2023March

 

 
3月に入り今年も各モード学校の卒業制作審査が始まる。早朝の恵比寿ガーデンプレイスを眺めESMODに着くとカフェオレとクロワッサンの朝食、先生方とひとしきりお喋りしつつ今年の傾向を伺う。粗削りでもフレッシュで若さに満ちた作品が眩しい。
 

 

   
 
主人の退官記念に研究室で作るグッズの一つ、ハンカチのデザイン案が並ぶ。生地の色とロゴの色、組み合わせは幾通りもあり皆なかなか決められない。
 

 

   
 
明日から始まる主人の展覧会を前に、眺める時間もなさそうなお雛様を飾る。大正時代の雛道具は某文豪のご家族から譲り受けた由緒正しいお道具、母の染めた紅絹色のちりめんに並べる。母の作品、お雛様の羽子板も忘れずに。
 

 

 
主人の退官関連の一連のイベント、まずはが建築会館の展覧会が始まる。プラハ、ブルノー、ウィーン、パリと巡回したこの展覧会、全ての模型が日本に戻りようやく再スタート。
 

 

   
 
お天気に恵まれた初日、準備に関った学生の皆さんに感謝する。OBOGも集まり再び退官関連行事の打ち合わせ、そのオーガナイズ力と細やかな配慮、結束の固さに感動する。
 

 

 
アドルフ・ロースの展覧会にこれほど多くの人が関心を寄せる事に驚きつつ会場でアテンド。皆さん本当に熱心にご覧になり、私はもちろん、関わった学生さん達も嬉しそう。
 

 

   
 
ようやく展覧会も落ち着き、まずはお疲れ様会。日本酒や焼酎、ビールまでセルフサービスで飲めるこのお店、外国人が喜びそうなレトロなインテリアと美味しいおつまみに 大満足。
 

 

 
展覧会最終日は大変な人で会場はごった返す。VR(ヴァーチャル・リアリティー)の画像は体験型アミューズメントのようで皆さん熱心にご覧になる。撤収もバツグンのチームワークで、膨大な模型もあっという間に箱に収まる。
 

 

 
 
建築構造界の巨匠お二人とご一緒する恒例のお食事会。今回は私のスケジュールの都合で建築会館のご近所、皆さんよくご存じのエリアで日本酒の美味しいお店にお連れ頂く。お刺身と日本酒で少しだけ通の気分。
 

 

 
新大久保の淀橋教会にエスモード卒業制作ショウを見に行く。昨年はコロナで臨時休業中の客船ステーションでの開催、毎年工夫を凝らした会場のチョイスも素晴らしい。不思議なデザインの礼拝堂、天窓から差し込む光と静かに流れる音楽、幻想的なショウが始まる。
 

 

 
 
イベントが目白押しですっかりご無沙汰のゴルフ、ようやくレッスンに辿り着く。画像によるテクニカルチェックを受けるも、まだまだそんなレベルではない私のゴルフ。
 

 

   
 
建築会館の展覧会に続き、学内で始まった退官展。その展示のボリュームは膨大でロース模型をはじめ、研究室の軌跡、実現した計画の実物大のモックアップ、巨大なアクリルの構造実験モデル、2階に分かれたスペースいっぱいに展開される。
 

 

 
 
あまりの忙しさに季節のうつろいどころではない日々、頂いた花束をようやく活ける。退官記念の冊子が出来上がり春の日差しが暖かい窓辺で一読、花の香りに包まれて 束の間のブレイク。
 

 

 
いよいよ来週に迫った主人の最終講義と退官記念パーティー、OBOGが会場に集まり最後のミーティング。工程表やアテンドメンバーのリストなど、隅々まで行き届いた細やかな配慮と入念な準備に頭が下がる思い。最終講義の大教室を皆で見学する。
 

 

 
退官展も佳境を迎え地方から来て下さる方や、海外から帰国するOBもいて久しぶりの再会も楽しい。アテンドの合間にようやく膨大な展示の全貌をゆっくり見る。
 

 

 
 
主人の展覧会のアテンドと、私のアトリエの納品が重なりとんでもない忙しさが続く。検品が終わりテーブルに並ぶ商品、アトリエは既に夏シーズンの準備がスタート。 お客様へ季節のご挨拶も大切な仕事、心をこめてお手紙を書く静かな時間が嬉しい。
 

 

 
日本建築家協会関東甲信越支部の大学院修士設計展に主人の代理で伺う。新宿駅から直結している工学院大学のキャンパスを会場に、パネルディスカッションや講評会が続く。研究室の学生さんが出展しているブースを拝見する。
 

 

   
 
次から次へと行事が続く3月、気が付けばもう桜の季節。新宿の雑踏に紛れて佇む一本の桜の木、開花予想より早い蕾のほころびに道行く人も嬉しそう。春はもうスグそこ・・・。
 

 

 
学生さんと昨年ご一緒したヴェネツィアのオステリア、新宿に支店があると聞いてもいぶかし気な彼らを連れてビルの地下へ。どらえもんの「どこでもドア」のごとく現れるヴェネツィアそのものの空間。バールでプロセッコを飲みながらしばし思い出話で盛り上がる。
 

 

   
 
 
いよいよ迎えた主人の最終講義と退官記念パーティーの朝。大教室ではOBOGが集まり祝辞や花束贈呈のリハーサル、皆さんの熱心さと細やかな配慮に感激する。
 

 

   
 
最終講義の会場へ続々と集まるOBOGや来賓の方々、コロナも何とか収まり始め最終講義が出来る事に感謝しつつ皆様にご挨拶。大教室いっぱいの懐かしい顔に、初めて聞く主人の講義に気もそぞろ。拍手喝采の後は花束を抱え記念撮影。
 

 

 
 
昨年から準備を進めて来た退官記念パーティーが始まり、大会場を埋めるOBOG、知人、友人、来賓の方々。この日のために地方から、そして海外から駆けつけて下さった皆さんに心から感謝する。主人のご挨拶の後、私にまで花束を頂く光栄。皆さんありがとう!
 

 

 
最終講義も退官記念パーティーも無事に終わりいよいよ退官展も最終日、引っ越しを控えた主人の研究室を覗く。構内の桜も咲き始め春の気配があちこちに。大ホールの構造模型をバックに記念撮影、皆さんお疲れさまでした!
 

 

 
ようやく全ての行事が終わりまずは一段落、頂いた沢山の花束を解き花瓶に活ける。あまりに多忙で家で食事をすることが殆どなかった今月、つつがなく終わった事に感謝しつつ久しぶりにシャンパンを開ける。
 

 

 
ほっとしたのも束の間、主人の研究室の引っ越しが始まる。膨大な本や模型が次々と運びこまれ我が家は「建築倉庫」と化す。一階のギャラリースペースもいっぱいいっぱい、私のアトリエにも模型の箱、巨大な作業台はひとまずサロンの食卓に・・・。
 

 

 
仕事以外、自分の時間が全くなかった今月。再開したクラシックバレエも行かれない内に3月も終わり。久しぶりにスタジオでバーを握ると背筋が伸びる思い。音楽に合わせてウォーミングアップからプリエ、タンデュと無心で踊る心地よさ。
 

 

   
 
同じくゴルフのレッスンも行かれないままに日々が過ぎる。超初心者の私は少し間が開くとスグに振り出しに戻りなかなか上達しない。ラウンドに出られる日を夢見てクラブを振るもまだ先は長い。
 

 

 
卒業式も終わり学生さん達が我が家に集まる最後の行事。コロナ前に戻ったように花束が溢れプレゼントが飛び交い、笑顔と涙が交差する。退官という節目の年の卒業生は私にとっても思い出深いメンバー、心からのありがとうを贈りたい。皆さん卒業おめでとう!
 

 

 
いよいよ主人の研究室も空っぽになり、ガランとした空間で慌ただしかった3月をふり返る。巨大な構造模型はレストランのインテリアに再利用される事になり、梱包されて出荷を待つばかり。卒業生の作品が残る工房、春休みの構内を学生さんと歩く。
 

 

 
 
1982年、高校一年生だった私が夢中になった映画「ラ・ブーム」の再上映。パリに憧れアクセサリーデザイナーになる事を決めたばかりの頃、同じくイラストレーターになる夢を描いていた同級生と再び一緒に映画館へ。お互いに夢を叶えた今、主題歌の「愛のファンタジー」がこだまする。
 

 

 
 
卒業式も終わり残り僅かな最後の春休み、主人のゼミの最後の行事で新国立美術館の展覧会へ。雨で散るミッドタウンの桜を眺めながら皆で朝のコーヒー。あと数日でそれそれの道を歩み出す・・・、いつになくしんみりと静かな学生さん達。
 

 

 
昨晩に続き「ラ・ブーム2」を同級生と観に行く。今やフランスを代表する大女優のソフィー・マルソーは当時13歳、来日時のサインや当時の雑誌などが集められたギャラリーも楽しい。高校生の頃にタイムスリップしたようで興奮は冷めやらず、なぜか日本酒で乾杯。
 

 

 
 
駆け込むように月末に集中してこなすゴルフのレッスン。画像によるテクニカルチェックを受け欠点が解っても、そうカンタンに直るハズも無く。「一つの動作は4回・・・」、と言うコーチの言葉に納得する。
 

 

 
すっかりご無沙汰しているうちにスキーシーズンも最終盤。久しぶりの雪山は美しく風を切って滑る爽快感は格別、忙しかった日々忘れ思い切り滑る。雪も解け始め芝がのぞくゲレンデ、友人達と賑やかな滑り納め。
 

 

 
 
diary index チェコセンターの展覧会のオープニングで広尾のチェコ大使館に伺う。ウクライナ支援のため、ウクライナからの留学生のコンサートを聴きながらチェコワインを楽しむ優雅な夕べ。軽井沢から直行したのでスキーウェアのままの私も久しぶりに寛ぐ。ようやく怒涛の3月が終わる。 page top

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