2014 June

Tokyo

 
 
 
パリ大学都市のスイス学生会館はコルビジェの作品。ゴミ置き場だった場所が取 り壊される事になった時、その破片を集めるコルビジェ・ファンが集 まった事 は想像に難くない。父の研究室の生徒さんが当時このスイス学生会館にお住まい でプレゼントしてくださったこの「コンクリートの破片」。ア クリルのケース に鎮座していると何だか魔法の石のよう・・・。我が家は建築関係の友人が多い ので皆さん「そうなの?」と喜んで見て下さるけれど、 知らない人が見たら 「なぜこの人たちはコンクリートの破片に釘ずけに?」・・・と思うことでしょ う!

 

Tokyo

 
 
 
私の育った家は父が設計した小さな住宅。子供時代の思い出がたくさん詰まった 家がペーパーキットになっているので主人の学生さんに作ってもらう。 家のプランや屋上庭園ばかりが話題になって取材も良く来たけれど、私にとって は一階にあったアトリエで過ごした日々こそがあの家の本当の意味。自由でク リエイティブな雰囲気の中で、デザイナーや建築家、父の芸大の生徒さんに囲ま れて、思い思いの工作や手芸、あらゆる分野の「作る」ことに熱 中した日々が 今の自分の基本になっている。よくいろいろな方にあの家の事を聞かれるけれ ど、「プランを見てその家が解る」なんて言うことは有り得 ない。そこに集っ ていた人々が「醸し出す雰囲気」こそが最大のデザインの要素なのに・・・。

 

Tokyo

   
 
 
私が子供の頃から母が着けていた琥珀のネックレスは祖父のロシア土産だったと か。私にはアザラシの毛で出来たぬいぐるみBAGがお土産だったと記 憶して いる・・・。琥珀は粒が 大きければ大 きいほど単純に「ぽってり」繋いだだ け、が最も美しいと思う。手作りのフェイクファーの箱に飾る。

 

Tokyo

   
 
 
私のチャリティープロジェクトも少しずつ形になって来て嬉しく思っている。手 話はフランスの神父様、ド・レペ神父が考案したもので、その昔赤十字 の記念 切手にもなっている。この切手はパリのアンティーク切手を扱うブティックで探 して頂いた貴重なもの。額に入れて美しい紅花と共に飾る。私の 名前「紅絹」 はこの紅花で染める真っ赤な絹の事。チャリティープロジェクトを見守って頂い ているような気持ちになる・・・。

 

Tokyo

 
 
 
26年来、パリに着いた年からの友人がご主人の大使館勤務に伴って東京へ赴 任。日本 らしい工芸を身につけたいと陶芸や金継ぎのお教室に通っている。早 速出来上 がった作品をプレゼントして下さる。我が家のインテリアにもぴった り。両親 の友人が作った作品で育った私は、「自分にゆかりの無い物」は何だ かカッコ悪 いと思ってしまうので、こんな温かい贈り物が本当に嬉しい。

 

Paris

 
 
 
もうすっかり真夏のヨーロッパへ戻る。乗換えのオランダ・スキポール空港のエ レクトロニック・ショップの様子はさながら未来都市?。PCはもちろ ん、ス マホや I-POD、I-PADと世界中の人がさまざまな機器を充電しまくる!充電器 本体もそのバリエーションの多さに驚くけれど、合うプラグが無いために充電で きない!なんていう事がないように世界各国のプラグも売っている。充電タワー の電源の取り合いも今や日常茶飯事の巨大国際空港・・・。

 

Paris

 
 
 
5月にウィーンに行った折に立ち寄ったDEMEL。パリにはないような濃厚な インテリアと「ウィーン菓子」と言われるくらい有名な小さくて濃厚 な、まる で宝石のようなお菓子達。すみれの砂糖漬けはパリでも頂くけれど、花弁ではな くお花を丸ごと砂糖漬けにした贅沢さもまたウィーンらしい。 母校にて歌った 「はなすみれ」、パリに住むと益々その御歌の意味を感じ入る。またパリ国立聾 学校の校花がすみれという事もあり贈り物に選ぶ機会も 多く、すみれのモチー フのものがコレクションのように・・・。

 

Paris

 
 
 
美しい二色の桜の和三盆。美しくて頂くのがもったいない・・・。フランス人の 友人も「コレ、食べるの?」と遠慮がち。オブジェのように飾りたいと のリク エストに応えて、小分けにして差し上げる。和三盆はエスプレッソにも合うので 本当に素敵なお土産。

 

Paris

   
 
 
6月の後半は例年通りの友人ラッシュ。普段はお互いに世界中移動していてなか なかタイミングが合わないけれど、ヴァカンス直前のこの時期は、皆が パリに 居てかつ出発が迫っている!ランチやディナーの約束も早い者勝ち?お渡ししよ うと思って買っておいたプレゼントもようやく陽の目を見ること に・・・。差 し上げる方のことを思いながらラッピングを仕上げて行くのも楽しい時間。

 

Paris

   
 
 
mono index ブーケを頂くのはいつでも嬉しいもの。いつだったかフローリストの友人がハー ブだけのブーケを下さった。清々しい香りと濃淡の緑の美しさに感激し たこと を思い出し、ミントの束をブーケにしてお持ちする。資材が散らばる広大な建築 現場に小さなミントのブーケ。思いの他喜んで下さりとても嬉し い。 page top

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