7月に入るとパリはそろそろヴァカンスで街全体が空いている。それにしても暑い今年の夏。ホームのイタリアンレストランのオーナーは一足早くサルデニアに帰って、もう戻ってきたとか・・・。サルデニアのハーブたっぷりのアンティチョーク、同じくハーブたっぷりのサルティン・ボッカ、まるでミルクのようなモッツァレラ、と全てがあまりにも美味しくて暑さも忘れる！

友人のご主人の経営するレストラン「Yu-Lin」へ。京都のくずし懐石で修行をしていらしたので、「和」の風味が散りばめられた「フレンチ懐石」？素材の新鮮さと「和の調味料」の組み合わせがとても美味しくて、ポーションが小さいお皿がいくつも出てくるのがまた楽しい。みりんや山椒、パリではなかなか出会わない味。フランス人の友人も大満足！

サンジェルマンは早めにヴァカンスにでる人が多いので、何だかもう寂しい雰囲気だけれど、１３区のチャイナ・タウンはまだまだたくさんの人、人。さらに日曜日ともなると他のレストランが閉まっているので、チャイナ・タウンの車の駐車はなかなか大変！暑さで少々参り気味の私も、新鮮な香草たっぷりのヴェトナミアンですっかりリフレッシュ。シラク前大統領が１３区の市長だった時代に整えられた街路樹もすっかり大きくなって、木陰でランチがいただけるのも嬉しい。

６月に子供たちの学校が終わると皆でヴァカンスにでるB家。古いお城を維持していくのは本当に大変そうで、今年は改装もあって本当に大変とか。お城の周りにはレストランもないし、まさか！和食なんてあるわけもなく・・・。リクエストに応えて、リフレッシュするには小さすぎる（笑）我が家へ。お城ではパンとスープで修道女みたいなの、とぼやきつつ煮物やモズク、こちらは修行層のよう？

サンジェルマンに古くからあるビストロも、少しずつ姿を消していき寂しいばかり・・・。そんな古き良き時代のパリのビストロを、昔のメニュウそのままを復活させた友人のレストラン。ブランケット・ド・ヴォー（仔牛のクリーム煮）やブッフ・ブルギニヨン（ブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮）など、フランスのお母さんの味。時間をかけてじっくり煮込んであるので素材もトロトロで本当に美味しい。

とにかく暑かった今年のパリの夏・・・。正直、もう冷房のある東京へ帰りたい！例年より少し早く日本へ。あまりに暑くて、ラウンジでも冷たいスープに冷製のスープ。機内でも「とにかく冷たいモノ」。ようやく、冷房の無い暑いパリを出てクーラーのある機内へ。ほっとして東京までぐっすり。

暑いパリからようやく帰国。でも東京も今年は記録的な暑さとか・・・。でも何と言っても冷房があるのは大きな違い。涼しい我が家で、枝豆や蒟蒻、寒天と体に良さそうで、涼しげなモノを頂いてすっかり休まる。

暑い日はクッキングにあまり時間をかけたく無いけれど、しっかり頂きたい。冷製のポークにピリッとしたマスタードをつけて、冷えた白ワインと頂くのは我が家の定番のプラ。セロリの葉っぱとローリエを煮立てているとキッチンにいい香が広がって、お料理好きの私のは素晴らしいリフレッシュタイム。