2016 March

 

 
 
 

 
 
フレンチのビストロも大好きだけれど、こんな日本の昭和を思わせる「呑み屋さ ん」もとても好きな私。ガード下の呑み屋さんとフランスの星付きレス トラ ン、どちらも気に入れば私にとっては同じ事。 そもそも格付けの極みのような「星」自体が苦手。会員制とか紹介者が居ないと 買えないとか・・・、自然体で気取らないことこそ本当のお品では?素 晴らし い牡蠣を頂きつつ日本の冬を満喫する。

 

 

   
 
 
毎年母が楽しみにしていたお雛様のお菓子、雛井籠(せいろう)。雛祭りの起源 は3月初めの巳の日(上巳)に水辺でけがれや災いを祓う中国の習慣だ そう で、平安時代の宮中ではこの日に紙などの人形にけがれを移して流す禊(みそ ぎ)が行われたという。雛祭りが定着するのは江戸時代になってか ら・・・。 とらやの「諸方菓子御用覚帳」に貞享4年(1687年)に雛祭りのお饅頭の記 録があるとかでこの「雛井籠」は安永5年(1776年)に 作られた雛菓子を 運ぶための容器を模しているそう。小さくて可愛らしいお菓子を頂きながら、平 安時代に思いを馳せる。

 

 

   
 
 
相変わらずお客様の多い我が家、大皿とはいえ、あまりにも大きく・・・。お野 菜のグリルは定番のオードブル。その昔、主人と初めてミラノのレスト ランで 頂いた時は「お野菜を焼く?」といぶかしく思った懐かしいメニュウ。子供だっ た私は「グリル」などもちろん知らず、「茹でる」なら知ってる けれど?と目 を丸くしていたのも楽しい思い出。

 

 

 
 
 
久しぶりに主人と銀座を歩く。日本に3軒しかないイタリア認定のエスプレッソ が頂けるこのお店。イタリアそのものの「短いコーヒー」、つまりデミ タス カップの底の方にちょっぴり・・・。私はいつもお湯を足して「長いコーヒー」 をオーダーする。まるでイタリアのバールに居るようでここが銀座 とは思えない。

 

 

   
 
 
山梨県観光部の方からお土産に頂いた「くろ玉」。和菓子とも洋菓子もつかない 「真っ黒な玉」・・・。さらに切ってみると驚くのはその色のコントラ スト。 黒砂糖の黒に、鮮やかな緑のずんだ餡、最初に頂いた時は本当にびっくりした。 黒砂糖の独特の甘さと枝豆で作るずんだ餡の組み合わせが何とも いえない美味 しさ。

 

 

   
 
 
元所員のY君が父にプレゼントしてくれたこの日本酒。福岡の作り酒屋が日本酒 ブームのフランス向けに作ったというのも面白い。甘口とも辛口とも言 えない 独特の味わいと香り。何よりも細やかに心の篭ったセレクトが嬉しい。

 

 

   
 
 
 
東京に居ると世界中のお料理が高いレベルで気軽に頂けることに感動する。さら に最近は「パリにありそうな和食のレストラン」など、ますますクロス オー バーでコスモポリタンな状況。正に「NYにありそうなチャイニーズ・レストラ ン」で子供の頃からのスキー仲間と創作チャイニーズを頂く。チー ズのシュウ マイや、西洋野菜の中華風炒めなどメニュウも独創的で楽しい。何よりもNYの ソーホーにありそうな雰囲気のインテリアが素敵。

 

 

   
 
 
 
母の大親友、画家のS先生と久しぶりにお会いする。私が生まれた時からご存知 なので母を亡くした私には、本当に大切な存在。オープンキッチンで和 食の細 やかな技を拝見しながら今日のお勧めの素材を選んで下さる。繊細な仕事が施さ れたさまざまなお料理が少しずつ並ぶオードブルを思わせるお 皿、正に素材と 技の「一期一会」。

 

 

 
 
 
サプリメントを一切摂らない私はビタミンやカルシウムは出来る限り「食べ物」 から摂りたいと思っている。さらに「体に良い」と聞けばスグに試して みるタ イプ。そんな私を良くご存知の友人達からはマヌカハニーやプロポリスなど健康 食品を頂く事が多くて嬉しい限り。疲れた日のランチには分厚く スライスした デニシュブレッドにたっぷりのマヌカハニー、ヨーグルトにはプロポリスをトッ ピング。「蜂蜜」と一言で言ってもその奥は深い・・・。

 

 

 
 
外国で育った母の影響か、結婚するまで和食にあまり縁がなかった私。その上辛 いものが苦手なのでお寿司やさんもハードルが高い。主人がおりに触れ て連れ て行ってくれる「和食」が私の数少ないレパートリー。大正時代からの木造の店 舗は2001年に東京都の歴史的建造物に選定されている。明治 17年の創業 以来の江戸のお蕎麦、大好きな池波正太郎氏の「むかしの味」にも出てくる。蕎 麦湯もたっぷり楽しみ、でも長居は禁物の江戸っ子のお 店。

 

 

   
 
 
 
軽井沢でお客様をお招きするのは本当に楽しい。お野菜の種類が豊富でハーブも さまざまな種類が揃っている。ミニプラントのような可愛らしいハー ブ、ブー ケのようなサラダを作る。お客様の時はおしゃべりしながら頂きやすいようにパ スタはフジッリを選ぶ。デザートにはフランス・ベーカリーに オーダーしてお いたブルーベリーのタルトにエスプレッソ。お話が楽しく極上の午後・・・。

 

 

   
 
 
成田就航の便が続々と羽田に移行して、成田のラウンジ事情はなかなか寂しい。 DELTAラウンジがSKYTEAMとして唯一残っているものの、羽 田の JAL桜ラウンジに比べると・・・。スティックサラダにチャイニーズのお粥と コーラ、何ともハイブリッドな朝食。

 

 

 
 
パリに戻って来ると必ず頂くエスニック。もはや他のお店に行くことはなく、 すっかり定番化しているこのお店。取るメニュウも毎回同じなので写真も どう 撮ってもバリエーションとは言えず・・・。ラオス料理の美味しさはラオスに 行って以来やみつきなのだけれど、毎回同じラオスの思い出話をする 我が家。 一度の旅行をその後もずっと楽しめるとは何ともエコノミック?たっぷりの香草 とライムの味が何とも爽やかで美味しい。

 

 

 
 
我が家の近くのマルシェには10月から4月まで牡蠣のスタンドが出ている。 シーズン最後の牡蠣のプラトーが今晩のメニュウ。お料理するには疲れて いる けれど家で美味しいワインを、という時にはこの牡蠣スタンドのお兄さんが頼 り。ビュロ(貝)や小エビを盛り合わせた大皿を捧げ持ち、氷が溶け ないよう に飛ぶように帰る私に「モミ、今晩は牡蠣?」とカフェのオーナー。牡蠣はフラ ンス人が生で食べる数少ないものの一つとか。付け合せにはこ ちらもシーズン 最後になりそうなキノコのソテー。森の滋養を味わうようで冬が名残惜し い・・・。

 

 

 
 
 
Plats index 我が家のパリの朝ごはんは「スープとサラダ」が定番、マルシェでヨーロッパら しい香りの野菜たちを選ぶのも楽しい。カルシウムたっぷりのSoup de poisson はお魚のスープ、苦味のあるエンダイブとナッツのサラダと。フランス人はびっ くりするくらいパセリをよく使うけれどビタミンたっぷりで美容にも良いと聞 き、パセリのスープが最近のお気に入り、サラダはトレヴィスとトマトで少しイ タリア風。 page top

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