2023 October

 

 
西洋美術館に「パリ ポンピドーセンター キュビズム展 美の革命」のオープニングに伺う。4年ぶりの内覧会とあって熱気に包まれた会場、パリからいらした来賓の方々、各国大使館の車が次々に到着。コロナの終息を思わせるビュッフェもひときわ華やか、シャンパンを片手に久しぶりのご挨拶が続く。
 

 

 
久しぶりに会う方々ばかりで、この4年間は本当に人に会っていなかった事を実感、近況報告が続く。パリからの友人達はそれぞれ大学教授になり、時の流れを感じつつ根津の素敵なレストランにお連れ頂く。梁が美しい日本家屋で美味しい日本酒で再会を祝う。
 

 

 
母のモノを再び整理したこの夏。毛糸や古代布、印判の器や籐のカゴ、どれも丁寧にお手入れをして使っていたのでまるで新品のよう。手作りのお人形のお手玉も懐かしく、しばし思い出に浸る。
 

 

 
2歳からスキーをしていた私、一緒に滑っていたスポーツマンクラブのお仲間とはそれ以来のお付き合い。学校の違う幼馴染みや、コーチの方々とは今も仲良くさせて頂いている。久しぶりにかつてのコーチを囲んで集まる。皆さんにとって私達は今も生徒、こんな関係に癒される。グルーミーな渋谷の街を一望しつつ、思い出は尽きない。
 

 

   
 
10月に入り「4年ぶり」の集まりが続く。「ローマの会」はかつてローマの写真家御夫妻のお宅に集まっていた方々の会、結婚以来32年も参加させて頂いている。某有名イタリアンのシェフもこのお仲間、予約が取れないリストランテを貸しきりの贅沢。ここでも久しぶりと近況報告でお喋りは尽きない。
 

 

 
コロナ禍で出張もままならず素材の買い付けが滞ったこの4年。ようやく養殖が終わった新しいパールが到着しルーペ片手にひたすら「粒」を見る。コインパールは大きさと厚みを揃えてから針のようなドリルで穿孔(せんこう)していく。繊細な作業に気が遠くなりそう。
 

 

   
 
久しぶりのゴルフレッスン、相変わらずあまり上達しないけれど「継続は力なり」、コツコツ続けることは得意なので、深く考えず「レッスンをお休みしない」がマイルール。
 

 

 
母の親友であり、元女子美術大学の学長でもある画家の佐野ぬいさんのお別れセレモニーに伺う。女子美の杉並キャンパスの講堂には大勢の方が集まり、皆さんの愛溢れる弔辞に胸を打たれる。ご子息のご挨拶では亡き母の事に触れて頂き感涙。愛用の衣装や山本耀司さんとのコラボセーターが飾られた華やかなセレモニーは、ぬいさんのお人柄そのもの。
 

 

 
 
建築界の大御所の先生からカラオケに行きたいというリクエストを頂き、友人とリサーチに。昨今のカラオケ事情は全てデジタル化、タッチパネルで音程も自由自在。スクリーンをバックに撮影したり、その画像を投影することも出来るそう。私が学生だった頃のアナログなカラオケとは隔世の感。
 

 

 
様々なチャリティーにお声掛け頂くけれどその内容は様々、「リサイクル素材を使って」と言ってもその種類は膨大。リサイクルセンターにアトリエの不要品を寄付に行きがてらエコに関するお勉強。ヘチマのカーテン、リサイクルの食器、環境に優しいキックボードなど出来る事から始めてみよう。
 

 

 
フランスで開催されているラグビーワールドカップもいよいよ終盤。友人が現地で観戦している日本対アルゼンチン戦、ライヴで送られて来たスタジアムの写真を眺めつつテレビ観戦も熱が入る。フランス人は大の日本びいき、応援の盛り上がりもすごそう。
 

 

 
富良野からの友人が軽井沢に来訪。素晴らしいお天気に恵まれ、まずは我が家で再会を祝う。亡き母の大好きだった富良野、プリンスの美しいイルミネーション眺めつつ、思い出話は尽きない。
 

 

 
 
母の部屋をまた少し整理する。祖母から譲り受けた桐箪笥の引き出しいっぱいに集めた古代布、どれも柄や刺繍が美しい貴重品。その昔、京都の錦の市で一緒に選んだちりめんや帯のはぎれ、懐かしい思い出と共に箱に入れる。
 

 

 
ようやく夏から続いたお客様も一段落、布団を干したり細々としたお客様用のモノを片ずける。庭先にりんどうの花を見つけ秋の訪れを感じる。紅葉の季節ももうすぐ。
 

 

 
 
母が残したアクセサリーはどれも華やか。パリの蚤の市で見つけたアンティークビーズのネックレスは、細やかな細工とアンティークならではのしっとりした艶が美しく、幾重にも着けていた母を思い出す。淡水パールも母のリクエストはいつもロングネックレス。
 

 

   
 
パリの税金の高さは世界一では?と思うほど。そもそも消費税が20%な上、昨今の異常なまでの物価高。加えてユーロに対して円が弱いので換算すると眩暈がしそう。パリのアパルトマンとブティックの固定資産税の書類が届き、しぶしぶ小切手をきる。
 

 

 
 
父の教え子の建築家のお2人がディナーにいらっしゃる。いつものようにひとしきり建物探訪を終えワインで乾杯、3人の建築家がそれぞれに意見を交換するディスカッション形式のようにお喋りは尽きず、楽しいディナーは深夜まで続く。
 

 

 
10月になってもまだまだ暑い今年の秋、6月以来4ヶ月ぶりに朝のバドミントンを再開する。それでも公園の植物はすっかり秋、金木犀の甘い香りと真っ青のもと久しぶりに朝のルーティンを楽しむ。
 

 

 
 
本の執筆の資料のため過去の手紙を整理する。私が渡仏して以来、毎日のように届いた母はからのハガキは一つの物語の様。日付け順に追って読んでいくと、当時の生活が手に取るようにわかる。どんな時も「頑張って」ではなく「おりこうさんにね」という母の言葉が蘇る。
 

 

   
 
あまりにも暑かった夏がそのまま続き10月半ばを過ぎても半袖の日々だけれど、軽井沢では着々とスキー場のオープンに向けて人工雪が作られている。美しい雪のオブジェのような光景にスキーシーズンへの期待も膨らむ。
 

 

 
 
浅草橋はフランス人学校があったせいか、パリのようなカフェがある意外なフレンチエリア。メッキ工場の見学の後、主人のゼミの卒業生と久しぶりのディナー。犬のお散歩帰りにワインを一杯、パリに居るような素敵な光景。
 

 

 
 
毎月6回のゴルフレッスン、朝イチバンのクラスはビルがOPENする前に始まるので、開店のお知らせチャイムを聴きながらひたすら打つ。ラウンドに立つ日が本当に来るのだろうか?
 

 

 
執筆中の本の資料のために、神保町のヴィンテージマガジンのお店で昔の掲載誌を探す。私のアクセサリーを着けたスーパーモデルのリンダ・エヴェンジェリスタが表紙のCLASSY。日本経済が絶好調だった90年代初頭、高額のギャラもノープロブレムだった懐かしい時代。
 

 

 
子供の頃のスキーの先生が久しぶりに我が家にご来訪、50年以上のお付き合いに積もる話は尽きず。今年は暖かい日が続き10月半ばを過ぎてもまだ残る緑の木々、ようやく始まった紅葉とのグラデーションが美しい窓辺、ひたすらPCに向かい原稿を書く。
 

 

 
 
朝7時からのバドミントンが朝のルーティンだけれど、早く出る日が続き久しぶりに夕方の公園。暮れてゆく空に飛行機がくっきり、美しい夕暮れを見ながら走るのも朝とは違ったお楽しみ。
 

 

 
アトリエに篭りサンプルを制作する至福の時間。赤く染めた瑪瑙の大玉や真っ白い白松石、撮影用のアクセサリーは重さを気にせずデザインできるのが楽しい。大ぶりのコインパールやマットな淡水パールなど、普段とは違う仕上げの素材も新鮮。
 

 

 
アクセサリー業界で10月はクリスマス商戦の最終段階、年々前倒しになる傾向も焦りを増す。アトリエの検品台には膨大な数のスワロフスキーとコインパールのネックレスが並び、毎年の事ながら「いよいよクリスマス!」の気分が盛り上がる。
 

 

 
 
納品業務の合間を縫ってゴルフのレッスンに行く。数日間アトリエに篭っていたので良い気分転換になる。ゴルフがこんなに難しいスポーツとは夢にも思わず・・・、ひたすら無心で打つ。
 

 

 
表参道で打合せの後、スパイラルビルで展覧会を見る。1985年、私が高校生だった頃にオープンして早30余年。全く古さを感じさせない静謐な空間は今も健在。伊藤豊雄氏設計のTOD'Sビルは2019年にBOTTEGA VENETAに代わり、すっかり様変わりした街。
 

 

 
表コロナ禍以来、すっかり夜が早くなった表参道。20時前というのに人影もまばらで車通りも少なく、路面店の空き物件が続く表参道とは思えない光景、バブルの頃が懐かしく思えるほど。
 

 

 
クリスマスを控えアトリエの検品台は納品するネックレスで溢れる。丁寧に検品した後はラミネートシートで梱包、膨大な数に発送業務が流れ作業で続く。お客様のお手元に届くまでに長い旅に出るアクセサリーたち。
 

 

   
 
建築構造界の大先生のリクエストに応えてカラオケにご一緒する。お食事持ち込みOKという事でピクニックのようなセッティング、赤いドットのプレートとカラフルなカトラリーを揃え、まずはスパークリングワインで乾杯。
 

 

 
友人のお母様のお見舞いに、久しぶりに昔住んでいた街を訪ねる。30年ぶりに来る街はすっかり変わっていて、かつて住んでいたとは思えない。懐かしい駅ビルのロゴだけは変わらず、高校生の頃を思い出す。
 

 

 
 
早朝のルーティンのバドミントンも3年目、「コツコツ続けること」こそ大切とひたすらシャトルを打つ朝。この早い時間に人だかり?ゲートボールの練習に遭遇する。元気なお年寄りのイキイキしたゲームにすっかりパワーを頂く。皆さんお達者!
 

 

 
国立西洋美術館に「パリ ポンピドーセンター キュビズム展 美の革命」を見に行く。内覧会ではじっくり見る時間がなかったため夜まで開館している日に再訪、素晴らしい内容に感激する。最近はインスタグラムやフェイスブックのために撮影スポットが設けられているのも楽しい。
 

 

 
 
今年もハロウィーンの季節がやって来る。お気に入りのクマちゃんにハロウィーンのマントと帽子をかぶせてお客様をお出迎え、友人とハロウィーンのディナーの今晩。お料理はヴェネツィア料理だけれど、気分は「トリック&トリート」。
 

 

 
 
今月も月末が近くなるとゴルフレッスンが続く。月6回のチケット制のため毎月同じパターンに陥るのもどうかと思いつつ、ビデオのフォームチェックを受ける。コーチに「櫻井さんはいつも一生懸命だから」と微笑まれるのも意味深。
 

 

 
芝浦工大のキャンパス内で開催中の「伊東豊雄の挑戦 1971-1986」展を見に行く。オフィス街のような広大なキャンパス、額縁のように見える青空、学内は巨大なエスカレーターで貫かれていて雲のオブジェが揺れる。
 

 

 
 
コロナの後4年ぶりの「神保町古本まつり」、ヴィンテージの洋書を扱うスタンドを見に行こうにも大変な人混み。満員電車のように道は人で埋め尽くされ身動きが取れない。アフターコロナのリバウンド現象はどこも同じ。ようやく空いた道に出てほっとする。
 

 

 
ディズニー創立100周年を祝したコラボレーション、文字盤がミッキーマウスデザインになった和光の時計塔。同じくミッキーマウスの時計がディスプレイされたウィンドウの前は写真を撮る人たちでいっぱい。ライトアップされた時計塔に浮き上がる幻想的なミッキーマウス。
 

 

   
 
ゴルフを初めて一年、レッスンを休んだことは一度もないけれど一向に上手くならない。真面目だけが取り柄の私に「いつか上手くなるから大丈夫」と優しいコーチの声・・・。
 

 

 
 
diary index パリに戻る前に再び友人のお母様のお見舞いに伺う。高校生のころ住んでいた街はやはり懐かしく、テニス部の朝練のため、早朝の空いた電車から眺めた川を渡る光景はユーミンの歌の世界。駅ビルのマスコットも変わらず可愛らしい。 page top

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