2015 December
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12月に入ると気分はいやが上にもクリスマス、最近はクリスマス商戦が早過ぎ て街のイルミネーションにあおられる・・・。母が作ったクリスマスの 額を飾 る。私がフランスやイタリアから送ったクリスマスの切手をコラージュして、そ れに合う額ももちろん手作り。母が歌う賛美歌が聞こえてきそ う。 |
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主人の鯵ヶ沢からのお土産はいつも美しいお野菜。可愛らしい小さなきゅうり、 繊細な葉のわさび菜、紫大根を切って見るとその美しさにびっくり!早 速その ままの形でピクルスを作る。 |
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美しいピンク色に染まった紫大根のピクルス。主人のゼミの学生さんもその可愛 らしさに感動して下さる。白い陶磁器に盛りつけて日本酒のお供に、河 上恭一 郎先生のガラス皿にグラフィカルにアレンジしてワインのお供にも・・・。ピン クの食材はあまり無いのでテーブルが華やかになるのも嬉しい。 |
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子供の頃から身の周りのものは殆ど祖母や両親、そして自分の手作りだった。欲 しい物があると両親に相談して素材や形を決めて材料を買いに行く。ク リスマ スにはリースやツリーに飾るオーナメントもさまざまな素材で作っていた。母が 作ってくれたシンプルなリースは今も健在。12月の礼拝に聖書 を入れて持っ てくバッグは母と私の合作。みんな30年以上前のモノだけれど、温かな思い出 と共に大切に使い続けたい。 |
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母の残した物を少しずつ使い始める。物の整理は正に気持ちの整理、悲しみは思 い出に変わり、思い出の詰まったバッグ達は何だかお守りのよ う・・・。祖母 の時代からのバッグや、祖父が買ってくれた毛皮のコートを母のデザインで仕立 て直したお気に入りの毛皮のトートバッグ。スノーリ ゾートのロッジで持つた めにお揃いのポシェットも作った。 |
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祖母が大好きだったゲランのコスメティック。昔、祖母が「お粉をはたい て・・・」と言っていたおしろいの小箱、子供だった私は「魔法のお粉」だと 思って鏡台を眺めていた。ボンボニエールのようなぽってりとした形がとても素 敵。「まゆずみ」と言っていたアイライナーのシャープナーや口紅のデ ザイン もゲランらしく、ゴージャスでクラシカル。お粉をパフに取ると、何だか祖母に 会えそうな気がする・・・。 |
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某テレビ局のお仕事で打ち合わせに事務所にいらしたY氏から、こんな素敵なク リスマスギフトを頂く。千代紙をチョコレートのプレートにプリントし た「千 代チョコ」。チョコレートの薄さと精巧なプリントがまるで本物の千代紙のよ う・・・。日本の伝統と最新のテクノロジーの融合!大げさではな くそのくら い美しく、フランス人にも見せてあげたい |
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子供の頃、アメリカに居た時に買ったキットで作ったクリスマスのオーナメン ト。母はどんなに小さな物でも、私の作ったものは全てきれいに保管して おい てくれた。そんな懐かしいものが沢山出てきた今年、クリスマスのテーブルもま すます賑やかに。結婚したばかりの頃、ヴェネチアで見つけたガラ スのクリス マスツリーやエインズレイの陶花、クリスマスのたびにさまざまな思い出も蘇る。 |
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いよいよクリスマスイヴ、恒例の主人のゼミのクリスマスパーティー。毎年卒業 生もいらっしゃるので膨大な人数に・・・。巨大なクリスマスリースも 数人係 で飾りつけ、ようやくトナカイも定位置にお座り。建築事務所にお勤めのK嬢は お料理上手なのでいつも面白いお土産を持って来て下さる。珍し いお豆やじゃ がいもピクルス、オブジェのようで美しい。自分でもこんなピクルスを作ってみ たい・・・。 |
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我が家恒例のクリスマスパーティーも無事に終了、主人はウィーンへ出張。クリ スマスの今晩は親友とスタッフと一緒にようやく静かなクリスマス。パ リでテ ロの当日も偶然一緒に居た私達、本当に一年間いろいろあったけれどこうして平 和なクリスマスを迎えられる事に感謝・・・。サンジェルマンの カフェ・ド・ フロールのテーブルマット、SAMPEのイラストが可愛らしい。 |
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今年は母を亡くして悲しい一年だったけれど、残してくれたモノにずいぶん励ま された。思い出がモノに篭ってたくさんのお守りになったよう な・・・。モノ は時を越えて存在するので時によっては重い気持ちになる事もある。暮れも押し 迫って、母のお供えにと美しいシクラメンとラヴェン ダーが届く。少しの間楽 しませてくれるこんな「永遠ではないモノ」がいつに無く嬉しい。白いシクラメ ンの陶器のような美しさとラヴェンダーの凛と した香り、悲しかった一年の思 い出が少しずつ癒されて行く。長かった一年を思う・・・。 |