2019 October

		パリから長く続く友人達と恒例のランチも、もう何年続いているのだろう？今年もお誕生日は巡りお互いひとつ年を重ね・・・。ホテルのカフェでゆっくり過ごすのも久しぶり、素敵なリフレッシュになる。

		同じエリアで打ち合せが続く今日、何度も同じサロンにお世話になる・・・。ポートフォリオや資料などその都度変わる打ち合せ、コンシェルジュサービスが本当にありがたい。季節の栗のお菓子とコーヒーがいつになく美味しい。

		お魚の脂はオメガ３のオイルで美肌効果も高いと・・・モデルさん達。旬のブリや秋刀魚、脂の乗ったお魚を頂くと心なしかお肌がツルツルになったような気がするのは気のせい？消化を助ける大根おろしとベータカロチンを多く含むかカボチャやピーマンはオメガ３オイルの吸収にマストアイテムとか。

		少し寒くなって来ると母直伝の水餃子を頂きたくなる。キクラゲやクコの実、たっぷりの長葱と生姜、瑞々しい白菜は最後に入れてシャキシャキした食感を残したい。火を止める直前にネギ油をかけまわして熱々をテーブルに。体の芯から温まる薬膳とも言える我が家の水餃子。

		１０月に入るとようやく軽井沢も少し空いて来る。夏はあまりの混雑に旧道には近寄れないので何だか久しぶり。ステーキを我が家で焼くのはなかなか難しくやっぱり専門店の焼き加減は完璧。シンプルな付け合せとログキャビンのような素朴なインテリアがステーキの味を引き立てしみじみと美味しい・・・。

		打ち合せが終わりスポーツクラブに行く前の時間、同級生と久しぶりに会う。最近の話題はもっぱらボディメンテナンス、レストランのチョイスももちろん「体に良いモノ」・・・。デザートにスィーツとカフェインフリーのコーヒーを頂きつつゆっくりお喋り、すっかりリラックスする。短い時間でも同級生とのお喋りは何よりのサプリメント。

		主人の母から届くお惣菜、本来は私が我が家の味を伝承すべきところだけれど。粉引きのお気に入りの器に盛り付けて「美味しそう！」と写真を撮ってその後は炊きたてのご飯をよそう・・・。深々と美味しく感謝しつつ味わう。

		ベルギーから来日中のT教授御夫妻と焼き鳥にご一緒する。ブリュッセルもパリ同様、和食はもはやブームではなく日常のチョイスの一つになっている様で「YAKITORI」というリクエスト。鳥皮餃子や手羽先の詰め物焼き、日本らしい手仕事の効いたYAKITORIにまるでミニチュアの食べ物を見るように驚かれる。

		台風が去りようやく電車も動き出す。誰もが閉塞感にさいなまれ ていたせいか土曜日のランチは早い時間から満席に。私が学生だった頃ゼミの先 生にお連れ頂いた老舗のイタリアン、「イタリア文化交流クラブ」らしくライブ ラリーも充実。濃厚なミネストローネに削りたてのパルミジャーノチーズ、キャ ベツとアンチョビのパスタ、カボチャのラビオリはほんのり甘く季節感もたっぷ り、クラシックなメニュウが嬉しい。

		従姉妹の丁寧な生活に憧れている私、今日もお友達から届いたというリンゴをタルトに、無農薬のため皮まで使ったフルーティーなアップルティーにと余すところなく使って素敵なおもてなし。何より驚くのはキッチンの美しさ、まるで何事もなかったのように整然と片ついているのもお料理上手の証し。

		従姉妹にすっかり刺激され忙しいランチのための下ごしらえにいそしむ朝。ベーコンとパセリをゆっくり炒め小分けにしておくとリゾットやスープ、もちろんパスタにも便利。ベースの味さえしっかりしていれば後は具材のバリエーションで楽しめる。

		丁寧な生活を誓ったハズが納品業務に忙殺されあっという間にほど遠くなる・・・。アシスタントと２人、夜中にカッターボードをテーブル代わりにコンビニのスィーツを頂くのもなかなか楽しい。日本のコンビニ・スゥーツは本当にレベルが高いことに感動する。

		旬のお魚をマルシェで見つけるとその美しさにいつも高橋由一の絵を思い出す。久しぶりに頂くカレイの煮付け、椎茸とししとうもさっと煮汁をくぐらせて風味をつける。懐かしい母の味・・・。

		ブリュッセルからいらして居るT教授御夫妻の滞在もようやく終わり。我が家でお茶をご一緒しつつ日本滞在の感想などを伺う。虎屋の羊羹は季節ごとに柄が違う事に大変驚かれたと。七宝の白いお皿に載せるとまるでパート・ド・ヴェールのよう・・・。

Plats index		忙しくなるとランチは出来る限りアトリエで済ませたい。雑魚をトッピングした和風のパスタもカルボナーラもどきも、プレート一つで魔法のように・・・。	page top

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