 
 
今年は空梅雨と言われていたのに・・・、延々と続く長雨に少々うんざり。貴重な雨の降らない夕方、久しぶりにテラスで寛ぐ。梅雨が明けると今度は猛暑、なかなかテラスライフが難しい日本の夏。

 

 
 
 
プロジェクトごとに分けて保管してあるファイルの他に長い間溜めてあった関連資料、目を通すだけでも膨大な時間がかかる。昨年の緊急事態宣言以来、ひたすら整理し続けようやく終わりが見えて来る。全てにおいて「溜めない」事こそ最も大切と実感する・・・。

 

 
 
ひたすら事務所に篭って仕事ばかりしていると夕方のランニングとバドミントンは素晴らしいリフレッシュ。雨あがりの青空に大きな虹の橋、七色のくっきりした色濃い虹をしばし眺める。虹が消えると美しい夕焼け、「空の美しさに敵うアートなんか無い」というフレーズを思い出す。

 

 
 
 
エスモード東京校で講演をさせて頂いて以来、私のアトリエで働いて下さったT嬢の留学が決まりお祝いの再会。早朝の静かな銀座、美しいティーサロンで香り高いコーヒーを楽しみつつ今後の抱負などを伺う。若い時に異文化に触れる体験は一生の宝物になるはず、どうか頑張って欲しいもの。

 

 

 
 
 
様々な資料の整理が続きごった返していたアトリエもようやくスッキリ、久しぶりに真っ白な作業テーブルに気分もスッキリ。長かった梅雨も明け、大掃除を済ませる静かな朝。

 

 

   
 
 
今年は思いのほか梅雨が長く延々と降り続けた雨にうんざり、ようやく梅雨も明け久しぶりに軽井沢へ。緊急事態宣言で新幹線はガラガラ、それでもオリンピックのために各国から選手や関係者が集まる矛盾・・・、無人の車内は何とも不思議な気分。

 

 

 
 
「一雨ごとに色濃くなる緑」と言うポエティックな表現があるけれど・・・。長く続いた雨で森は劇的に育ち色濃くなるどころではない、鬱蒼を通り越して息苦しいほどの緑に圧倒される。真夏の太陽の強い光が木漏れ日になって降り注ぐ、美しいというより迫力の大森林。

 

 

 
 
久しぶりに木々を伐採する朝。緑の成長が早く剪定や伐採が追いつかない上、長く続いた雨でなかなか作業が出来なかった事もあり膨大な量を切り出す。いつもお願いしている顔なじみの職人さん、美しいお花や木苺は残して丁寧に作業して下さるお心遣いが嬉しい。

 

 

   
 
 
ようやく快晴が数日続き湿り切ったベンチも乾いて座れるように。長雨の置き土産、そこココに生えて来たキノコを取り去りパラソルをセットして久しぶりにお庭でランチを楽しむ。

 

 

 
 
軽井沢に居ても家から殆ど出ない私も、梅雨明けの美しい光に誘われて久しぶりに旧道まで歩く。その昔、旧道の奥にあった素敵な長屋風のお店も今ではガラス張りのウェディング施設・・・。変わりゆく旧道に嘆きつつも昔ながらの古き良き軽井沢を偲ばせるお店に立ち寄る。

 

 

 
 
今年は本当に梅雨が長く雨ばかりだった軽井沢、その後も夕立やスコールと雨の無い日が珍しいほど。今日こそ大丈夫、と久しぶりにバーべキューをセッティング、食後のデザートもエスプレッソもテラスで過ごせる貴重な一日。

 

 

 
 
東京はオリンピックを前に緊急事態宣言が発出されているけれど長野県はまだ平和なはず・・・。それでも旧道は臨時休業や貸し物件、空き家が目立ち人出も意外なほど少ない。この先どうなってしまうのだろう?

 

 

 
 
コロナ禍で迎える2度目の夏。ひたすら整理に明け暮れる日々もどうかと思うけれど、30年もの間、日仏を駆け抜けて来たのだから致し方なし・・・。各プロジェクトごとに揃えた資料用の本をまとめ、新しい企画のための参考書籍を探す。

 

 

 
 
 
梅雨が明けた途端、猛烈な暑さに見舞われる東京。こんな気候でオリンピックとはアスリートの方々が本当に気の毒。しかしスキーシーズンは既に始まっている。新しいブーツとスキーの下見、今シーズンは憧れのオーストリアのブランド「ATOMIC」で揃えたい。

 

 

 
 
 
とうとうコロナ禍で迎える2度目の夏、状況は良くなるどころか更に悪化。何度も対面に戻った打ち合わせや講演会も全てオンラインに逆戻り。ワードローブもそれに合わせて行きつ戻りつ・・・。画面に映るトップスや顔映りの良いアイテムが再登板、サンダルを履いて海辺を歩くのは夢のまた夢・・・。

 

 

 
 
 
毎年恒例のアトリエの整理、撮影で使った数々のモノを寄付する。パリでは寄付やチャリティーが盛んなので寄付先もたくさんあるけれど・・・。我が家の近くにあるパリのような「蚤の市」、寄付の帰りに覗くのも楽しみ。

 

 

 
 
 
アトリエの大整理も後半、梱包材に箱や袋・・・、と延々に続く。様々な大きさや形状の異なるラッピング材を分かり易い様に整理する。総棚卸しもあと一息。

 

 

   
 
 
梅雨が明けて酷暑の真夏が来る前、心地よい夕方の風が吹くテラスでアペリティフ。子供の頃、父の設計した我が家にあった大きなテラスの生活を思い出す。

 

 

 
 
久しぶりに幾つかの調べ物のため日仏会館の図書館へ出向く。真夏日の日差しの中、会館に入るとその静謐な雰囲気に救われる想い。調べ物のはずがフランスの雑誌や新聞に見入ってしまいなかなか進まない。

 

 

 
 
 
長かった梅雨も明け真夏日が続く中いよいよオリンピックが開幕。コロナの感染者数は爆発的に増大、この先どうなってしまうのだろう・・・。スコールの後の快晴、美しい夕焼けを見ながら夕方のバドミントン。

 

 

 
 
「緊急事態宣言の外出自粛」というフレーズが懐かしく感じられる程長く続いているコロナ禍。始めたデータ整理も既に一年近くなり徐々に終わりが見えて来る。プリントした膨大な写真が年代別に並ぶ事務所、駆け抜けて来た30余年のクロニクル・・・。

 

 

 
 
事務所とアトリエの大整理、膨大な量のデータ整理に納品業務と大車輪の忙しさ。外は酷暑の真夏日が続き、オリンピックは連日の金メダルと嫌が上にも熱い夏。ようやく一段落して静かなアトリエで検品や梱包、無事にお客様のお手元に届きますように・・・。

 

 

 
 
我が家の近くにある大きな公園は様々なスポットがある巨大な緑地、園内にある史跡資料館も興味深い。コロナの感覚は人それぞれ、カフェやレストランなど飲食が纏わる場所で会うのは難しい最近、公園は平和で素敵な自然のカフェリテリア。

 

 

 
 
連日の真夏日や猛暑日、目を射るような日差しに目も体も疲れる。冷んやりとしたコンクリートの質感と心地よい空調と本の匂い、静かな週末の日仏会館でひたすら調べ物にいそしむ。

 

 

 
 
 
diary index 久しぶりに来る恵比寿ガーデンプレイスは三越が撤退したせいか静まり返っている。1994年、サッポロビール工場跡地にオープンした頃はディスニーランドかと思った。土曜日の夕方だというのにCGで作られた「完成予想図」のような光景に驚く。 page top

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