2016 November

 

 
 
先シーズン30年ぶりに再開したスキー、今シーズンはブーツも板も新調しよう と小川町のスキーショップへ。学生の頃はシーズン中、東京に居る時間 の方が 少ないくらいスキーばかりやっていた私。このスキーショップでアルバイトをし ていた事もあるのでとても懐かしい。この30年の間にブーツも 板も劇的に進 化していてびっくりしつつもブーツを履くとやはり嬉しく、すぐにでもゲレンデ に行きたくなる。ブーツはテクニカ、板はELAN、ビン ディングはチロルと 懐かしいスキーブランドの名前が次々と。

 

 

 
 
 
軽井沢では溜まった仕事を抱えていることが多い上、朝はスキーに行く・・・更 に大きなマーケットが無い。ランチもディナーもお魚を頂きたいので時 間のあ る時にいろいろなお魚を半調理して冷凍、ラベルにお魚の名前を書いておく。並 べて見るとなんだか現代アートのよう。

 

 

 
 
 
主人がウィーンでお世話になった方々にお礼の品とお手紙をお送りする。和風の 物を差し上げてもライフスタイルが違いすぎて、かえってご迷惑になる ことも あるので「桐箱に入れた名刺サイズの和紙」が我が家の定番。名刺としてお使い 頂かなくてもメッセージカードや、ホームパーティーのネーム カードにして頂 けるのでは?と。岐阜の美濃で作られたぽってりとした地厚の和紙の美しさ、本 美濃紙の技法は国の重要無形文化財であり、本美濃紙は ユネスコの無形文化遺 産登録として認定されているそう。母から教わった外国の方への贈り物、切手も ストーリーのあるものを選んで。

 

 

 
 
 
母亡き後、母の小学校からの親友D氏にお手紙を書くのがとても嬉しい。お嬢様 は私の家庭教師をして下さっていた先輩でもあり、家族ぐるみどころで はない 「歴史的友人」。北京で育った2人、旧城内に点在する細い路地「胡同」−フー トンで遊んだ思い出話を母がよくしてくれた。私は子供ながらに 「どんな所だ ろう?」と想像しながらこの話を聞くのが大好きだった。中学2年生の時、実際 に母の育った家を訪ねる機会がありそのスケールの大きさ とコスモポリタンな 環境に本当に驚いた。「胡同」の絵のカードを見つけ早速お手紙を書く。

 

 

 
 
パリからのお土産、と言っても今や日本で買えないものを探すのは至難の業。父 の古い友人の建築家O氏から、パトリック・ロジェのチョコレートを頂 く。パ リのサンジェルマン通りとベルギーにしかブティックがなく日本ではネットでし か買えない貴重なチョコレート。ルチオ・フォンタナの絵のよう なパッケージ も美しいけれど、圧巻はその中身。「ぎっしり」と言う言葉がぴったりな程ギッ シリ!更に箱の底には厚いチョコレートの板が入ってい る、つまり板チョコ。 重さも「ずっしり」と重く、コレを手荷物で持って来て下さったことを考える と・・・、何事も通なO氏の素敵なお心遣いに感 謝。

 

 

   
 
 
母の形見をお世話になった方々に少しずつ差し上げる・・・とは言っても大きな 物はご迷惑になるし、でも親しい方には何か持っていて頂きたい。そん な思い で母のモノを時間のある時に整理してきたこの一年半、母の親友のお嬢様には愛 用していたロケットを。私とお揃いなのもとても嬉しい。強運 だった母にあや かってA嬢を守ってくれますように・・・。

 

 

 
 
 
旅先で思い出に、とアクセサリーやキーチェーンを買っても仕事柄使えないので バッグチャームに作りかえる。その日のお集まりにちなんだバッグ チャームは カンバセーション・ピースにもなるし、アクセサリーとしても素敵。ウィーンで 買ったアウガルテンの陶器製の馬のペンダントは、ウィーン のスペイン馬術学 校の記念品。チェコのプラハではモーゼルのクリスタルのキーチェーンを購入、 こちらもバッグチャームに。エールフランスの友人か ら頂いたタグは機内手荷 物に付けるチャームに。

 

 

 
 
パリに着いた30年前はメールもなく、それ以前に友人も居なかったので毎日 せっせとお手紙を書いていた。母からはほぼ毎日ハガキが届き日本の生活 が手 に取るようにわかるのが嬉しく、私もそれに応えるように美しい切手やカードを 選んでパリの生活を報告していた。今読み返してみると一つの物語 のような往 復書簡。封書の時には美しい切手を組み合わせて貼るのも楽しく、それを母は大 切に取っておいてくれたのだった・・・。切手帖に並んだ懐 かしい切手の 数々、消印を見て遠い日々が蘇る。

 

 

   
 
 
  来年の打ち合わせに青山のギャラリーの方がアトリエにおいでになる、もう20 年来のお付き合い。「UN GRAIN」−アングラン、フランス語で「一粒の 種」を意味するメゾンのお菓子を頂く。小さくてさりげない物が好きな私にぴっ たりなミニャルディーズ(上 品で可憐な)なお手土産。上質なモノを少しだ け・・・こんなプレゼントがとても嬉しい

 

 

   
 
 
mono index 父のカーヴから面白いワインを出してもらう。1987年のサンテ・ミリオン。 1986年にチェルノブイリがあり、1987年はヨーロッパ全域が不 思議な 天候に見舞われた年。良質なワインの産地として名高いボルドーの近くサンテ・ ミリオン、この年のワインはなかなか珍しい。ラベルもコルクも 年季が入って いてなんだか「魔法のぶどう酒」の佇まい・・・。 page top

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