2017 January

 

   
 
 
今年の干支は酉、母の作品の中から酉の色紙を選ぶ。季節の行事を細やかに大切 にして来た母、歳時記のような作品の数々、その都度飾り替えたいと思 い差し 替えが簡単な竹製の色紙立てをオーダー。

 

 

   
 
 
アメリカに住む友人から嬉しい写真が届く。母の作品の羽子板を飾ったお正月、 お嬢様もアメリカ人のご主人様も喜んで下さったと。西海岸のお正月に 母の作 品・・・母とも親しかった幼馴染みの温かいお心遣いに感謝。

 

 

   
 
 
お正月はやはりお重や数々の漆器を使いたい。それぞれに思い出のある漆器たち を一つずつ桐箱から出して丁寧にお手入れするのも楽しい時間。祖母か ら母へ 受け継がれたもの、、母が揃えてくれたもの、そして私達夫婦が頂いたもの、そ れぞれにストーリーがあり家族の歴史でもある。そんな事を思い 出しながら テーブルセッティングをする豊かな時間。母の作品の干支「酉」を飾る。

 

 

 
 
 
母が残してくれた数々の個性的なテーブルウェア。季節ごとの行事を大切にして いた母らしく「歳時記」でも出来そうなお皿の数々。写真を見ると 「あ、こ れ・・・」と思うほど昔から使っていたことがわかる。「形」のものと「蓋も の」が好きだった母、お料理と合わせてテーブルにはいつもその 季節ごとのお 皿が並んでいた。「四季の行事を大切に、ひとつひとつ丁寧に、美しく生活を楽 しむこと」こそ、母が私に教えてくれた事。

 

 

   
 
 
年末年始はさまざまなモノを整理・点検するチャンス、バッグを磨いたりお直し に出したり。いつでも使えるようにお手入れをして、一目でわかるよう にきち んと整理するのは気持ちの良いもの。「モノ持ち方は人生そのもの」、と何かの 本で読んだことを思い出す・・・。祖母からの和装バッグや母が デザインした 毛皮のトート、一緒に作ったクリスマスの聖書を入れるバッグ、大切な思い出も お手入れあってこそ出番があるというもの。

 

 

   
 
 
切手が大好きなのは母ゆずり?美しい切手を見ると思わず買ってしまう。切手発 祥の国はイギリスなのにイタリア語で切手のことを「フランコボッ ロ」=「フ ランスの印紙」というのは何故かしら?・・・などと思いつつ友人にプレゼント するゆかりの切手を小さな額に入れる。バックの色と切手を 合わせて、その切 手に纏わる記事のコピーを添えて。小さくてお邪魔にならないけれど結構素敵な プレゼントだと自負しているけれど・・・。

 

 

 
 
母の作品をきちんと整理するのも、私が「布」の仕事ではないためわからない事 も多く専門の方をお訪ねする。お正月が終わり季節はもう「桃の節 句」、木目 込み人形のお雛様を拝見する。お雛様はもちろん、お道具までもが木目込みで作 られていてその細工の細かさと技術に感動する。お雛様が大 好きだった母のこ とをいつまでも覚えていて下さいますように。

 

 

 
 
祖母の代から銀座に行くといつも頂く老舗の和菓子やさん。祖父の会社が銀座に あった上、祖母の大好きな新橋演舞場も近く何か手土産に、という時は いつも こちらのお菓子を頂いて来た。パリでも和菓子は人気だけれど、フュージョン的 なものがあまり好きでない私はやはり和菓子も正統派が好き。 「おとし文」と いうストーリーも素敵で、外国人のお客様が多い我が家の定番お菓子。「和装小 物くのや」さんのお餅つきが無くなったのは残念だけれ ど、こちらは今も年末 にはお餅つきをなさっていると伺い、さすが銀座の老舗。

 

 

   
 
 
この不思議な粒々は「とんぶり」というホオキギの実、漢方医学では生薬に属するとか。「 畑のキャビア」という別名通りプチプチとした食感が何とも面白い。透き通った小さな粒が美しい・・・。

 

 

   
 
 
mono index お茶の水に古くからある画材のお店。子供の頃、夏休みに前に父に連れられて工作の材料を買いに来た懐かしい場所。模型用のジオラマやバルサ材などを触って、 夏休みの間に作る工作の計画を考える楽しい時間だった。作りたいモノがたくさんあって、これから始まる夏休み、「ずっと作っていられるのだ!」としみじみ嬉しい気持ちになった事を 思い出す。 page top

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