2017 December

 

 

 
 
12月に入るとクリスマス一色のパリ、早めにヴァカンスに出る人も多く早くも 「今年もお世話になりました!」と言うモードに。土曜日のカフェは週 末にパ リを離れる第一陣?皆さん既に「来年、またね」と・・・。私もクリスマス前の 仕事も一段落、久しぶりの友人とシャンパンで乾杯、ホームのビ ストロで今年 最後のパリディナー。来年もどうかよろしく・・・

 

 

 
 
 
今年のヨーロッパは久しぶりの極寒・・・。早朝のシャルル・ド・ゴール空港は 既に「零下、乗り換えのアムステルダムの外気はマイナス8度!ラウン ジから グルーミーな滑走路を眺めつつ、暖かいマッシュルームのクリームスープを頂 く。広大なスキポール空港のKLMラウンジ、来るたびに拡張され ている。

 

 

   
 
 
帰国すると義母からのお惣菜がさまざまに届いていて感激する。蓮根やごぼう、 蒟蒻に昆布・・・どれもマクロビオティックか禅(ZEN)か?体に良 さそう なものばかりが美しく炊き上げられて、何だかオブジェのよう、母の残したお相 撲の柄のお鉢に盛り付ける。

 

 

 
 
帰国するとやっぱり頂きたいのはお魚とおみおつけ。脂の乗った鯖をグリルし て、根菜や海草たっぷりのおみおつけと小松菜のおひたし・・・再びマク ロビ オティックのような至福のランチ。

 

 

 
 
 
中国のフランス租界で育った母の影響で、チャイニーズは我が家の定番ランチ。 冬の旬野菜、白菜や長葱、人参に玉ねぎ、戻したしいたけときくらげに 刻んだ 生姜をたっぷり。具材さえ準備してあればいつでも出来る上、スパイス次第で広 東風にも四川風にも仕上げられるのもチャイニーズの魅力。たっ ぷりの野菜と 生姜で体も温まる。

 

 

 
 
 
冬になると必ず頂く牡蠣とぶり、コラーゲンたっぷりの牡蠣はベーコンと合わせ てバターでソテー、赤ワインにもぴったり。脂の乗ったブリはみりんを 多めに した照り焼きに、こちらは辛口の大吟醸をお供に・・・。冬の味覚を一つずつ味 わう楽しさ、お野菜もお魚も旬のものをタイムリーに味わいた い。

 

 

   
 
 
美容に良さそうなモノをワンプレートにしたクイックランチ。お魚の脂は美肌に 良いというのでサーモンのグリル、種類の違うお野菜をそれぞれ生野菜 と温野 菜で頂く。鶏がらを煮込んでとったコラーゲンたっぷりのスープをお供に。「毎 日少しずつ」は美容も人生も同じ?

 

 

 
 
 
久しぶりに元所員のY君が来訪、面白い赤ワインを開ける。食べ頃のカマンベー ルチーズと胡桃、へーゼルナッツをパチパチ割りながら積もる話を。メ インの 豚肉のグリルにはコクのある白ワインを合わせる。シンプルで上質なモノを気の 合う人とゆっくり頂くのは何よりもの贅沢、慌しい師走の日々を しばし忘れ る・・・。

 

 

 
 
 
新国立美術館の安藤忠雄展を見に行く。ランチは美術館の最上階、ポール・ボ キューズへ。私がパリに行きたいと思い始めたころから知っている「ポー ル・ ボキューズ」という名前。1965年以来ミシュランの三ツ星を維持している今 では最高齢とも言われる93歳のシェフ。大二次世界大戦では従軍 していたと いうシェフが平和な時代になり、極東の東京にお店を持つなど想像しただろう か?・・・と、10年前のオープン時に来日した時のサインを 眺めつつその壮 大な人生に思いを馳せる。フランスらしい、たっぷりのクレーム・ブリュレにも 大満足。

 

 

 
 
 
師走・・・正に師も走る12月、クリスマスが近くなるとお正月の用意もあって 何かと気が急く。久しぶりに我が家でゆっくり、お気に入りの陶花を 飾って静 かなクリスマスのプレ・ディナー。これから年末までまだまだ行事がある・・・。

 

 

 
 
今年も恒例、主人のゼミのクリスマスパーティー。卒業生も来るので年々大変な 人数に・・・。全て学生さんが手配して下さるので私もゲストのようだ けれ ど、今年は「ブロッコリーのリースサラダ」を作る。 材料はブロッコリー、卵の白身、プチトマトと特別なものはないけれど、可愛ら しいクリスマスのアイディアサラダ。大量のブロッコリーが溢れシンク は森の ように・・・。

 

 

 
 
怒涛のようなゼミのクリスマスパーティーが終わり、イヴは軽井沢で過ごす。 真っ赤なテーブルクロスをかけて母が残したクリスマスツリーを飾り、朝 一番 にピックアップして来たローストチキン、ブロッコリーのリースサラダ、色とり どりのテリーヌを並べる。美味しいイタリアワインを開けて、主人 がロースト チキンをさばく。ローストチキンの焼ける匂いにパリのマルシェを思い出しつつ 過ごす軽井沢のクリスマスイヴ。

 

 

 
 
 
パリでは祝日のクリスマスも、日本ではイヴが終わると気分はもうお正月にシフ ト。快晴の軽井沢、久しぶりに皆でチャイニーズへ。クリスマスのお料 理が続 いたので黒酢酢豚やチンジャオロースー、麻婆豆腐というベーシックな中華料理 がことのほか美味しい。

 

 

 
 
 
ローストチキンのガラを煮込んできれいに漉した極上のコラーゲンスープ。ご飯 を入れて洋風お雑炊にしたり、パセリたっぷりのスープにした り・・・、フラ ンスのおばあちゃんの様な私。昔パリで習っていたフランス料理の先生が「ポト フを作ればその後さまざまなお料理に応用できる」、と ご自分のおばあさまの お話をして下さったことを思い出す。

 

 

 
 
クリスマスも終わりいよいよ年の瀬。お節、和食が続く前に久しぶりのエスニッ ク、メキシカンを作る。チリコンカルネやグァカモーレを巻いて頂くブ リ トー、パリパリにグリルしたタコシェルも美味しい。寒い日が続く中、メキシコ の照りつけるような太陽が恋しい!

 

 

 
 
年末も押し迫ってアメリカから帰国した同級生を囲んで恒例のランチ。お正月の 準備で忙しい中、エアポケットのように束の間ほっとする時間。イタリ アンの チキンはバルザミコ風味が美味しく、デザートのタルトも濃厚でエスプレッソに ぴったり。お喋りも尽きずお店を移ってお茶を頂く。慌しい年の 瀬に嬉しい再 会で元気をチャージしたよう。

 

 

   
 
 
Plats index 今年もいよいよ暮れて行く。年越し蕎麦を頂きつつ、充実した一年を振り返りさ まざまな思い出が蘇る。除夜の鐘まであと少し・・・。 page top

home