2005年1月 ソウル日記

 


 
 
 
パリを拠点にした生活も今年で18年となりました。
ヨーロッパに長いこともあり、ヴァカンスはアジアへ行くことが多い私です。
インド、バングラディッシュ、ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブータン、ネパール・・・と十数年かけてアジアを旅しました。
今年はいつも行きそびれてしまう韓国でのヴァカンスです。

美味しいモノから美しいモノまで、極寒の韓国日記です。

 

 
 
 
 
まずは李氏朝鮮王朝の正宮、景福宮(キョンボックン)へ。
伝統様式の美しい門楼をぬけると、韓国最大の木造建築物である
謹政殿へ。(写真)

 

 



 
 
伝統的様式の木造や、文様の美しいこと!

 

 

 
 
しかし、寒い!池には分厚い氷が・・・。
オンドルでもないと・・・。(写真はオンドルのシステム)

 

 
 
 
 
スイスのマリオ・ボッタ(建築家)事務所の頃から、10年来の友人
建築家のマン氏の事務所へ。
数々の興味深いプロジェクトをみせてもらい感激。

夜は仁寺洞(インサドン)で韓定食をご馳走に・・・。
もう出てくる出てくる、どれも美しくて体によさそうで「健康おたく」の私は大満足。スイスーパリと長い友情にしみじみ。

 

 

 
 
OPEN したばかりのサムスンの美術館へ。
ジャン・ヌーベル、マリオ・ボッタ、レム・コールハウスと
いうヨーロッパの3人の建築家がそれぞれ違うパートをデザインした
ミュージアム・コンプレックス・・・と言うのでしょうか?
 
マリオ・ボッタのパートは、コレクションである陶磁、青磁のアンティーク。
プレゼンテーションも素晴らしく、吹き抜けのデザインも美しい!

 

 
 
 
南大門市場(ナンデムンシジャン)へ。
土曜日とあって大変な賑わい!
市場らしい活気に溢れた雰囲気・・・。
大好きな「チジミ」もいろんな種類があるんだぁー・・・。
あまりの寒さと、強烈な活気にちょっと押され気味!

 

 
 
 
ソウルのサンジェルマンデプレ、と言われる(?)仁寺洞(インサドン)へ。
メインストリートの仁寺洞キルには、筆や韓紙、青磁や茶器といった
伝統工芸品や、書画、骨董のお店でいっぱい。
韓国らしいハングルのプリントされた韓紙を購入。
パリのアパルトマンのインテリアにす
るつもり・・・。

 

 
 
 
 
南大門の喧騒にちょっとやられてしまった私は、静かでアーティスティックな仁寺洞がすっかり気にいりました。
仁寺洞キルの中ほどに、静かーなサロン・ド・テ(?)を発見。
韓国の伝統的なお茶とお菓子。
私は「柚子茶」を選びました。韓国スウィートは松の実やなつめが入った優しい味。甘い物の苦手な私もほっ・・・。

 

 
 
 
 
雪も降ってきていよいよの寒さ!ヨン様がこんなに寒いところにお住まいとは!
貞洞劇場にて、韓国伝統芸能を観劇。
宮廷舞踏や農民のお祭り、寺院での僧舞と幅広く、何よりも
衣装の艶やかなこと!ヨーロッパは勿論、日本や中国とも全く違う色彩感覚に感激!

 

 
   
 
 
少々、キムチ疲れ気味の私。朝食には温面と冷麺。
ほっとしつつも外は極寒!!

 

 
 
 
 
ヴェネチア建築大学出身の友人、建築家のウー氏と奥様
コレアン・アメリカンのアーティスト、ジニーと。
かつては貴族の住居だっ建物がウー氏のリノベーションによってワインバーに生まれ変わり!
お隣には韓国の骨董をテーマ別に扱うギャラリーもあって、
夜のライトアップで浮かびあがる韓国伝統様式の美しさに感激。
それにしてもウーご夫妻の素敵なこと!
コレアン・アメリカンの友人はパリにもいるけれど、そのパワフルなチャーミングさの秘密は?
アメリカ、アジアとまさにボーダレスの活動にすっかり刺激を受けた私でした。

 

 
 
 
 
宗廟(チョンミョ)、李氏朝鮮の王と王族を祀る廟。
コレは世界遺産でもあるのです。
パノラミックに壮大に長く続く柱廊。
でも!それにしても寒い!!気温はマイナス18度です・・・。

 

 
   
 
 
李氏朝鮮弟3代王太宗が1405年に作った離宮、昌徳宮(チャンドックン)ヘ。こちらも世界遺産です。
それにしても、この寒さ!私のなりふりかまわないこの様子で寒さを想像してください!!

 

 
 
 
 
Agenda top 極彩色の美しさに、寒さも多少和らぎつつ・・。
お花の紋章は李王朝のしるしだそうで、真っ青な澄み切った空とのコントラストの美しいこと!
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