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2015 April
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フランスで闘病している友人に少しでも元気を出して欲しいと思いお見舞いのプ レゼントを送る。病院で使えるものをあれこれ考えて、母のこともご存 知なの でゆかりの物を選ぶ。母のデザインしたイースターのカードに退屈しのぎに長い お手紙を添えて。早く良くなって欲しい・・・。 | |||||||||
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| パリから来た友人のＲ氏の我が家滞在も終わり、日本全国の旅に。記念に母が和 服の端切れで作った袋を差し上げる。母の作品のハガキと和紙でラッピ ング。 元気で楽しい旅路になりますように！ | ||||||||||
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| 満州のフランス租界で生まれ育った母は、やはり中国の手工芸品には愛着があっ たようで数々のスワトウのハンカチ、そしてベルギーレースのハンカ チ・・・。一枚一枚丁寧に手洗いし、アイロンをかける。そんな静かな時間が今 の私には必要な気がする・・・。 | ||||||||||
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| 悲しみからなかなか立ち直れない私も、友人に会うことで少しずつ元気を取り戻 している。長いお付き合いでありながらいつも憧れのＳ夫妻にご自宅に お招き 頂き、パリとローマから買ってきたチーズやサラミをラッピング。何より「わ かって下さる」方におすそ分けするほど楽しい事はなく、こんなタ イミングで お招き頂いた事に本当に感謝する。 | ||||||||||
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| 母のお見舞いに頂いたお花や、主人の卒業生に頂いたお花をドライフラワーにし てオブジェのように活け直して我が家のインテリアに。皆さんの温かな お気持 ちがいつもそばにあるようで、とても嬉しい。シャープなデザインのインテリア と思い出いっぱいのドライフラワー、こんな「デザインと気持ち のコントラ ス」トこそ我が家のインテリア。感謝の気持ちが溢れる・・・。 | ||||||||||
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| 海軍だった母方の祖父、そのため母は Ｏｃｅａｎ ｃｈｉｌｄ 洋子という名 前に。母本人は本当に海っけの無い人ではあったけれど、やはり自分の オリジ ンというかルーツ？海の小物は好きだったようで愛用の品には海関係の物が多い のも、不思議に納得・・・。 | ||||||||||
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| 虎屋の雛折りは母が長年コレクションしている物の一つ。毎年図柄が違い、母は 仕事のモチーフとしてもずいぶん参考にしていた。新しい物から古いも のま で・・・アーカイブのような雛折り。後ろに年号を記すことに。それにしてもこ こまで揃うと圧巻！ | ||||||||||
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| さまざまに母のものを整理する日々。こうして気持ちも少しずつ整理されていく よう。満州から引き上げてくる時にバターの中に入れて持って来た懐中 時計、 そして金の鎖・・・。平和に育った私には到底想像すらできない苦難の日々を乗 り越えてきた品々。父からのプレゼントの胡桃の木で出来た小箱 にしまう。 | ||||||||||
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| ４月に入るとさまざまな工務店さんがご挨拶にいらっしゃる。そのたびに頂くタ オル、毎年紅茶で薄いベージュに染めてアトリエで使っている。生地によって染め上がりが微妙に違って、優しいベージュのハーモニー。こんな丁寧で静かな 時間がとても好き。 | ||||||||||
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今年の春はいつになく待ち遠しかった。桜も散り本格的な春を迎え何だかほっと する。亡き母を偲び、生前から親しくさせて頂いていた方のコンサート に伺 う。頂いた花束や前回のコンサートの写真をカードにしてお届けする。両親から、そしてそのまた両親から続く長いお付き合い。戦争中から戦後、 そして今・・・。感謝しつつ丁寧に紡いで行きたいもの。 | |||||||||
