2018 September

 

 
 
 
久しぶりのパリ、マルシェにはもう秋の果物が並んでいる。大好きなイチジクに 生ハムを合わせて、軽いスパークリングワインと共に。時差に弱い私は 当面 ディナーはこのくらいでちょうど良い。それにしてもイチジクは芸術的な果 物・・・。

 

 

 
 
 
ラオスを旅して以来すっかりラオス料理のファンになった我が家。エスニックは 何でもあるこのパリでもなかなか珍しいこのレストラン、もう何年も 通ってい る。ロングフライトの疲れの後はフレンチよりやっぱりアジアのお料理が休ま る。たっぷりの香草が爽やか!毎回同じメニュウをチョイスして しまう・・・。

 

 

 
 
ヴァカンス最後の週末、サンジェルマンはまだ静まり返っている。ようやく再開 したばかりのいつものホーム、オーナーもギャルソンも「ヴァカンス は?」、 と合言葉のように。久しぶりのビストロメニュウも嬉しく思わずチーズもオー ダー、やっぱりフランスのチーズは美味しい・・・。

 

 

   
 
 
我が家のパリの朝食はいつもスープとサラダ。フランス料理のメニュウの中で 「スープ」のバリエーションは伝統的にとても多い。4ツ星のレストラン でも 話題になるメニュウが 「そら豆のポタージュ、トリュッフ風味」であったり・・・。そのおかげでスー パーマーケットで見かける出来合いのスープもまた大変なバリエーショ ン、毎 朝違うスープを頂くのもパリの朝のお楽しみ。

 

 

   
 
 
 
パリに戻って来るとお約束のヴェトナミアン。エスニックのレストランにしては 珍しく静かなこのお店、真っ白なインテリアに美しいヴェトナムの絵。 街路樹 からの木漏れ日が穏かに差込み・・・、映画「青いパパイヤの香り」のワンシー ンのよう。マンゴーのサラダもフォーも素晴らしく洗練されてい て美味しい。 お気に入りの温かいデザート、タロイモとココナッツミルクの甘い匂い。

 

 

   
 
 
いよいよ9月も始まってマルシェのスタンドも出揃って来る。スーパーとは一味 違う個性的なお野菜や香草を売るスタンド、苦味のあるエンダイヴやル コラ、 バジルにイタリアンパセリ・・・。サラダもその組み合わせを考えるのがとても 楽しい。今朝はマッシュルームのスープをチョイス、刻んだシャ ンピニオン・ ド・パリをトッピングして。

 

 

 
 
ヴァカンス明けのパリの生活は延々と溜まっていた手続きを片付けることから始 まる。8月は人っ子ひとり居ないお役所も今では長蛇の列。お気に入り のヴェ トナムカフェの前、延々続く縦列駐車の中に空いているパーキングロットを発 見!東京とは比べ物にならないほど困難なパリの駐車事情、ゴキゲ ンなクイッ クランチになる。それにしても我が家は本当にヴェトナミアン好き、私は顔も ヴェトナム人に似ているらしい・・・。

 

 

   
 
 
ヴェネツィアでは毎日美味しいサンドイッチ、トラメッツィーニを頂くのが楽し み。今回は最終のパリ便に乗ったのでホームのトラットリアでトラメッ ツィー ニをテイクアウト。トマトとルコラにモッツレラ、カプレーゼをそのままフィリ ングにしたようなジューシーなサンドイッチ。サラダを添えて素 敵なヴェネ ツィアンランチに。

 

 

 
 
ヴァカンスも明けパリに最も人が居るこの時期、友人達とのディナーが続く。皆 さんサンジェルマンで・・・とおっしゃるので私は延々同じお店に通う 事に、 正にホームのビストロ。9月に入りメニュウも秋らしくスペアリヴのハチミツ風 味、お魚もクリーム仕立てのソースになりワインはロゼから赤 へ。もうすっか り秋・・・。

 

 

 
 
パリでお魚を、それも自宅で頂くのはなかなか難しい。お魚の生臭い匂いに敏感 なご近所にもご迷惑だし・・・。RAIE(レ)は日本で言うエイ、繊 細な味 わいがとても好きで久しぶりに我が家で頂くことに。大ぶりの切り身をたっぷり の白ワインで煮てからバターでソテー、焦がしバターソースに ケッパーとエ シャロットを加えてパセリを振りかける。苦味のあるエンダイヴと香り豊かな シャンピニオン・ド・パリのサラダを添えて。

 

 

 
 
ようやく9月も本番、新学期も始まりモード業界はもちろん学術、芸術界ともに 世界中から人が集まるパリ。日本からおいでのO教授御夫妻とお食事を ご一緒 する。サンジェルマンに短期間お住まいとのこと、やはりまずはこの街のシンボ ルのようなレストランへ。オーナーのオススメのメニュウ、ニシ ンの甘酢着 け、ポワロー葱のヴィネグレットソース、メインには日曜日の定番、ポトフを頂 く。懐かしい顔にもたくさんお会いしサンジェルマンに帰っ て来た実感。O教 授御夫妻がこの街を楽しんで頂けたら何より嬉しい・・・。

 

 

   
 
 
 
グラフィックデザイナーの友人御夫妻の素晴らしい新居にお招き頂く。このパリ 市内で建物を全て買い取り、ご自宅と事務所をコンプレックスにすると いう壮 大な計画もようやく終わり・・・。いつもながらの素敵なテーブルセッティング に迎えられる。アペリティフには冷えたロゼワインとスパイシー なアボカドを 載せたポワラーヌのタルティーン、スズキとタラのカルパッチオには桃とグレー プフルーツ、コリアンダーを添えて。ワインは冷えた軽め の赤。食後には素晴 らしいブリと黒カビのヤギのチーズ、ワインはコクのある常温の赤・・・。どれ も本当に考えられた組み合わせに毎回の事ながら感 激する。チーズやワインの こともいろいろ教えて下さって全てにおいてリッチな時間、こんな素敵な友人の 存在に本当に感謝!

 

 

   
 
 
パリの仕事も一段落、再び東京へ。パリーアムステルダム便はやはりもう9月、 ヴァカンス帰りの家族連れに代わってビジネスマンでいっぱいいっぱ い。窓の 外は眩しいような快晴、朝陽を浴びつつ頂く至福の朝食。

 

 

   
 
 
帰国するとやっぱり和食が嬉しい。こんにゃくやがんもどき、和食は本当に体に 良いものばかり。義母から届いた心こもりのお惣菜、母のお気に入りの 器に 盛って大切に頂く。

 

 

   
 
 
外地で生まれ育った母は和食で育っていないため、私の子供の頃の食生活はかな り偏ったものだったようで・・・。21歳でパリに渡ってしまった私は その事 に気がつくこともなく大人になり・・・。枝豆やスイカを初めて食べた時は「こ んなに美味しいモノがあるのだ」と感激した。秋刀魚もその機会 がないままに 今に至りこれは私の記念すべき「初秋刀魚」、脂が乗った秋刀魚に大根おろしを つけて頂くと本当に美味しい!

 

 

 
 
 
母がよく作ってくれた冷製スープ、じゃがいもをベースにしたヴィシソワーズは パリでも夏の定番メニュウ。枝豆と玉ねぎが最近の我が家のお気に入 り、母が愛用していた スポードのティーカップによそう。大理石のようなマーブル模様も 美しい・・・。

 

 

   
 
 
「シンプルな素材を丁寧に調理する」、が最近の我が家のテーマ?ステーキを美 味しく焼くのはなかなか難しく鉄板の熱し加減がポイントのよう。付け 合せも シンプルにじゃがいもとブロッコリー、にんにくとパセリバターが溶ける香りを 楽しみつつまずは赤ワイン。作ってもらうと本当に美味し い・・・。

 

 

 
 
東京はメトロの構内がとても充実している事に本当に驚く。フランス人の友人は 「パリのカフェより良い!」とメトロ構内のこのカフェがすっかりお気 に入り のよう。パリのカフェにはないフィンガーフードやチーズの充実ぶりも素晴らし くて、ワインのバリエーションも充分。メトロ直結というのもフ ランス人には 便利で最高、と。

 

 

 
 
 
仕事が押してアトリエから出られない日々が続くとランチの時間もなかなか惜し い・・・。そんな時はいつも決まってサラダボール、ワンプレートでお 野菜も タンパク質も摂れるのでパリのカフェでも人気の定番メニュウ。軽く素揚げした お魚やスモークサーモン、アボカドやチーズをトッピング。ゴマ をたっぷり振 りかけてオメガ3のシソ油で頂く。

 

 

 
 
最近初めて食べた秋刀魚、すっかり気に入って今度は尾頭付きの秋刀魚を焼く。 脂が乗っているので表面はカリカリに、中はしっとりと焼き加減もゴキ ゲン。 キャベツの塩昆布和えと満願寺唐辛子のみりん風味を添えて・・・。すっかり秋 刀魚のファンになった私、何だか高橋由一の絵画「鮭」を思い出 す。

 

 

 
 
 
パリからの友人と軽めのディナーの後、我が家でお茶をご一緒する。京都から 帰った主人のお土産の生八橋と義母からの新豆の餡子をお気に入りのお皿 に セッティング。 甘いモノはほとんど頂かない私は、ういろうやわらび餅、生八橋のような柔らか くてモチモチした食感の薄い味のものがとても好き。日本通の友人も、 「ク レープみたい」とお喋りしながら包むのも楽しい。

 

 

 
 
 
Plats index 朝型の私は朝急いでいて時間がないという事はあまりないけれど、朝食の時間ま でにお腹が空いて困る・・・。そんな時は果物のジュース、スムージー とは 違って食感が少し残るように軽くミキサーにかけるだけ。りんごと人参、小松菜 とキウイなど組み合わせを変えておやつにも頂く。 page top

home