Plat03

2023March

今年もモード学校の卒業制作の審査会のシーズンを迎える。ショウ形式で行われるエスモードの審査会、モデルさんはフィッティングやメイクに忙しい。焼き立てのクロワッサンとコーヒー、パリのような朝食を頂きながら旧知の先生にご挨拶。香ばしいクロワッサンの匂いとショウのバックステージ、まるでパリに居るよう。

何かと気忙しい3月、会食も多く外食が続くこの時期、ランチは出来る限りアトリエで摂りたい。生野菜と温野菜、鶏むね肉と全粒粉のクラッカー、スープの代わりはお味噌汁。リンゴ酢をたっぷりかけてアンチエイジングなヘルシープレート。

主人の退官記念行事が始まり、初日はOBOGが集まり退官記念パーティーの打ち合わせ。ドイツ料理のお店でビールとソーセージを頬張りつつ、会の進行や各役割の確認。皆さんのオーガナイズ力に驚きつつ、ビールが美味しい。

退官記念展も無事スタート、受付や会場の案内などお当番の学生さん達とお疲れ様会。三田の建築会館の近くは美味しそうなお店も多く、映画のセットのようなこのお店。日本酒や焼酎を各自でチョイス、合鴨の燻製や焼き鳥も美味しい。

展覧会も無事に進み再び三田クルーズ、今日のお店は「餃子と鯖」が看板メニュー。明太子の突き出しも美味しく、迫力の餃子と脂の乗った鯖、冷えたビールの組み合わせは絶妙で看板に大いに納得する。日本のビールは本当に美味しい。

展覧会も無事に終わり、最終日は大変な賑わいでお偉い先生方と和食をご一緒する。小津安二郎の映画に出て来そうな渋いお店、焼酎や日本酒とお刺身や焼き物。辛口の日本酒と新鮮なお魚は永遠の組み合わせ。

展覧会の撤収も終わり、学生さん達の打ち上げにご一緒する。鶏料理専門のお店で手羽先餃子やささ身のお刺身など、新鮮な鶏料理を堪能する。揚げたさつまいもとバターは最近はやりのおつまみらしい。皆さん本当にお疲れ様でした。

大学院生の卒業制作展が工学院で開催される。主人の代理で作品を拝見、出展の学生さんはヴェネツィアもご一緒したお二人。「新宿にヴェネツィアのオステリアの支店が？」といぶかしがるのも当然。プロセッコもお米のコロッケ、アランチャ―タも本店そのまま。バールでアンティパストをつまむのもヴェネツィア・スタイル。

主人の退官記念行事もパーティーも、研究室の引っ越しも全てつつがなく終了。本当に長丁場で皆さんの協力なしには終えられなかった。久しぶりに我が家で乾杯、シャンパンとシンプルなオードブル、歴代の卒業生から贈られたグラスやカトラリーが嬉しい。

いよいよ3月も押し迫り、卒業式を終えた4年生が我が家に集まる。思い出話をしながらキッチンで一緒に作るのも楽しく、パエリアやパスタのソース、まるでレストランのような大皿もあっという間に空になる。学生最後の春休みもあと僅か。

怒涛のように行事が続いた3月、最後の卒業生に頂いた美しいお茶碗でゆっくりお茶を飲む。こんな時間は本当に久しぶり、様々な行事や皆の笑顔が走馬灯のように蘇る。

パリに憧れていた高校生の頃、同じクラスだった友人と懐かしい映画「ラ・ブーム」を観た後、興奮冷めやらず遅めのディナー。まだコロナで夜遅く空いているのは居酒屋ばかり、それでも気分はパリのカフェ。お互いに夢を叶え、変わらず親友でいることに乾杯。

外食が続くと不足しがちなアンチエイジング食材。アトリエランチにはひじき入り五穀米、イソフラボンを含む大豆食品の高野豆腐と納豆、デトックス効果の高いアブラナ科のブロッコリーとクエン酸を摂る梅干し、お味噌汁には食物繊維のキノコをたっぷり。美しくなるために食べる、と言うモデルさんのフレーズを思い出す。

シェアしやすいチャイニーズはスキーの後のランチにぴったり、いろいろなお料理を少しずつ食べられるのも楽しい。牛肉とブロッコリーのオイスターソース炒め、四川風の麻婆豆腐がお気に入りメニュウ。生姜やニンニク、山椒など冷えた体を温める食材が嬉しい。

スキーもそろそろ滑り納め、雪が少なく暖かい日が続きスキーシーズンは年々短くなる気がする。ゲレンデを眺めながら熱々のパスタを頬張るのも今日が最後、トマトチキンとペスカトーレ、パルメザンチーズをたっぷりかけて。

広尾のチェコ大使館に展覧会のレセプションに伺う。モラビアワインのアペリティフの後はビールとチャイニーズ。豆もやしのラー油和えとピータン豆腐、ジャージャー麺など日本のビールをお供に次々オーダー。学生さんの豪快な食べっぷりも爽快、長かった3月もいよいよ終わる