2018 November
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母が集めていたモチーフは数多くあるけれど、貝もそのひとつ。淡水真珠が出来 るこの母貝、オードブルのプレートとしても素敵そう。 |
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サングラスの色も母とは好みが少し違うので、私らしいレンズに入れ替える。夏 はもちろん、スキー場では手放せないアイテムのサングラス。今では貴 重なク リッツィアの 製品、イタリアらしいデザインがお気に入り。 |
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小さなスプーンが好きでコレクションしていた母、シェル、漆、木彫、ボーン、 銀、と素材は違ってもどれもとても個性的。テーブルで素敵なアクセン トにな る可愛らしいスプーンたち、葉巻の空き箱にフェルトを敷いて特製のケースを 作って大切にしまう。 |
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毎年11月の第一日曜日は「聖徒の日」、その日に向けて母のものを整理するこ こ数年。この日の礼拝で母の親しい方に喜んで頂けそうな物を選んで差 し上げ て来た。ようやくさまざまに収まってきた最近、こんなオリエンタルな敷物は作 品の撮影にも使えそう。 |
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主人の実家から柿とみかんが届く。ヨーロッパでも柿は「KAKI」と言うのも 面白い。ビタミンたっぷりの果物は何より嬉しいプレゼント、朝はもち ろんお やつにも頂くので 密かにあっという間になくなる。それにしても、自然の作る色形は本当に美し い・・・。 |
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クリスチャンであった母のために「聖徒の日」の礼拝に伺う。頂いたお花をいく つかに分けて各お部屋に飾るのも楽しい作業、母のコーナーには大好き だった シンビジウムと小さな蘭、ユーカリのアレンジ。 |
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母が残した毛糸を差し上げたコサージュの作家のK氏から素敵なニットのブロー チを頂く。温かな作風にお人柄を感じ嬉しくなり写真を撮ってお礼に絵 葉書を 作る。手編みのニット風の小物はミラノコレクションでも人気のアクセサ リー。大切な宝物のようなブローチ・・・。 |
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ようやく新しいスキーブーツが軽井沢に届く。足が小さく甲が薄い私は学生の頃 からブーツ選びには苦労してきた。今シーズンはサロモンの最新のモデ ル、 バックルも軽く新案特許とか。フレックスも70が限界の私には最高のモデル、 早くゲレンデに出たいもの。 |
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子供の頃からメンバーであった東京スポーツマンクラブ。小学校のスキースクー ルとしては独自に7級から1級の級を設けていて、私は7級から1級ま で全て お世話になった。可愛らしいウサギがクラブのシンボルマーク、楽しかった合宿 生活が思い出される。 |
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東京スポーツマンクラブの70周年記念パーティーの今日、先輩のメンバーが懐 かしいお品をお持ちく下さる。猪谷会長の叙勲のお祝いの品もやはりモチー フはス キー、 「ゼッケン」という響き、そのアイテムも懐かしい。 |
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記念品として猪谷千春会長のサイン色紙を頂く。スキーをする者なら誰もが存じ 上げているレジェンド、名前も書いて頂いて光栄・・・。今シーズンは もう少 し上手になれますように…と アトリエに飾る。 |
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主人の実家から届くみかん、葉っぱが付いているものは可愛らしいのでテーブル のオブジェに。瑞々しい香りも爽やかで嬉しい。 |
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パリに戻る前にさまざまな書類を揃える。大使館関係のオフィスで久々に見る懐 かしい世界時計。今はスマートホンがオートマティックに現地の時間に 変わる ので着陸と同時に時計を合わせる必要もない。私が渡仏した32年前とは全てが 変わって便利になった・・・。 |
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今年はパリに出発する日がボジョレー・ヌーボーの解禁日とあって空港のラウン ジにもさまざまなタイプのヌーボーが揃っている。今年はイタリアの赤 の発砲 ワイン、ランブルスコのようなボジョレー・ヌーボー・バブルも。軽やかで爽や か、素敵な今年のヌーボー。 |
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今年のボジョレー・ヌーボーは美味しいらしいけれど、パリでは味がどうのと言 うより「冬が始まるお祭り」のようなイベント。カフェも樽をテーブル にヌー ボーを頂けるスタンドを出したり、毎年のポスターも楽しみ。 |
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11月に入るとパリはもうすっかり真冬。マルシェにはセップやロゼのマッシュ ルームなど個性的な味わいのキノコ類、、胡桃やハシバミの実など香ば しい ナッツ類、森の滋養を味わうような食材が並ぶ。これから始まるジビエの季節、 付け合せやトッピングには欠かせないキノコとナッツ。 |
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パリに戻って来ると延々と友人に会う日が続く。日本からのお土産をさまざまに ラッピングしてカードを添えて・・・、喜んで下さるお顔を思い浮かべ ながら 一つ一つ丁寧に包む楽しい時間。 |
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11月に入ると街のイルミネーションも始まり、全てがクリスマス一色になるパ リ。ブティックのウィンドウも華やかなクリスマスカラーに彩られ、ツ リーや デコレーションのグッズが溢れる。 |
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長いお付き合いのドクターにはいつも手作りのものをプレゼントする。アン ティークの螺鈿細工や象嵌細工の家具をオークションで探すほど大変な趣味 人 のドクター、私が作った「桜の木のお菓子切り」をとても喜んで下さり、枝のそ りに沿って削るので一つ一つ形が違うのが面白いと。 |
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今年もクリスマスカードの時期がやって来る。ひとまずユニセフのカードと赤十 字の寄付付き切手を買い揃え、時間のある時に少しずつ書く。クリス チャンで もカトリックかプロテスタントかわからない友人には宗教色のあまりない雪やク リスマスオーナメントのモチーフを選ぶ。皆さんのお顔を思い 描きながらカー ドを書く静かな時間・・・。 |
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母が残した和風の小物はなるべく親しいフランス人に差し上げたい。絞りで寿の 文字が染め出されている掛けものはフランス人ならテーブルマットに? 母の撮 影した写真で作ったグリーティングカードを添えて少し早いクリスマスプレゼン ト。 |
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フランス人は代々受け継がれてきた家具を本当に大切にする。布を張り替えたり 足を塗り替えたりして自分たちのスタイルに合わせていつまでも使う。 椅子の 張替えをするブティックもさまざまあって友人のご一族が全てお願いしていると いうこのブティック、布の種類はもちろん、力ボタンやフリンジ などのバリ エーションは膨大。一脚の椅子の張替えにこれほどまでに情熱を注ぐことに驚 く、そして敬意すら覚える・・・。 |
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外国からのお菓子をお土産に頂いても食生活や習慣の違いで戸惑うこともあるの は逆も同じ。落雁は季節のモチーフもあって美しい上、カフェにも合う のでい つもお土産に重宝するアイテム。たくさん差し上げてもご迷惑という場合もある ので小分けにして「ささやかな」・・・という雰囲気を大切にし たい。 |
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クリスマスカードを書き終えないうちに帰国となりアムステルダムの空港で素敵 な切手を見つけて投函する。フランスの「ポストは黄色」という概念が 頭から 離れず「その角にあるポストボックス」と言われて延々と探す・・・。オランダ ではポストはオレンジと始めて知る。 |
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子供の頃読んでいたディック・ブルーナの絵本「うさこちゃん」シリーズ、ミッ フィーという名前だと知った時は「外国のうさぎさんなんだ・・・」と ずいぶ ん驚いた。「雪の日のうさこちゃん」は特にお気に入りで母と自作の歌まで作っ たほど。そんなうさこちゃんがサンタになって溢れているクリス マス一色のス キポール空港。 |
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ヨーロッパでも柿は「KAKI」と呼ばれている。 それもスペイン産やポルトガル産、どの国に行っても 「KAKI」とい う。日本の柿に比べるとなんとも大味で見た目も少しガサツな感じ・・・。帰国 すると素晴らしい国産の柿を頂き感激する。大きな大 きな「とのさま」という この柿、桃太郎ならぬ柿太郎でも出てきそう。種が 無いので薄くスライスしても美しい。主人の実家に毎年実る柿は私の大切なビタミン チャージャー、今年は当たり年でとても甘い。 |