2022 March

 

 
 
今年も各モード学校の卒業制作発表の時期を迎え、久しぶりに恵比寿のエスモード・ジャポンに伺う。1994年、サッポロビール工場跡地に華々しくオープンした恵比寿ガーデンプレイスも昨年の三越撤退以来ひっそり、白い仮囲いに朝陽が眩しい。

 

 
 
昨年はコロナ禍のためオンラインでの開催となった卒業制作審査会。今年は初めての試みとしてスクリーンを用いたプレゼンテーション、美しく準備された審査会場でクロワッサンを頂きつつ朝のコーヒー。フランス人の先生方とお喋りも楽しくパリに居るような気分になる。

 

 
 
学生さんの熱いプレゼンテーション、若いエネルギーに圧倒される。審査会終了後、図書室を訪ねヴィンテージのモード雑誌を見せて頂く。2019年に講演会をさせて頂いた懐かしい場所、これからもパリで活躍する若い人が増えて欲しい。

 

 
 
 
今年はロングヘアを卒業し軽やかなショートにしたいと、いつものサロンで長い髪を切る。スタイリストさんも「本当に?」と驚きつつロング時代の記録写真を一枚、あっという間にスッキリしたショートボブに。

 

 
 
蔓延防止措置が続く中、カフェの夜は相変わらず早く19時には殆ど人が居ない。20時にはシャッターも閉まり始めゆっくり打ち合わせも出来ない。コロナはいつになったら収まるのだろう・・・。

 

 
 
年度末の3月に入り街には「閉店」の店舗が更に増える。白い仮囲いや看板を撤去した跡、何とも切ない光景が続き気分も滅入る。長引くコロナの影響は計り知れない。

 

 
 
忙しかった週日を終え快晴の雪景色へ。今年は雪が多く道はまだ真っ白、浅間山が美しくそびえるゲレンデでようやく一息。風を切って滑る爽快感に疲れも忘れる。

 

 
 
 
スキー場の憩い、山小屋のようなカフェで寛ぐ。眩しい雪景色で疲れた目を休ませつつ暖かいコーヒーが嬉しい。

 

 
 
春が近くなり夕方になってもまだ明るいゲレンデ、浅間山の美しいシルエットを眺めながら雪道を走る。美しく暮れる濃い空の色に日が長くなったことを実感する。

 

 
 
お台場にエスモード・ジャポンの卒業制作コレクションを見に行く。フジテレビの仕事以来、久しぶりのお台場はコロナの影響で客船の接岸もなくひっそりとした湾岸。そびえる船の科学館と広がる大海原、東京とは思えないシュールな光景。

 

 
 
今年の卒業制作コレクションは大型客船のターミナルビル。普段は乗客でごった返すロビーも今はひっそり、パリコレのようなショウ会場に早変わり。若いエネルギーに溢れた作品が次々とランウェイに続き圧倒される。

 

 
 
今月末で22年の歴史に幕を閉じるヴィーナス・フォート。全天候型の屋内ショッピングパークは想像を超えたファンタジックなテーマパーク。刻々と変化する空の色も美しく、本当にイタリアの街を歩いている様な気分になる。

 

 
 
 
年度末を迎え、素材やパーツの棚卸しと総整理の一日。サンプルや未使用の撮影用小物など、モノが湧いて来るのでは?と思うほど。スッキリとした無駄のないアトリエに憧れてはいるけれど・・・。

 

 
 
 
長い間使わない銀製品を磨く。祖父の形見のミルクピッチャーやシュガーポット、カトラリーとケーキサーバー、額縁やブローチなど思い出の品々。祖父や母を思い出しつつ静かに銀を磨く素敵な時間。

 

   
 
 
長い間使わない銀製品を磨く。祖父の形見のミルクピッチャーやシュガーポット、カトラリーとケーキサーバー、額縁やブローチなど思い出の品々。祖父や母を思い出しつつ静かに銀を磨く素敵な時間。

 

 
 
春になり軽井沢経由で行かれるスキー場もそろそろクローズが近くなる。久しぶりに行く浅間2000はこじんまりとしたコンパクトなスキー場、山小屋のようなロビーも寛ぐ。

 

 
 
アメリカのスキーリゾート、ヴェイルを模したロッジも可愛らしく光るゲレンデを眺めながらお茶を飲む。山道にまだ残る分厚い残雪、スキーシーズンもあとわずか。

 

 
 
風が強く雲を一掃したように富士山まで見渡せる澄んだ青空が広がる。軽井沢病院の前には上皇后様の御歌が刻まれた石碑、日が長くなり東京に近くなってもまだ空はほの明るい。

 

 
 
本の資料のために1980年代のフレンチ・ヴォーグを探す。世界的好景気をバックにどの国の雑誌もリッチでゴージャスな80年代、高校生だった私がパリへの憧れを抱くのも自然な流れだった。コロナとウクライナ戦争で夢を描くのも難しい昨今、時代に感謝する。

 

 
 
 
主人の学生さんのゼミ、群馬の建築見学にご一緒する。隈研吾氏設計の石の美術館や那阿川馬頭広重美術館などを見学し、美しい光景に癒される。澄んだ空気と広がる青空、東京から少し離れただけで素敵な気分転換になる。

 

 
 
展覧会に使う布を買いに布地問屋へ。手芸の世界は奥が深くあらゆる素材が一面に並び興味深い。懐かしいチロリアンテープや可愛らしいボタン、樹脂のリボンなどいつか使ってみたい。

 

 
 
引っ越し真近の従姉妹宅にて最後のディナー、片ずけも終わりガランとしたサロンで亡き叔父や叔母、祖母を偲ぶ。編み物を習った祖母の部屋、懐かしい思い出が蘇る。

 

 
 
 
3月も半ばを過ぎたというのに降りしきる大雪の中、丸沼高原に向かう。ゴンドラから見る光景は豪雪の真冬、ホワイトアウトで視界は白一色に。墨絵のようなポエティックなゲレンデと新雪のパウダースノーに感激する。

 

 
 
深々と降りしきる雪、あまりの寒さに早々に引き上げ温泉へ。雪景色を見ながらのんびりお湯につかり低温のサウナで温まる、寒さでかじかんだ体がゆっくり解きほぐされて行くよう。帰り際に雪は止み突然の快晴、山の天気は本当に変わりやすい。

 

   
 
 
結婚式のジュエリーをデザインするのはいつも楽しい。新婦の初々しい美しさに華を添えさせて頂く、清々しさを爽やかに演出できるよう、こちらも衿を正して素材を選ぶ。

 

 
 
 
長引いたコロナの影響で問屋街も倒産が相次ぎ空いた店舗には神棚、今のご時世を反映している様。ネックレスやリングを洗浄サービスに出す工場ではウクライナの戦争で地金の高騰が止まらないニュースで持ち切り。

 

 
 
東京都の蔓延防止措置もようやく解除となり、いよいよ桜の季節を迎える。3月20日の開花は例年より少し早く、我が家の前の小学校の桜も咲き始め卒業式に間に合いそう。まだ五分咲きの桜が川面に映り朝陽が眩しい。

 

 
 
夏のような陽気の中、神宮前の建築散策へ。私達が昔住んでいた懐かしいマンションは東京オリンピックのコミッショナーハウスだった建物、解体が決まってしまい悲しい。坂倉事務所設計のヴィラ・モデルナやリカルド・ボーフィル設計の某アパレルメーカーの建物も健在。

 

 
 
 
鉱石や半貴石はパワーストーンとも言われ、その組み合わせで様々なラッキーチャームになる。デザインに取り入れる前に素材の性質と石のパワーを学ぶ貴重な時間。

 

 
 
毎年なぜか桜の季節に赤くなるポインセチア。春爛漫の桜とクリスマスを思わせるポインセチアの組み合わせは我が家の春の風物詩。虹色のプリズムが眩しい朝、満開の桜をくぐる様に歩く遊歩道。

 

 
 
 
いよいよ3月も終わり、年度末が近くなり閉業や倒産が一気に増えるこの時期。セレクトショップの退散や閉店でフロアの空きが目立つデパート、ガランとした雰囲気が何とも切ない。

 

 
 
スキーシーズンもそろそろ終わり、先週の大雪も空しくすっかり雪が解けたゲレンデ。新緑の息吹を感じる美しい景色も春スキーならでは。ホワイトアウトが懐かしいほど遠くまで見渡せる澄んだ空気が暖かい。

 

 
 
夜になっても雲一つない紺青の空が続きスキー帰りにおまけの夜桜を楽しむ。ライトアップで浮かび上がる薄紅色の桜は日本画のように美しく満開で空が見えないほど。光る水面に映る桜がガラス細工の様に揺れる。

 

   
 
 
パリではコロナが始まった頃から街のあちこちにあった無料のPCR検査所、ようやく東京でも始まったようで「安心のために」受ける人が多い事は素晴らしい。

 

 
 
蔓延防止措置も解除になって久しく、ようやく対面の打ち合わせが再開する。街も少しずつ活気を取り戻しているけれど、やはり夜は早く車通りも少ない。美しいウィンドウを眺めて歩くのも久しぶり。

 

 
 
そろそろスキーシーズンも終わりに近ずき、朝のランニングにスケートボードをプラス。体幹のトレーニングには効果抜群で散り始めた桜を眺めつつ滑る。

 

 
 
 
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