2023August

 

 
2019年のクリスマスに国際文化会館から頂いたポインセチア、小さな鉢植えだった事が信じられない「巨木」の風格。ホームセンターのガーデニングコーナーはパリの園芸ブティックのようで楽しい。益々大きくなりますように、と願いを込めて鉢を選ぶ。
 

 

   
 
延々とレッスンに通うも上手くならないゴルフ。始めてからもう半年以上たつけれど、ようやくドライバーデビュー。ビデオで見ると長いクラブに振り回されている私、ラウンドデビューはまだまだ先・・・。
 

 

 
軽井沢がこんなに暑くなったのは昨年以来、強い日差しでテラスが難しい日はアルコーブのランチが最近の定番。デザートの後は摘みたてのフレッシュなミントティー、そしてヘアカット。いよいよゴルフのクラブセットを購入。
 

 

 
台風も去り、快晴の青空が広がる国際文化会館。卒寿のお祝いで研究室のOBOGをはじめ、ご家族の方々が大勢お集り下さる。私にとっても懐かしいお兄様方、子供の頃アトリエで工作を手伝って頂いた温かな思い出。70周年を迎えるこの会館で両親が結婚したのはもう50年以上の昔、ファミリーヒストリーの原点、国際文化会館で素敵なお祝いの一日を過ごす。
 

 

 
久しぶりに100人を超えるパーティーの余韻を楽しみつつ、頂いた花束を活け御礼状を書く。少し来ない間にレンゲショウマは満開、木イチゴも真っ赤な実をつけ夏真っ盛りの軽井沢。街は大変な賑わいで山から下りるのを躊躇う。
 

 

 
旧道にあるお取引先にディスプレイの打ち合わせに伺う。私のコーナーも大きくなり、来訪者も多いと伺い嬉しく思う。夏の軽井沢にふさわしい爽やかな作品をメインに、ウィンドウには小さな粒のスワロフスキーのネックレスを。
 

 

 
久しぶりに山を下りたので打ち合わせの後はそぞろ歩きでも、と思っていたけれど、大変な人出に恐れをなし友人の別荘に直行。「今から行っていい?」こんな気軽な訪問も軽井沢ならでは。あまり予定を立てずに、思いつきで友人に会ったりするのはとても楽しい。
 

 

 
 
膨大な名刺を入力する年末恒例の作業の前に、なんとか「整理のシステム」を整えたい。肩書の違う何枚もの名刺を持っている方や、ジャンルやカテゴリーでは括れない方も多く、インデックスも多岐に渡る。ようやくシンプルなシステムに辿り着き、今年の年末は少し楽をしたいもの。
 

 

 
猛暑日が続き外に出るのは憚られるほどの暑さ、アトリエで静かにサンプルを制作する至福の時間。商品化する前、機能や重さも考えず自由にデザインし自分で作る事ほど楽しい事はなく、時間を忘れてアトリエに篭る。
 

 

   
 
世の中はお盆の長期休暇が始まったようで、メールも少なく静かなアトリエでひたすら納品業務に励む。一つ一つの作品がこのアトリエから店頭へ、そしてお客様の手元へ。旅に出る子供を送り出すような気持ちで、丁寧に梱包する。
 

 

 
 
いつものルーティン、打ち合わせとゴルフレッスン。お盆の表参道のカフェはガラガラで打ち合わせの声がこだまするほど。ゴルフのレッスンもメンバーが少なく、コーチの目が光り緊張の一打、ワンオブゼムになれる大勢のレッスンが恋しい。
 

 

 
車が空いているお盆の内に細々とした用事を片ずけるのも毎年の事。街はどこもガラガラ、寂しげなタクシーの列が延々と続く。軽井沢は大変な人出でタクシーが足りないというのに・・・。真っ青な空に見渡す限り車も人も居ない東京は美しく、ドライブのようで楽しい。
 

 

 
 
メールも電話もない静かなお盆は本当に快適。やろうと思っていて出来なかった雑用は膨大、バッグや靴を磨いたり、トレーニングマシンを設置したり。同じく東京に残っている友人と久しぶりの長電話も楽しい。台風が直撃し新幹線が止まる。
 

 

 
台風の影響を全く受けなかったのが不思議な関東地方、東海道新幹線が止まり大混乱が続いているよう。軽井沢への道は台風一過でいつになく爽やか、夏らしい入道雲とむせる様な山の緑を縫って走る。
 

 

 
 
朝、まだ誰もいないルヴァン美術館のテラスで朝のコーヒーを楽しむ。日本とは思えない夢のようなお庭、四季折々の草花が奏でる自然のハーモニーが美しい。広々とした美術館、ミュージアムショップのブックコーナーで本を読んだり、自由な雰囲気がとても好き。
 

 

 
明日の私の誕生日を前にバースデーイヴのバーベキュー。まずはノンアルコールのスパークリングで乾杯、いつものようにサラダボールもお肉のお皿もあっという間に空になる。ゼミの学生さん達と集まるのもラストチャンス、楽しい思い出になりますように。
 

 

 
7月にオープンしたばかりのリヒター美術館、まだコロナ対策で完全予約制のせいか美術館には誰もいない。お庭のオブジェも美しく、ヴェネチア・ビエンナーレのドイツ館を思わせる外観、軽井沢の穏やかな自然とのミスマッチが面白い。
 

 

 
毎年恒例の軽井沢骨董市、公民館という渋い会場がまるでパリの蚤の市の様に。和洋のアンティークからコレクターのための伊万里や印判などの陶器、フランス人形や剥製など、ありとあらゆるものが並び楽しい。外はゲリラ豪雨、雨宿りと称して蚤の市を楽しむ。
 

 

 
最近は軽井沢でもゲリラ豪雨が多発し南国のスコールの様。雨が上がり晴れ間が広がると空には美しい虹が架かる。一瞬ではかなく消えて行く七色の虹、ポエティックな空のアートのよう。
 

 

 
数年前にオープンしたハルニレテラスは、自生していた100本を超えるハルニレの木々の中、清流に沿って9棟の建物がウッドデッキで繋がる小さなヴィレッジ。雑貨のお店やカフェ、レストランが連なり、流れる清流を真近で見られるのもワイルド楽しい。
 

 

 
スコールが去った後ランタンの光と暮れてゆく空、夕暮れのテラスは幻想的な美しさ。薄い霧が立ち込める森を眺めつつ冷えたスプマンテでアペリティフ、ようやく長い一日が終わる。
 

 

 
 
最近は軽井沢も避暑地とは思えないほど暑い。快晴のバースデーはやはり暑くホテルのロビーに救われる想い。今年のバースデーランチはチャイニーズ、涼しいお部屋で熱々の中華をほおばる幸せ、さすがに秋が恋しい。
 

 

 
素晴らしいお天気に恵まれ、午後はルヴァン美術館のカフェで友人達にバースデーをお祝いして頂く。雲一つない青空と真っ白なチーズケーキ、今年もこんなピュアな一年を過ごしたい。素晴らしいお庭を眺めつつ午後のお喋りは続く。
 

 

 
夕暮れ近くに友人の画廊に立ち寄る。普段は銀座とパリの画廊、夏だけのポップアップギャラリーは軽井沢らしい森の中の一軒家。幼馴染みでパリも一緒、お互いに年を重ねた事に驚きつつお喋りは尽きない。
 

 

 
お取引先の納品のため、夜に一度東京に戻り朝イチバンに軽井沢に向かう。10時を過ぎるとパーキングもままならない大混雑の旧道、朝まだ静かなうちに納品とディスプレイの打ち合わせを終える。ベーカリーのカフェもまだ静か・・・。
 

 

 
素晴らしいお天気が続いたバースデーウィークも終わり、霧雨に煙る軽井沢。賑やかな毎日も楽しいけれど、霧に包まれた森を眺め、雨の音を聞きながら静かに過ごすのも軽井沢の楽しみ。
 

 

 
 
久しぶりに母の部屋を整理する。京都の錦市で求めた京友禅や古代布のはぎれが、桐の箪笥の引き出しに絵巻物のように広がる。一つ一つ出して見ると個性的な柄や目の覚めるような美しい色が溢れ出し、まるで玉手箱を開けたよう。
 

 

 
小学校の一年生から六年生まで、毎年同じ形式の絵日記を書いていた。執筆中の本のため絵と共に読み返す。一生懸命描いた絵もあれば疲れてテキトーに描いた日もあり、その日の事が鮮やかに蘇る。生活の一コマ一コマをしみじみと味わって生きていた子供の頃、もう一度そんな毎日を送りたい。
 

 

 
4年ぶりの諏訪神社のお祭、参道の出店は懐かしい金魚すくいやヨーヨー、りんご飴に焼きイカ、綿菓子をほおばる浴衣姿の子供達も楽しそう。軽井沢らしい森に包まれた神社、緑に鮮やかな紅白の幕が美しく映える。
 

 

 
 
プリンスショッピングプラザは気持ちの良い芝生が広がり、夕方から始まるイルミネーションが美しい。デッキテラスでビールを飲みつつ夕暮れを楽しむ。入道雲が薄紅色に染まり暮れて行くと、空は深い青に変わり光の絨毯が広がる。
 

 

 
諏訪神社に戻ると太鼓や笛の舞台も始まりお祭は最高潮に。「旧軽井沢太鼓」隊が威勢よく叩く太鼓と粋な音色の笛、浴衣姿の女の子が綿あめを片手に踊る姿も可愛らしい。 このお祭が終わると軽井沢にも秋が訪れる。
 

 

 
 
久しぶりにゆっくり軽井沢に居る夏、一念発起して屋根裏部屋の雑誌を整理する。私がまだマスコミに出ていた80年代、90年代は雑誌の全盛時代、2センチを超える厚さずっしりと重い。各編集部から毎月数冊ずつ届く掲載誌をパリの郵便局に取りに行った思い出、誌面には若かりし頃の私。編集部の皆さまに感謝は尽きない。
 

 

 
夏の軽井沢は東京では忙しくてなかなか会えない友人達と旧交を温める素敵な時間。クラシックなアフタヌーンティーも楽しく、ポットを保温するティーコージーなど最近はめったに使わない。丁寧な生活を思い出すのも軽井沢の夏、東京でもこんなお茶の時間を楽しみたい。
 

 

 
 
早朝の打ちっぱなしもすっかり軽井沢の朝のルーティンに。グルーミーなお天気で浅間山は見えないけれど、スイングはなかなか。ラウンドに出る日を夢見て、ひたすら練習に励む。
 

 

 
 
東京に帰るのは残念だけれど、空がどんどん曇って来て台風が近ずいてくる気配。新幹線の車窓から眺める景色も、劇的に雲が動き横殴りの雨で車体が揺れる。山の天気は変わりやすい・・・。
 

 

 
 
東京に着くやいなや再びゴルフのレッスン、終わるやいなや本の資料のヴィンテージマガジンを探しに神保町へ。夏は軽井沢にいる事が多いので東京の用事が溜まり、何もかも一気に片ずける東京の日々。
 

 

 
8月も終わろうとしているのに朝から大変な暑さ。酷暑の中、銀座で映画を観てから打ち合わせに出向く。白いビルの照り返しとウィンドウに当たる強い太陽の光、陽炎でも見えそうな白昼の銀座は人かげもまばら。
 

 

 
見たかった展覧会も軽井沢にいるので行かれず、夜遅くまで開館している日にようやく辿り着く。夕暮れの国立博物館は美しく、上野の森に「古代メキシコ展」の赤いパネルが映える。圧巻の展示にメキシコ旅行で訪ねたマヤの遺跡を思い出す。
 

 

 
 
アトリエは秋に向けた納品で大忙し、検品台に並んだコインパールのネックレス達。納品業務が終わると再び軽井沢へ・・・。
 

 

 
軽井沢駅で友人にピックアップしてもらい、そのままゴルフの打ちっぱなしへ。ドラマティックな夕焼けを眺めつつひたすら打つ。アイマックシアターのように刻々と変わる空の美しさにスィングは気もそぞろ。
 

 

 
 
空がとっぷり暮れ虫の鳴き声がこだまする中、夕食にお蕎麦を食べに行く。軽井沢の夜は早く既にラストオーダー、更科蕎麦と日本酒でようやく一息。
 

 

 
軽井沢にいると「早寝早起き」の時間が更に繰り上がる。静かな森を歩き友人と合流、早朝のゴルフ場は既に真昼のようでパーキングを探すのも一苦労。快晴の空に白いボールが眩しい。
 

 

 
 
我が家の唯一の植物、愛しいポインセチア。環境が良かったのかスクスクと育ち、遂に大きな鉢に植え替えることに。灼熱のホームセンターで鉢や土を選ぶのも命がけの暑さ。土から抜いてみると意外小さな根に驚く。
 

 

 
 
diary index 湯島の国立近現代建築資料館に「日本の近代建築家」展を見に行く。涼やかな竹林の奥にひっそり佇む資料館、端正な展示も解りやすく、オーラルヒストリーで流れる父のインタビューを見る。観測史上、最も暑かった8月が終わる。 page top

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