2012 October

Paris

   
 
 
10月に入るとマルシェの果物も秋らしい彩りに。無花果は日本より丸くて大ぶり、ジューシーな味わいとルビーのような美しい果肉。本当に自然の形にデザイナーはかなわない。

 

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ヴェルサイユに住む友人から、お庭で栽培しているハーブ類でご自分でお作りになったブーケ・ドガルニを頂く。ハーブの組み合わせがそれぞれ違うとのこと、お料理に使ってしまうのがもったいないほどの美しさ。そして素晴らしい香り。まるでハーブの森林浴のような気分に。

 

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日本からのお客様がいらっしゃる度に、美しい「和」の小物を頂く。帯をリメイクしたポーチや、白い絹の繊細なサッシェなど、美しくてなかなか使えない。フランス人の友人は本当に「和三盆」が大好き。コーヒーに添えてお出しすると「コーヒーに入れるなんてカワイソウ!」と、大切に持って帰ることも。一つ一つに季節の物語りがあるなんて、繊細すぎてうっとり・・・と。

 

Paris

 
 
スイス人のアンティーク収集家M氏のお家はほとんど博物館のよう・・・。所 狭しとオークションに出すもの、オークションで買ったものが置いてあって、オチオチ座る事も出来ない。ようやく竹の椅子を見つけて「ココいい?」「ダメ! 壊れているから」・・・なぜ壊れた椅子が・・・?「マダガスカルでヴァカンスを過ごしたからMOMIに貝殻をあげようと思って」と。ボルドーのワインを頂 きつつ、「どれが良い?」外が暗くなってもライトがないので、再び壊れていそうな燭台にぐらぐらと蝋燭を。炎が蔵書につきそうでゆっくり貝殻なんて選べない。でもM氏は「この大きな貝殻は海のロマンの音がするでしょ?」と相変わらずのペース。「聞こえないけど・・・」。どこまで行っても会話が噛み合わないのもそれなりに楽しい。

 

Paris

   
 
 
サンジェルマン教会の中にフランス造幣局製のメダルが買えるこんなマシンが。記念に買って行く観光客も多く、私も一つ。サンジェルマンの刻印とイラストがなかなか可愛らしい。教会の修復の費用にもずいぶん貢献しているそう。

 

Paris

 
 
 
日本語の手話はおろか、フランス語の手話なんて遠いオハナシ・・・。でもその昔パリに来た頃は「フ ランス語を話せるようにはきっとならない」と思うくらいだったのだから。どんなことも「千里の道も一歩から」と自らに言い聞かせつつ少しずつ覚えている。 こんな子供のためのポスターも子供より出来ない私には眩しく見える。

 

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日本から友人が来るといつもお気に入りのお菓子を持って来てくださる。ウエストのクッキーやマッ ターホーンのチョコレート、ラングドシャ。パリのお菓子にはない繊細さと、良い感じにちょっと野暮ったいところが何だか良家のお嬢様のよう。包装も華美で はなく、清く正しいクッキー達・・・。

 

Paris

   
 
 
デザイナーのジャン・ポール・ゴルティエはその作風はあまり好みではないけれど、私がパリに来た頃、80年代の後半から今日に至るまで、25年以上も本当に第一線で活躍しているという事に大変な敬意を抱いている。ゴルチェのデザインしたコカ・コーラlight。レース柄とボーダー柄と、どちらも彼を象徴するアイコン的なデザイン。

 

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mono index 日本からいらしたお客様に頂いた古いお着物。フランス人の友人にプレゼントして喜ばれる事も嬉し い。古い組み紐の一部をプレゼントのパッケージに使う。美しい色のハーモニーが凝縮したような紐、「ブレスレットにしようかしら?」と、デザイナーの友人 はアイディアもいっぱい。 page top

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