2005年4月

4月

milano



 
 
 
パリからだとヨーロッパの都市は本当に近くて便利。
久々のミラノはもうすっかり初夏。陽が長い上晴天だったせいか、素晴らしく幻想的な空に浮かびあがる
ドゥモの大聖堂の美しいこと!

 

 
 
 
 
ミラノ郊外のディスプレイショップ、パリや東京とはまた違ったウィンドウの作り方も面白い。
紙類その他、パリからこんなに近いのに・・・パリにはないものも沢山見つけてしまい・・・。
特に、人工素材、ビニールやポリカーボネイトの素材の種類の多さ、またステンレスの製品は今だにミラノで作っているというのもパリにはもうないし・・。というわけで、今回もいろいろ素材を購入。
パリに帰ってからがお楽しみ!

 

 



 
 
ミラノ在住のデザイナー、阿部雅世さんのアトリエにて。
もうお付き合いも長いけれど、いつお会いしても、素材、制作にまつわることはもちろん、果てはデザイナーとしての生き方!まで話題は尽きず、刺激的な友人。
同じヨーロッパで、都市は違うけれども同世代の女性が、しなやかに活動しているを観るのは本当に嬉しい。3年前と昨年と2回、阿部さんの企画で展覧会を一緒にやったけれどもその仕切りにも感心!
でも実際はとてもキュートな人なのです・・・。

 

 
 
 
 
ガーデンデザイナーのアントニオ・ペッラツィ氏のアトリエを訪ねて。
昨年、前出の阿部さんの企画で一緒に展覧会をして以来。
「ガーデンデザイナー」という職業もさることながらそのアトリエが面白い。いつもながら植物の形、つまり自然の形の美しさを見ると、デザインって何?とちょっと悲しくなるのです。
これから施主の庭へ大量の植物をコンテナで運び出すところ。植物は美しいと思いながらも実は苦手な私。ますます自分には人工的な素材が合っているのだ!という実感。

Monza
 
 
 
ミラノ郊外のF1で有名な街、モンツァへ。ミラノから一駅とはいえ、もう完全に違う街。これだからイタリアは面白い!各々の街が個性を大切にしていて、この辺はフランスとの大きな違い。
友人のアバド氏の運転で途中、かつてはミラノの重要な工業の中心だったステンレス工場や鉄の工場の跡地を通る。今では地価の上昇でもっともっと郊外に移転してしまったそうだけれど、その工場のネームプレートの細工がレトロで興味深い。
モンツァのギャラリー、ファット・アド・アルテへ。ここは セラミックアーティストでブレラアカデミーの教授のウーゴ・ラ・ピエトラ氏のギャラリー。
次のシーズンから私の作品を置いて頂くのでその打ち合わせ。シモーネとラファエッラ、パワフルなイタリア女性の魅力も刺激的。明日から始まるウーゴ氏の展覧会の準備中。

milano - venezia

 
 
ようやくミラノ、モンツァの仕事を終え、汽車でヴェネツァへ。
結婚したばかりのころ、当時スイスに住んでた夫に会いに、パリから夜行列車で着いて長い乗り継ぎの間、
朝食を食べた懐かしい中央駅。久々に汽車の移動も楽しい!

 

 
 
 
サマータイムになってからは初めてのヴェネツィア。
バポレットの甲板も気持ちがいい。
いつものホテルのいつものお部屋へ。
教会に面していて、到着早々、荘厳な鐘の音。

 

 
 
 
窓からの景色と、時折なる鐘の音、なんとなく海の匂いの風。
すっかりくつろいで仕事にいそしむ私。
どこに行っても仕事していない?よく聞かれるけれど、その通り!
仕事が大好きな私としてはそれが一番楽しいわけで・・・。
小さなテラスの向こうは教会と広場。プレゼン用の素材の制作なんかもしています!

 

 

 

 
 
diary top ご機嫌なランチの後は久々にガラスのアトリエへ。
途中のお土産やさん的な店にも案外面白いものがあったりする。
ムラノ島のアーティストがちょっと失敗?と思うようなモノが好きな私。
今回は色が全部混じってしまったようなグラスを発見して、ミルクを入れたら白いバックで美しいでしょう?
というアイディアに工房の人もフムフム。
無機質なパリのアトリエで使うつもり。
top

home